12/31/2007

×××基準による監査

今日はちょっと監査の話をします。

USGAASに基づく監査をSEC基準に基づく監査とかいいます。NYSEに上場していれば日本の企業であってもUSGAAPに則って財務諸表を作成して開示しているのが通例です。その代表的な企業はTOYOTAとかSONYだとかだと思います。両方とも製造業です。SONYのことを「金融業だ」なんていう人もいるかもしれませんが、とりあえずここではテレビとかを作っているSONYにしておいてください。

とにかく上記の企業なんかはUSGAAPで財務諸表を作成して開示をすればいいわけです。財務諸表を日本基準で参考のためにつくってはいないと思います(事実が違えば、その旨お伝えください)。でも業界の特性から、まず一度日本基準で財務諸表を作らないければならない業種もあります。銀行業です。特別な規制があるために、日本基準からUSGAAPに組み替えが必要です。それをConversionとかいいます。

Conversionでは必然的にそういった企業の会計監査をする監査人には両基準を理解していることが求められます。USCPAであろうと日本基準の理解が求められる場面の登場です。USCPAでそういった場面にあう可能性は非常に多いと思います。

簿記1級。日本の基準を理解していることを示す最低限の知識だと思って来年はこれに挑戦します。

2007年、当ブログをお読みいただきありがとうございました。

12/28/2007

小説 会計監査

今、この本を読んでいます。著者は元中央青山監査法人のパートナーです。

監査業界に身をおく者として、つい手にとって読んでみたくなるような内容だったので購入することにしました。

「小説」となっていますが、極めて実話に近い内容になっているのではないかと思ってしまう中身で、ひょっとしたら今後、本の内容をめぐって訴訟が起こるのではないかとはらはらしています。

たしかに舞台は「セントラル監査法人」で、新設の「あたら監査法人」やウォール街の「サティー」とかが登場していますが、容易に実名を言い当てることができる形になっています。

中央青山監査法人の業務停止が起きてからおよそ一年六ヶ月、元パートナーは実際に起こったことを「小説」という形で真実を語ろうとしたのかもしれません。

新聞報道に踊らされてしまった世論や僕なんかはもう一度真実を見つめ直したほうが良いと考えました。

12/24/2007

SOX Consulting

SOX. 監査法人は監査業務による報酬よりもSOXのコンサルティングをやるほうがパフォーマンスがいいなんて話を少し聞いたことがあります。SOXの方が確かに一時間当たりの報酬や、一月あたりの報酬が良く、その結果個人の給料も良いようです。

同僚からいっぱい稼ぎたかったらSOXやればいいじゃんなんて冗談を言われたりしますが、三点セットをずっとみてるのはつらくはないでしょうか。一週間集中的に見るとかじゃなくて、SOXの仕事をずっとやるというのは想像するとつらいです。

今が特需なのかもしれません。この流れが収まったらどうなるのかもわかりません。

監査業務をやる方もSOXは無視できません。内部統制監査への対応を考えると仕事量は増加の一途です。

12/23/2007

USCPA合格までの費用(まとめ)

以前、USCPA合格までにかかった費用をまとめるといったので今回はそれについて書いてみます。

このブログを書き始めたころにも細かく書いたことがあるので、今回は大雑把にまとめてみます。

受験予備校の費用:450,000円
受験対策テキスト(Bisk):38,000円
渡米航空券代(4往復):450,000円
受験滞在費用(4回分):150,000円(滞在日数やホテルの★の数によって大きく変化します。)
受験費用(NTS):150,000円(受験回数、為替レートによって大きく変わります。)

ここまでの金額を合計すると、1,238,000円です。

その他に日本国内及び米国内の移動費、食費、学歴審査費用、大学の取得単位証明書の発行、出願書類の発行、大使館での宣誓費用などを含めると1,500,000円から2,000,000円の範囲でおさまるといったところでしょうか。

大きな出費は特に目立ちますが、小さな出費の積み重ねが大きくなるのが特徴かもしれません。

追加取得単位が必要であればさらに200,000円以上がかかることが予想されます。追加取得単位を最小限に留めて合格し、あとでLicenseの取得を考えて単位の追加取得を考え始めれば初期投資を抑えることになります。でもたいていの日本人受験生の場合は、追加の会計単位を取得することで150単位の要件はクリアできるでしょう。

もちろん受験回数(渡米回数)を少なくできれば、出費も削減できます。受験回数は自分でコントロールできない側面もありますが、僕も4回も渡米することになるとは全く思っていませんでした。中には1回や2回の渡米で済んでしまう人もいるでしょうから、僕の4回というのは多い方です。

こんなところでしょうか。この投資に対するリターンを回収できるのかどうか、それは合格してからの勉強次第ということでしょう。繰り返し書いていますが、試験の合格は単なるスタート地点で、その後の方がもっと重要です。

これから受験を検討する人は参考にしてみて下さい。

11/28/2007

Score Notice

NASBAのページで合否を確認しようとしてもエラーとなってうまくいきませんでした。

しかし、ついに郵送でScore Noticeが手元に届きました。

結果は85点。これで4科目全てに合格したことになりました。Certificate/Licenseはない状態です。これからLicenseの取得は考えていきたいと思いますが、このブログの題名通り「USCPAへの道」は続きます。試験に合格したくらいじゃ何もできません。しかし、試験に合格しなければスタート地点にも立てないのが実際です。試験合格後も勉強は続きます。

今、科目合格の状態で勉強している人は早く合格するようにして下さい。僕なんかあと2ヶ月で最初に合格した科目が失効しそうなプレッシャーを感じてしまいましたから。

これほど合格までに時間を要するとは全くの想定外でしたが、時間がかかっても4科目合格することが一番大事です。

11/25/2007

Alaska州のScore Report

およそ2週間前にわかったことなんですが、Alaska州についてもNASBAのWebpageでScoreを確認できるようになりました。以前はスコアを知るためには郵便物を待つほかありませんでした。

ところが、Alaskaについてもスコアを確認できるようになったので、僕のIDと生年月日を入力してみるのですが、Errorとなってしまってスコアを確認することはできません。10月の上旬に受験したのだからそろそろ結果がわかってもいい頃なのですが。

でも、確認しようとして急にスコアが出てきてもびっくりします。郵便物ならば、決意の上で開封すればいいことですが、オンラインでは一瞬でスコアが自分の目の前に現れるのだから、ある意味つらいことです。特に75点に到達していない場合には。

11/18/2007

US GAAP

USCPA試験のFAR(Financial Accouting & Reporting)に合格しても、実務で対応できるUSGAAPを体系的に身に付けているとは限りません。米国の大学を卒業して会計学のDegreeを持っているならば別ですが、日本の大学で教育を受けている者としては試験に対応した勉強をするのみでは十分ではないと感じています。

試験の合格が全てではないということを心に留めて、勉強を開始します。

「よくわかる米国会計基準と英文財務諸表の実務ガイド」
「米国財務会計基準の実務 第3版」

まずはこの二冊がターゲットです。そもそも勉強しようという気になったのは仕事でこれから必要になったからです。人間って、必要性を感じ始めると本気で行動に移そうとするものだと思います。英語だって、必要性を感じることがあれば必死で身に付けようとするものですから。生ぬるくやろうとしても中途半端で終わったりするのが常です。

11/11/2007

中間監査で得たもの

今月に入ってはじめてのブログ更新です。更新できなかったのは中間監査の真っ最中だったためですが、そろそろ中間監査も終盤に近づいたところで何かをここでまとめておきたいと思います。

労働時間。監査法人で働くことを目標にしている方にとって、少し気になるところでしょう。実際のところは割り振られた仕事の内容によりますが、繁忙期は私生活に余裕はないと思います。いつも簡単ですぐに終了するような仕事をまかされているようでは成長の機会を欠いているといっていいといえます。

積極的に挑戦する姿勢を上司に見せないとだめですね。仕事が遅いと影で言われているような人も事実います。年次が上がるごとにチーム内での役割も異なっていきますから、それに見合った働きぶりをしていかないとだめだと今回痛感しました。それができている人とできない人が混在しているのが実際のところではないでしょうか。当然僕はそれができるような人物を目指したいです。

今回は乗り越えたものの、もっと業界の知識を身に付けておけば容易に理解できたこともあったと思います。それは次回までの宿題です。

そして、毎回チームのメンバーは異なるということです。転職してしまう人もいるでしょうし、外国に派遣される人もいれば、チームを去る人もいると思います。引継ぎが大変です。監査法人って人に集積された知識でもっているようなところもあるかと思いますが、多くの人がチームを去るようなことがあれば監査は難しい状況に直面するようなことになるかもしれません。

10/28/2007

ITの知識

USCPA試験の科目の一つ、BECではITに関する知識が問われます。僕の場合、合格するために問題を中心に準備をしたため、ITの用語の意味などパターンを中心に覚えたため、詳しいことは全くわからずに合格してしまいました。合格するためには深く勉強する必要などないからです。

でもBECの試験に合格すると疑問に残っていることが数多くあります。ネットワークに関する知識などよくわからないことだらけです。

そこで今日は勇気をだして書店で一つの本をとってみました。

「ネットワークの基本がまるごとわかる本」

宣伝ではありません。

「ルーティング」とか「サブネットマスク」だとか、ちょっと言葉の意味を知ってみたくなったので本を読んで知識を整理するいい機会かもしれません。知識のレベルに到達することができるかは不安ですが。

10/25/2007

中間監査

中間監査の最中でやや忙しいのでブログを更新するのをさぼってました。
忙しいといってもまだ土日を休まずに仕事するという状況ではなく、クライアントが資料を出してくるのを待っているという感じです。クライアントが出してくる資料に基づいて監査を行うわけですから、たしかに自分たち監査人が資料を作成する場面はあるものの、クライアントの情報に依存する場面は多いです。

クライアントの情報や内部統制に依存する場面が多いということは、不正が行われていたらどうでしょうか?僕にとってはまだそれを発見するのは難しいというのが実感です。不正が行われていて、かつ、経営者がそれを隠蔽しようとしていれば、さらにそれを発見するのは困難です。ある取引や勘定についてはリスクが高いと評価することはできても、経営者が隠蔽する姿勢をもって財務諸表を作成していたら大変なことです。

それを投資家はどうみるのでしょうか?おそらく会計監査人は不正を発見することはできなかったとみなすのでしょう。でも、会計監査人はそれに加担するつもりなど毛頭ない場合もありますし、職業専門家としての注意義務を果たして業務を行っていることもあります。そういった場合には責任の所在を法廷で争うのが適切でしょう。

10/13/2007

USCPA試験 in Honolulu

受験最終章という位置づけで先週HonoluluにあるPrometricで受験してきました。

試験はいつも通り、これまでにテキストでやったことのある問題がそのまま出題されることもありました。テキストではまったく触れたことのない知識問題に直面することもあります。そして、これに関しては答えを選ぶのが迷う、といった問題にも出会います。違った視点から勉強しておけば簡単に解けたかもしれないという問題には頭を抱えたくなります。PCによる試験で、問題の中にはPretestの問題もありますから、採点の対象にならない問題もあります。よくわからなかった問題はその採点対象外の問題であったと望みたいものです。でも、どの問題がそうであるとは未来永劫わからないのが事実。ただ75点をとって合格すればいい、非常にシンプルなことです。

終わった試験について想像してみてもどうしようもありません。残り1科目という状況ではなかなかもしものために再準備に取り掛かろうとするのは難しいのですが、すでに合格している科目のExpiration Dateが近づいています。気持ちを切り替えて再び勉強をしておくことが必要になると思います。

なかには合格科目が無効になってから再び4科目全てに合格する人もいるようです。しかし、受験者は誰もそういった事態になると望んでなるのではないと思います。僕もそれは望みません。

最近僕の周りで一人、見事に4科目合格した人がいます。苦手科目の不合格を乗り越えての苦労の末勝ち取った勝利です。僕にも早くそういった日が早く来ることを願います。

10/01/2007

REG準備

REGの試験準備をやっています。

教材として使っているBiskの問題集はやり尽くした感じがしますが、試験本番ではその問題集に載っている問題がそのまま出ることもあります。そこでもし答えを導くのに時間を費やしてしまったり、答えが曖昧であったりしたら試験結果を左右しかねません。どんなにやり尽くした感があっても、試験を迎えるまではよくつまづく問題は粘り強くとりくんでおくべきなのでしょう。そう自分に言い聞かせています。

残り1科目となっても油断は禁物です。複数科目を受験しなくて良いという環境は、1つの科目に専念できるという意味ですが、全ての力を1つに集中しなければその利点はちっとも活かされていないことになります。

とにかく、これだけはやったという自信を持って試験本番を迎えることができるよう準備します。

9/30/2007

USCPA試験 受験最終章

今回の試験を最後に受験を終わらせないといけないある一つの理由があります。

その理由とはExpiration Dateというものです。科目に合格したのはいいものの、その合格科目を受験した日から18ヶ月以内に全ての科目に合格しなければ、18ヶ月を経過したものから順次合格が取り消されてしまいます。だから僕は次回の受験を最後に4科目全てに合格しなければならないのです。

僕のExpiration Dateを考えると、ひょっとしたらあと2回受験できるかもしれないけれど、あと2回とかいって次の受験で決着をつけようとしない理由などありません。次を最後にするつもりで準備します。合格すれば、この試験については終わるのですから。

本当はとっくに全科目に合格しているはずでした。手続きや自分の至らないところで受験が3ヶ月、また結果が発送されてまた3ヶ月と伸びてしまいました。

試験まであと数日ありますが、これまでの経験を活かして受からない条件を1つ1つ消していく作業に徹します。

9/22/2007

空の安全

先月、沖縄で起きたChina Airlinesの機体炎上のニュースは皆さん鮮明に覚えているかと思います。

その航空会社を僕は使ったことはないですが、「空港に着陸してから起きた」炎上に嫌な印象を受けました。僕はこれまで空港に無事到着したら安全かと思って、機体から出口に急いで向かう理由はありませんでした。乗り継ぎがなければゆっくり出れば良かったんです。危険なのはむしろ空を飛んでいる時かと思っていました。だから今回は嫌な印象を受けたんです。

格安航空会社は整備にお金を掛けないから安く飛ぶことが出来るのでしょうか?整備士を自社で継続的に育成するのに手間とお金がかかるから、それをなるべく避けるようにする環境がどうやらありそうな気がします。

この事件を受けて、僕は初めて航空会社のランキングを調べて見ました。ランキングを鵜呑みにすることはできないものの、いろいろなランキングが存在するのがわかりました。安全面やらサービス面、総合ランキングとか。日系の航空会社は100位に入っていたかと思います。

今回の事件で、安いという理由で航空会社を選ぶのではなく、より安全に重きを置く航空会社の選択に僕は傾いてます。

9/15/2007

3つのくくり-内部統制監査

日本人は3種の神器とか新3種の神器、御三家といったふうに3つで物事をくくるのが大好きなようですが、アメリカから日本にやってきた「3点セット」もやはり3つでくくられています。

Risk Control Matrix(RCM)
業務記述書
Flow Chart

の3つを3点セットとか呼んでいます。

まったくの初心者ではないにしても、監査の現場で巨大な上場企業の業務プロセスはとんでもない量です。だから何人かの人に担当が振られるのですが、慣れるまでには少し時間がいるかもしれません。

過年度の調書を見ながら今年度の調書を作るわけですが、忍耐力の問題でしょう。

9/09/2007

監査法人に入る前に

このブログをご覧になっている方の中には、これから監査法人に転職してみたいと考えている方がいるかと思います。

僕は所属する監査法人がどういった区分で部署が分かれているのか全体を把握していないのですが(もちろん事務所の所在地によっても違うでしょうが)、応募する際の一つの目安としてあるIndustryに特化して専門性を極めるのも一つの手ではないかと思います。

国内業務と国際業務というくくりで分けることももちろん考慮するでしょう。国際業務を考えれば、海外事務所との密なネットワークが重要なキーです。

入ってみないとなかなかわからないものですが、監査法人に集積されたKnowledgeもあなたのこれからのCareerを進化させます。このKnowledgeがあるかないかによって仕事の質は大きく変わると思います。それを最大限に活用することができれば品質の高い監査なりコンサルティングを実現できるわけです。まあ、これは監査業界に限ったことではないですね。シンクタンクやコンサルティングであれ、証券業界であれ、顧客のIndustryに関するKnowledgeは重要ですから。

入る前に、面接なんかの機会に実際に担当者に聞く機会を持ったり、既に応募先企業で働いているひとがいれば聞いてみるのも一つの手です。ホームページを見るだけでもその一端を理解することもできますし。

組織全体で品質の高いサービスを提供しようとする所で働くのは非常に良い機会に間違いありません。

9/08/2007

顧客情報流出

今週、大手監査法人から顧客情報の流出があったという報道がありましたね。顧客情報を法人貸与のPCではなく、使用のPCに保存していて、結果的にそこから顧客情報が漏れてしまった。

監査法人に入ると情報セキュリティポリシーとか顧客情報の重要性についてまずは研修があります。普通一般的には入手することができない顧客情報にアクセスすることが出来る監査法人は、顧客から信用されて情報を提供してもらうことができなければ業務はできません。だから情報セキュリティポリシーは入所時研修と年次研修で社員・職員に徹底されます。

でも結局のところは自分次第です。情報の重要性に関する意識が甘く、顧客情報を私用PCに保存している人がいたから今回のような事態になったのです。それを守れない人はこの業界にふさわしくなく、この業界を去らざるをえないでしょう。

とてつもなく恥ずかしい思いを痛感し、かつ所属する監査法人(プラス同僚)に大きな迷惑をかけ、顧客の信頼を失うなんてことは想像するだけで怖いです。

8/27/2007

USCPAに期待されるスキル

僕が監査法人の面接を受けて今後必要となると言われたスキルなどをいくつか述べたいと思います。

逆説的に聞こえるかもしれませんが、まずは日本の会計制度や税務について精通することが重要です。USCPAなのだから、日本の会計は国内の会計士に任せておけばよいなどとのんきなことは言ってられないのです。外資系のクライアントはもちろんありますが、日系企業のクライアントを担当する機会は多々あると思います。監査法人に入ってすぐに日本の会計制度を熟知することは難しいですが、日々地道に監査小六法にあたることが重要でしょう。その過程で日商簿記検定1級に挑戦することも有益でしょうし、税理士試験の簿記論や財務諸表論に挑戦する人もいるかもしれません。監査法人によっては、ある年次までにそれらのうちの何れかに合格していることを求めるところもあるでしょう。

そして、監査実務スキルを身につけることです。試験のために勉強する監査『論』から抜け出して、実務で必要となる監査マニュアルに精通しなければなりません。試験に合格したらそれでおしまいなどということはなく、試験合格はあくまでスタートラインに立てることを意味します。試験を受験された方なら感じているでしょうが、試験で問われていることはごく一部であって、実務ではもっとたくさん勉強することがあります。

好き嫌いを問わず、ITについても勉強しなければなりません。クライアントの業務プロセスではITが活用されていますから、それを理解するためにもITの知識は重要です。

英語力。苦手な人もいるかもしれません。日本の試験に合格した人の中にはできるだけ英語には触れたくないと思っている人もいるかもしれません。でも国内企業のクライアントでも海外と取引することはありますし、USCPAが海外展開している日系企業や外資系企業を担当することとなれば高い英語力が必要となることはいうまでもありません。

とにかく身につけることはたくさんあります。

8/23/2007

CPA Examination Services

さっそく受験料の支払いがまだ終わっていないことを知らせる手紙が昨日届きました。手紙が手元に届いてから10日以内に送金しなければならないとのことでした。こうも書いてありました。

It is your responsibility to ensure that your application is complete.

本日その手紙と受験料分の送金小切手をCPA Examination Servicesに送りました。早く行動を起こさないと本当にNTSが無効になって受験できるかどうかが危うくなりそうでしたから。アラスカの場合はまだOnlineでの再受験ができないようですから、再受験手続には電話によるしかないようです。

8/20/2007

Timely Disclosure

企業は、消費者や投資家にとって重要な情報を適時に公表する責任があることは疑いのないところだと思います。商戦を前にして利益を押し下げる要因となる情報の公表はまだ控えておこうとし、後々その隠蔽体質が公になったときには企業の存続が厳しくなる、といったケースはこれまでいくつも見てきました。

今日は塩崎官房長官の地元事務所職員が私的に資金を流用していて、政治資金収支報告書を訂正したとニュースがありました。その職員は昨日付で懲戒解雇されたと事務所が公表したそうです。一職員による私的流用であり、官房長官個人が関わったわけではありません。でも、参議院議員選挙から3週間を経て、このタイミングでの公表に少し疑問を投げかけたくなりました。選挙を終えてすぐにこういったニュースが流れれば選挙前に不利益な情報の公表を控えたのではないかと国民は疑うから、選挙直後の公表は事務所は控えたがるはずです。だから少し熱が冷めた頃、すなわち3週間という期間をおいて公表に踏み切ったのではないでしょうか。先週はおそらく事務所の職員たちもお盆休みで業務は行っていなかったはず。事実を解明するために必死でその期間証拠固めを行っていたのでしょうか。あやしいのが見え見えです。少し勘繰りたくなる一件です。

官房長官にとって幸いにもこのニュースは今日のトップニュースにならないでしょう。今日のチャイナエアラインの機体炎上が今日のトップニュースでしょうから。しかし、官房長官個人に責任はなくとも、適正な政治資金の報告をするために、事務所における業務に何らかの内部牽制機能を付加するべきでしょう。たとえ事務所職員の人員に限りがあっても現金に関わる業務には内部牽制があるべきです。支出に関するある一連の業務を一人の職員が行える環境を許したから今回の私的流用が行われたのでしょう。政治団体は民間の企業に学ぶところがあるはずです。

8/18/2007

受験手続の変更点 2

すでにいくつかの州は受験手続をNASBAに一括で任せる方式に変更した模様です。オンラインまたは電話での再受験手続となりました。移行期にHard copyの出願書類を提出してしまった僕なんかは、まだ受験料を支払っていないわけですが、あとで手紙で請求書が来るようです。Money Orderで支払うことを要求された場合、郵便局なんかで作成するわけですが、作成に際して発生する手数料は馬鹿になりません。Credit Cardで支払ったほうが明らかに負担は少ないです。いずれにせよ、まだ支払っていない受験料の請求には誠意をもって対応しないといけないようです。

8/15/2007

受験手続の変更点

まだ確認していないのですが、Alaskaの場合にはPayment Couponで受験料を支払う方法からNASBAへ電話して再出願料と受験料を支払う方法へと変更になった模様です。詳しくはNasbaのWebpageとAlaska State Board of AccountancyのWebpageを見てください。AlaskaのページにいくとNasbaが一括して出願を処理するなどと簡潔に書かれています。再出願のための用紙をダウンロードすることがどうやら出来ない模様です。初回受験の際に問題がなければ、次回からは先ほど述べたように電話によってRegistrationを行い、費用をCredit Cardで支払うようです。受験予備校のWebpageに書いてある出願の手続きの説明はまだ更新されていないので注意が必要です。

僕は今回、Alaskaにハードコピーの出願用紙を提出してしまったため、面倒なことになってしまいました。NTSは取得したものの、後で電話して事情を説明し、受験料を支払わなければなりません。後々受験料を支払ってないことを理由に受験を取り消されたら大変ですから。

でも、受験料を支払っていないのにNTSを発行してしまうNASBAにも問題があると思います。ちゃんとお金を払ってからでないとサービスの提供を受けてはいけないのに。

あとで国際電話しないといけません。時差も考えないとならないとすると日本時間の深夜になるんですかね。

8/14/2007

NTS

ようやくNASBAから受験に必要なNTSが届きました。前回よりもだいぶ時間がかかり、3週間程度を要しました。前回と違って、Payment Couponを支払わずにNTSが届いてしまったのですが、いつ受験料を支払うことになるのでしょうか。あとで誰かに連絡をしなければならないとなったら面倒です。こちらのミスでも何でもないのに。

NTSの入手が予想よりも遅れたために8月中の再受験は不可能となりました。目的地によって異なりますが、人気の高いところだとテストセンターの予約がもう不可能だったり、航空券がもう買えないといった状況です。2週間先に受験しようと思ったらこのざまです。次のtest windowまで勉強して準備するほかないようです。

8/11/2007

国連英検第2次試験結果通知

予定よりも2週間早く試験の結果が届きました。10点満点中7点でA級合格でした。だいたい4点から6点だと合格か不合格かのライン上にあり、7点でもぎりぎりの合格だったと思います。

さすがに特A級をすぐに受ける気にはなりません。もっと語彙力を増強しないと1次試験の難しい問題で高得点を挙げることは難しいでしょうし、2次試験の面接で国際問題について高度な議論が出来るほどの英語力を示すことは今の僕にはできません。

これでしばらくの間はTOEICを含む英語試験の受験からは離れることにします。またしばらく経って然るべきときに実力チェックの目的で受験することになるでしょう。ただ、試験を通して英語力を向上させようとする試みを否定するわけではありません。試験以外のツールを使って英語力を向上させる試みに徹してみたいと思います。

8/08/2007

監査法人での挑戦

今週、やっと就職活動を終えることにしました。就職活動終えるからには働き口が見つかったということです。これまで紆余曲折はあったものの、希望通り大手の監査法人で働くことになりました。

このブログを書き続けるためにも僕の働く監査法人の名前や組織の内部事情を詳細に述べるわけにはいきませんが、一般的に許される範囲内で業務内容等についてこれから書いていきたいと思います。USCPA合格者がどのように監査法人で働くのかという点に興味がある方もいるかもしれません。僕はこの点については情報収集に苦労しました。ほとんど情報が得られなかったといってもいいかもしれません。

働き始めるといっても、僕の場合まだUSCPAの試験は一つ残されているので、そのことについてもこれまで同様書いていきます。

8/07/2007

ある人の就職活動

昨日、ちょっとしたきっかけで、ある人の就職活動の話を聞きました。彼はNYの大学を昨年の冬に卒業して、帰国して以来就職活動をしているとのことです。少し話をしただけなので詳細はわからないですが、本当に彼が優秀な学業を修めていたら、とっくに就職活動を終えていたことだろうと思います。アメリカにいたころにCareer Forumに参加したり、帰国してからCareer Forumに参加したのかと聞いてみると、彼はしなかったというのです。なぜしなかったのまでつっこまなかったのですが、何か特別な理由がない限り、本気でそこに賭けるぐらいで就職活動をしないとなかなか仕事は決まらないでしょう。

外資系の証券会社に行きたいとかいってましたが、アメリカの大学を卒業していますから、卒業時期のずれで一度卒業をすると本当に就職活動は厳しいものだと思います。このような人が世の中に沢山うもれている可能性もあります。本当に優秀な人たちがその中に含まれていて、チャンスに恵まれず悔しい思いをしているかもしれません。そういった人材を適切に希望の職種に導こうという企業も少しありますが、その動きは僅かなものといっていいと思います。この国のもっと多くの企業の採用システムがもっと柔軟なものであれば、生産性や競争力が向上する可能性があります。

さて僕の就職活動ですが、最近やっと終わりましたので、そのことはまた今度の機会に書きたいと思います。

8/05/2007

国際基準

ビジネスであれ何であれ、どんな世界にも一般に受け入れられているルールというものがあると思います。それは安全のためであったり、公正を図るためであったりすると思います。

でも最近びっくりしたことがありました。みなさんもご存知かと思いますが、U-22のサッカーの国際試合のことです。中国がその大会を主催していたそうですが、日本と中国との試合では中国人が主審と副審を務めたと聞きました。それを聞いて、審判がはたして中立・公正な判断ができるかどうか疑問に思いますが、実際に審判が公正な判断ができていなかったのがはなはだしかったので、さらにひどいと思いました。

国際試合だから第三国の主審と副審によって試合が行われるのが当たり前だと思っていたら、「中国の主催」の大会だから審判は全員中国人ということでは公正なジャッジが期待できないでしょう。試合後には中国人の観客が日本人の観客を包囲して、その日本人たちは現地警察によってホテルまで護送されたという記事も読みました。

来年は北京オリンピックですよね。会場などの準備は整ったとしても、マナーとか大丈夫ですかね。来年だけ良い子ちゃんで優等生のふりをして乗り切って、それ以降は元通りですか。それじゃ困ります。

国際社会から見ておかしな面が見えるのはごく一部の中国であることを願います。

7/29/2007

国連英検第2次試験

今日は国連英検第2次試験の面接試験を受験してきました。僕が指定された会場は巣鴨で、特A級の受験者も含めても30人から40人くらいしかいなかった模様です。

面接試験は予定通り10分程度で終了しました。面接試験を受ける前にInterview Sheetというものに受験者個人のバックグラウンドや興味のあることなどを簡単に記入するのですが、それに基づいて面接試験が行われると思っていたら、実は僕の場合そのことについては触れられませんでした。ほとんど多くの時間を国際・国内の時事問題や国際連合の取り組みについての話に終始しました。わからないことを聞かれたら教えてもらおうと質問し返したりもしました。

国際問題について洞察力に富んだ受け答えができなかったため、点数は低いと思いますが、久しぶりに英語を話す機会を持てたのは有意義でした。この面接試験をうけてみたくて国連英検を受験しようと思ったも同然ですから。

7/25/2007

TOEIC Official Score Certificate

TOEIC運営委員会から先月受験したTOEICのスコアシートが届きました。先週の始めにOnlineでスコアを確認することができましたが、それからおよそ一週間でスコアシートの到着です。そのスコアの有効期限は2年間。とても合理的だと思います。2年の間まったく英語に触れる機会がなければそれ以降スコアを保証する必要はないと思いますし、実力を維持することも難しいでしょう。僕の考えではスコアの有効期限が切れる前に、最低限1年半に一回、あるいは2年に一回TOEICを受験して力試しをしておくのがいいのかなと思っています。

ただ、そのTOEICが受験者の英語力をサポートできる万全の指標だとは思っていません。そのためスタンダードのテストのみならず、SpeakingやWritingのテストもそれを補完する目的で行われています。僕自身、普通の英語の文章を読めるようだけれども、文章を書ける能力はあるのかなと疑問を持たれたことが一度ありました。

TOEICで900点以上を出しても、文章の中で知らない単語に出会う機会は多くあります。だから900点以上をスコアしても満足せずに語彙を増やす努力を怠ってはそれ以上のレベルに到達することが出来ず、自己満足で終わってしまいます。Listeningに関しても、テストで試されているのはとても標準的な英語です。以前のテストとは違って、イギリスなまりやオーストラリアのなまりも追加されたようですが、現実世界はといえば、それらの英語にとどまりません。Californiaに行けば沢山のLatinoに出会い、スペイン語なまりの英語に僕は最初戸惑いました。アジアなまり(韓国人など)の英語も僕らは多く聞く機会があると思います。

テストのスコアを伸ばしたければ公式のテキストで勉強すれば、いくらかの上達が確認することができると思います。でも、日常ではそこから離れてドラマや映画にはまってみるのも一つの手です。勉強だと思ってやっているとあまりおもしろくないですから。ちなみに僕は「24」を見て英語力を伸ばしていると自信を持っていえます。

7/24/2007

EMS

先週の水曜日に郵便局のEMSを利用してApplicationをState of Alaskaに送りましたが、今日にはもう到着したとのメールがありました。時差-1日ということもあって現地には少し早く到着しますが月曜日にはすでに到着したことになります。土日をはさんだこともあって実際には1日または2日早く到着していたようです。オンラインで追跡してみると土曜日か日曜日一度到着していて、不在のため引き戻したとかいったことがわかりました。

あとはState of Alaskaに遅滞なく事務処理をしてもらってNasbaからメールでPayment Couponを受け取るのみです。

7/19/2007

Bisk

amazonに注文したBiskのテキストが今日早速到着して、中身をチェックしてみると、前に使っていた05-06版と少し内容が異なっているのに気づきました。今回の07-08版は06年に実際に出題された問題も含まれています。思った通りでした。ケチって古い問題集を解いていると実際の試験では少し趣きの異なる問題に出くわすことになるからです。過去問と全く同じ問題が試験に出ることもあるし、過去問が解ければ少し異なる問題も実際の試験では解ける場合がほとんどです。本番で出るまったく知らないという問題を除けば、Biskの問題集で試験対策をするのは十分に本番の試験に耐えうる知力を養うことができると思います。

ただ、古いものを使わないことです。僕はこれで前回墓穴を自ら掘ったと少し思っています。

BECはEditorの考えた問題が多くて、本番の試験と同じ問題が掲載されているというのは、他の科目に比べれば少ないですが、試験の準備には有効です。

7/18/2007

Application for CPA Reexamination

今日、郵便局で再出願をしてきました。Alaskaの場合、1 Sectionの出願に$65.00のMoney Orderを作成するのですが、最近の為替レートはやさしくないです。$1.00あたり¥123.02で換算されており、郵便局の手数料¥2,000を含めると出費は¥9,996となりました。さらに、そのMoney Orderと出願書類をEMS(今日は、¥1,200でした。)を使って、Alaskaに送りました。今まで気づかなかったのですが、EMSだとInternetで追跡できるんですね。これで何時Alaskaに到着したかが確認できます。

実は出願を急ぐのにはわけがあります。8月以降に受験料を支払うと新受験料が適用されるそうで、なるべく早くPayment Couponを入手して受験料を支払わないとたいへんなことになります。7月中に受験料の支払いができるかは微妙です。

前にも一度、受験料が高くなったことがありましたが、僕が受験をしているここ1年くらいの間に2回も受験料の改定があったことになります。4科目の新受験料の合計はとっても高いですよ。最近の為替レートがそれをさらに高額化させています。

7/17/2007

TOEICのスコア

今日2回目のブログ更新です。USCPAの試験結果に落胆する一方で、TOEIC運営委員会からメールが届いていました。Onlineで6月24日に受験した結果が開示されているとのことで、ログインしてみるとやはり結果が見れました。

自己新記録の960点。Listening、Readingともに480点でほっとしました。昔よりやや問題が難しくなった結果、受験者全体の得点調整で僕のスコアを押し上げてくれたのでしょうか。よくわかりません。英語力が伸びたなんてちっとも実感がありません。これだから、所詮TOEICのスコアなんてどうでもいいという人がいるかもしれません。

今日の気分は複雑です。USCPAでがっかりし、TOEICで少し気休め。逆だったら良かったのになんて思います。

Score Notice

やっと今日REGのScore Noticeが届きました。その内容は今日のブログを更新しようか迷うような結果でした。2点足りない。

Score Noticeの裏側にあるCandidate Diagnostic Performance Reportを見ると、前回良かったContentのEthics&ResponsibilitiesとIndividual Taxationのパフォーマンスが60点台中盤に落ちています。他のContentについては75点前後からそれ以上を記録し、Entitiy Taxationについては84点と高得点でした。前々回良かった所が悪くなり、他の所は軒並み良くなっている結果というのは複雑です。悪い所を重点的に改善しようとして望んだ試験でしたから。もっとも、試験を受けた時点では前々回と感触が変わらないといった感じでした。でもScore Noticeを見ると、ぎりぎりのところで合格をのがしているようです。

本番では、Testlet1を終えてTestlet2を開始すると明らかに問題が難しくなっていて対応に手こずったというのが実際でしたから、次回に向けては一つのことを変えてみます。それは、これまで使ったBiskの問題集を最新版にするということです。問題集が古くなると掲載されている問題が古くなり、最新の過去問を解いていないということになってしまうからです。最新の問題傾向をつかんでおくのは大事だと前回実感しました。試験を受けている最中に、ひょっとして今解いている問題の答えを知らないのはこれまで信頼して使ってきたBiskにそれが載っていなかったからではないかとふと思いました。他の受験者はその問題の答えを知っていて僕はそれを知らなかったのかもしれません。これでは合格をぎりぎりのところでのがします。

テキスト代などケチらずにamazonで早速注文しました。

他の3科目は合格できているのだから、勉強のやり方自体に問題はないはずです。

また渡米しなければなりません。試験のために4回もアメリカに行くなんて最初は想像もしていませんでした。

7/14/2007

国連英検試験結果通知

先月の17日に受験した国連英検A級の検定試験。あまりにも出来が良くなかったので間違いなく次の面接試験には進めないだろうと思っていました。

今日届いたその試験の判定結果は、1次試験合格。合格点は100点満点中49点。そして、僕の得点は53点。ぎりぎりで通ったのが明らかです。得点欄の下には注意書きがあって、「合格点は全問題の難易度・正答率平均・得点分布を参考として作問委員会で協議の上決定しています。」とあります。合格点が50%を切るなんて、作成した問題が難しすぎます。僕は最後の150文字から200文字以内での作文の問題で高い得点を記録したためにぎりぎり合格点にのったようなものです。他の問題では合計得点通り50%にのるかどうかという得点の仕方でした。また、全受験者のスコアにも左右されての結果であるともいえます。

第一次試験を通過してしまうと、面接試験も頑張ってみようかなと少し欲がでてきます。スケールは全く違えども、今週のMLBのオールスターゲームでのイチロー選手が感じたものが理解できます。イチロー選手の場合、早く帰ろうとしてMVPの可能性があるからと帰るのを引き止められて、試合が進むにつれその可能性が高まるとどんどんMVPがほしくなったといっていました。僕の場合、試験結果などどうでもいいと思っていたのに、たまたま面接試験に進めることになって、せっかくだから2次試験も受かりたいという心境です。

でも、スケールが違い過ぎる例ですね。まあ2週間あるので就職活動のかたわら適当な面接試験の対策を練りたいと思います。

7/13/2007

Tokyo Summer Career Forum 07

Career Forum当日に面接を受けた企業で、結果待ちだった企業から連絡があって、次のステップに進むことはなくなりました。落選です。

面接の感触は良かったんですけどね。第一志望でないことが明らかにわかってしまったか、その他の理由によるのでしょう。

監査法人を目指してUSCPAの試験を受けてきたのだから、何かほかの志望理由にすり替えようとすると面接の後なんかに筋が通らなくなってしまうおそれがあるんです。それだけは避けたい。だから、結局は自分で他の選択肢を排除して、これまで通り監査法人に行こうと元からの筋を通すほかないんです。

7/11/2007

USCPA出願州の選択

僕はUSCPAの受験勉強を始めようと決意したとき、出願州をどこにするかと思ったときにはほとんど迷わずにAlaskaを選択しました。理由は簡単です。出願に際して会計単位を揃える必要がなかったからです。

日本の大学で取得した会計単位に学歴審査機関のFACSからお墨付きをいただき、Alaska出願には追加単位の取得の必要性が全くありませんでした。当時は合格後のCertificateの取得などは考えていませんでした。受験までの発生費用をできるだけ低く抑えることに重きを置きました。他州に出願するために追加単位を取得することとなればコストは余計に発生したでしょうし、何より単位認定試験を受けなければならないというわずらわしさがつきまとったと思います。

また、僕が受験勉強を始めようとしたときには、既に出願州と受験地が同一でなくて良いという時期でした。ですから、Alaskaに出願したからといってその州のJuneauに行かなければならないというわけではないです。

結果としてお話できることですが、AlaskaのBoard of AccountancyはNTSの発行が非常にspeedyでした。初出願や再出願の際に受験日程を固めるため、早くNTSを取得したいというときに期待を裏切られて、いつになってもなかなかNTSを入手できないという出願者もいるようですが、僕の出願したAlaskaではそのようなことは一度も起こりませんでした。他のAlaska出願者のケースは全く知りませんので、あくまで僕個人のケースです。

受験までは比較的メリットの多いAlaskaだと思います。しかし、今ひとつのことに不満があります。NASBAのホームページでIDなどを入力するとスコアが見られるという州があるようです。郵送を待たずしてスコアをonlineで確認できるのは僕にはうらやましいかぎりです。Alaskaの場合にはその制度を現在のところ利用できません。そこで僕は今日も明日もただ郵送によって試験結果の通知を待つのみです。

7/08/2007

BIG8からBIG4へ

机の前にある伊藤邦雄著「ゼミナール現代会計入門」を手にとってみると、「ビッグ5と日本の監査法人」という部分が気になりました。あらためてビッグ8の歴史を振り返りたいと思います。

87年に米国のPeat Marwick International(PMI)と英国のKlynveld Main Goerdeler(KMG) が合併して、Klynveld Peat Marwick Goerdeler(KPMG)が誕生しました。おもしろいことに新名称はPMIがKMGにサンドウィッチされている形になっています。

そして、89年に業界第5位のErnst & Winnieと業界第6位のArthur Youngとが合併してErnst & Young(E & Y)が誕生しました。

続いて業界第7位のDeloitte Haskins & Sellsと業界第8位のTouche Ross Internationalも合併してDeloitte Touche Tohmatsu(DTT)が誕生しました。この当時でビッグ8からビッグ6と数が減りました。

その後10年間は業界に大きな再編の動きはなかったものの、98年には業界第4位のCoopers & Lybrandと業界第6位のPrice Waterhouseが合併して、世界最大規模のPricewaterhouseCoopers(PwC)が誕生しました。この時点でビッグ5への再編です。僕が持っているこの本は2001年版ですのでこれ以降の再編については言及していません。

しかし、皆さんもご存知の通り、Arthur Andersenの消滅によりビッグ4へと再編が進みました。この本が記述された時点ではエンロン事件は起こっておらず、消滅という形でビッグ4へ再編されるとは予想もつかなかったと思います。

最新版には記述が追加されているかもしれませんので気になる人は書店で確認してください。日本経済新聞社発行の伊藤邦雄著「ゼミナール現代会計入門」です。

7/04/2007

Tokyo Summer Career Forum DAY 1

おそらくこのブログを読んでいる方の中にもキャリアフォーラムに参加された方もいるでしょう。面接を受ける身の方のみならず、出展企業の面接官として参加された方もいらっしゃるかもしれません。

当日は少し早めに会場に到着し、入場の手続きを済ませました。僕が到着したころには、すでに沢山の人が並んでいて、その時初めてまだ会場が開いていないことに気が付きました。僕が手続きを済ませたころには僕の前にいた人の数より明らかに多い人が列を作っており、タイミングを間違えれば予定していた時刻に入場できていなかったという多くの人のごったがえしぶりです。

僕は今回はアポのとれた3社の面接を受けましたが、僕と面接官との相性のせいか、僕の面接での評価はまちまちだったと思います。あとになってこれが本当に面接だったのかと思ってしまうこともありました。「面接」と「面談」を使い分けていて、会場では応募者から質問を聞き、履歴書は持ち帰って後から連絡するというスタイルをとっているなら「面談」で納得がいきます。でも明らかに拍子ぬけしてしまうような「面接/談」がひとつあって、非常に落胆しました。僕は「面接」のつもりで臨んだにもかかわらず、相手の態度が乗り気でない様子で、やり直しが利くならば、最初からやってもらいたいとその人の前で訴えたいくらいでした。でも、そうしたところでうまくいくとは思いません。どうしようもないです。そことは縁がありませんでした。

僕の受け答えのqualityが低い場面もありましたが、面接官とのchemistryが合って、納得のいく面接も1社ありました。答えはcareer forum中は出さないようで、後から連絡があるようですが、面接官とのおよそ25分間の対話では自分表現でき非常に納得のいく、希望を持てるものでした。

大量の人に面接を行うため、最初から質問が決まっていて、面接官が面接シートに評価を記入していくという形式の面接もありましたが、僕はそれには向いていない気がします。形式に向いていないというよりも、面接官が期待するような受け答えができていないかもしれません。

いろいろなタイプの面接の形式があって、いろいろなタイプの面接官がいると思います。その会社の人たちの対応次第で求職者がその会社のイメージをどう持つかということなど考えずに振舞っている人もなかにはいるかもしれません。一人の人間がその会社を代表して一人の人と向き合うという場面が数多く存在すると思います。僕は今回そのことが少し気になりました。

僕はDAY 2に参加せず、監査法人への応募の準備を今週はやります。

そういえば、まだUSCPAの試験結果が届きません。Alaskaからの郵便物は紛失してしまったのでしょうか。太平洋はもう越えたのでしょうか。

6/27/2007

Tokyo Summer Career Forum 1週間前

いよいよ来週のキャリアフォーラムまで1週間となりました。およそ1ヶ月前からCareer Forum Netで興味のあるいくつかの企業に応募をしてきました。なかには応募してから3週間以上反応がなく、書類選考の段階でダメだったと思った企業からも、最近になって面接の時間を設定するということがありました。キャリアフォーラム当日に効率良く動くためにも事前にアポは絶対必要です。アポなしのwalk-inでも大丈夫というところがあったとしても、長時間待たされてしまっては他に行く機会を失ってしまうことになってしまいますから。

結局ぼくがキャリアフォーラム当日に面接を受ける企業は3社です。キャリアフォーラム前に面接をした企業もありますから、応募した4社全ての書類選考に通ることができました。でも大事なのは本番の面接です。それぞれの企業は20分から30分の面接時間を第1次面接として設定していますが、それに通らなければ意味がありません。仮に面接に通ることができなくても、面接官との話を通して学習することができる、とも思っています。

1週間後には事業会社の経理、移転価格、リスクコンサルティングとそれぞれ分野が異なる企業との面接が待っています。

6/26/2007

One more credit

やはり今週にUSCPAの試験結果が届きました。それが今日になりました。REGより1日後に受験したBECの結果が先に届き、合格。ひとまずその合格の通知を見たときは安心しましたが、あともう一つがどうなっているか全くわかりません。郵便が滞っていなければ、たぶん今週末までにわかるでしょう。

6/24/2007

TOEICテスト 受験

TOEICの受験をしてきました。会場について思ったのは、ひっとしたら僕がセンター試験を受験したときと同じ大学、同じ建物、同じ教室ではないかと思ったのです。ずいぶん前のことなのでよく覚えていないのですが、教室の階は違っても、思い出す限り同じタイプの教室で机の配置なんかも同じだったような感じでした。はしかが流行っていて休講にしている大学もあるようですが、僕は今のところ発症していない模様です。

試験を終えての感想は、Listeningの一部で間違った箇所がいくつかあったと思いますが、全体的には納得のいくレベルです。800点台後半だとがっかりですが、それより下だとショックです。

久しぶりのTOEIC受験でした。1年4ヶ月ぶりで、新試験に移行してからは初めての受験でした。

今週はいよいよUSCPAの試験結果通知が届く予定(見込み)。結果には期待したいですが、封筒を開けてみるまでは全く読めません。ダメだったら「やっぱり」だし、合格してたら「良かった」です。

そして、Career Forum参加の準備。

6/23/2007

TOEICテスト 前日

試験形式が2006年の5月に変更されて以来初めての受験ということで、今回は公式問題集「TOEICテスト 新公式問題集Vol.2」を購入して問題形式に慣れるようにしました。2,800円の投資でしたが、それに見合うような訓練ができたと思っています。練習の結果、特にリーディングのセクションPart7の文章量が増えていて、以前より時間がかかりそうだという発見がありました。旧形式では試験時間終了10分前には全ての問題を解き終わっているのが普通でしたが、新形式ではそうはならないようです。明日はえんぴつでマークシートを黒塗りするスピードをアップして対応です。

6/22/2007

定時株主総会 当日

今日は定時株主総会の日でした。前日の夜までは出席するつもりだったんですが、今日の朝になって気が変わりました。参加することで何か新しい発見ができたかもしれないんですけれど、今回は議決権を行使することなく見送りました。最初から参加するつもりがなければ郵送で議決権行使をしたと思うんですが。

今週は日産の株主総会があったみたいですが、報道で知る限り、ずいぶん経営陣にきつい意見が出てたみたいですね。数年前の危機的な状況は回避したものの、いち消費者の視点からトヨタやホンダとの環境技術との差は歴然です。危機的状況の数年前に研究開発を抑制しただろうに、「技術の日産」を数年後に見ることが出来るという社長の意見を疑いたくなります。ゴーン社長と違って、僕の意見ではハイブリッドはニッチではないです。とりあえず、将来の「技術の日産」に期待しましょう。あとそれから役員報酬は将来的に個別開示になるんでしょうか。

唯一、今日株主総会に参加しなくて運が良かったと思うことは、一部の公共交通機関が時間通りに運行していなかったので、それに巻き込まれなくて済んだ点です。

とにかく、今日はあさって受験のTOEICの準備をしていました。

6/17/2007

国連英検 受験

国連英検A級、受験してきました。

思っていたよりずっと難しい。特に語彙のレベルがとんでもない。選択肢の単語が一つもわからない。知っている単語があってもそれが答えにはならない。そんな場面がありました。そういえば、TOEICなんかはほとんど知っている単語がでてきて、8割とか9割以上取れる試験になっていると思います。でも、今回の試験は趣向が明らかに違うようです。作文を書く時間を考慮しても120分という制限時間は大きな問題とはなりません。長文全体を理解しなくとも文章ごとに答えられる問題が数多くあります。ただ問題は単語力なんです。これほど難しいと感じた英語の試験は久しぶりです。2004年の5月以来です。

今日の試験はダメでした。時間をかけて単語力の増強を図ってからでないと合格は無理のようです。

特A級とかはしばらくの間受けたくなくなる感じです。

今週は次の日曜日のTOEICに備えます。

6/16/2007

国連英検 前日

いよいよ明日は国連英検A級の第1次試験日です。

「特A級」は日本で受験できる英語の試験で一番難しいようですが、僕が今回受験する「A級」はどのぐらい難しいのか情報が入っていません。昨年の秋にはB級を初めて受験してみましたが、決して難しい試験ではありませんでした。合格ラインが50点台後半で、僕は80点台前半をスコアできました。また、出題項目ごとにスコアを開示してくれるところはたいへん親切な試験です。

A級はB級と違って、リスニングの試験がありません。これはA級の第2次試験で面接試験があるためです。そこで第2次試験に進めるスコアを明日出せるかどうかも勝負どころです。

いちおう公式テキストから出題される国連に関する問題についてはこれまで勉強してきました。あとは120分の試験時間でどれだけ早く問題を解いて、作文の質を高められるかが課題です。ひとまず就職活動を忘れて。

6/14/2007

Tokyo Summer Career Forum 07 続き

ひさしぶりにキャリアフォーラムの話をします。

既に190社以上の企業が参加を表明するまでになりました。とんでもない数の企業です。そして、キャリアフォーラム当日はとんでもない数の人が仕事を求めてごったがえすことになるのではないでしょうか。まるで渋谷駅ハチ公口の交差点のように。

今月に入って、キャリアフォーラムに参加する会社のいくつかにオンラインで応募を追加しました。だめもとでしたが、今日になってその内の1社からキャリアフォーラム当日に面接をしたいとの連絡がありました。ラッキーです。これで「参加するつもり」がアポありの「参加」に変更です。

今月に入って、5月にUSCPA試験を受験した人の中には既にScore Reportが届いている人もいるようです。僕のも来週あるいは再来週には郵送で到着するかもしれません。Alaska出願の場合、オンラインでスコアを確認できないのが不便で、到着した時に封筒を開封するのが本当にドキドキです。

最近、もし合格していなかったらどうしようなんて最悪の事態を想像してしまいます。不合格が意味するところは就職活動が思うようにうまくいかないということになりかねないことを最近よく感じています。

6/13/2007

TOEIC 受験票到着

昨日、TOEICの受験票が自宅に到着しました。今月の24日(日)に受験を予定しています。

TOEICは昔と比べて少し変化したようです。たとえば、オンラインでの受験申し込み。昔は書店なんかで申込用紙に記入して、受験料を郵便局で振込みしていた記憶があります。今ではオンラインで受験料はカード払いが可能です。試験結果も郵送される前にオンラインで少し早く見ることが出来るようです。

およそ1年4ヶ月ぶりのTOEIC受験。しかも、新試験制度になってからの初受験。スコアが2年間で無効になるので、スコアの更新が目的ですが、伸びていれば結果オーライです。

6/08/2007

定時株主総会招集通知

今日は自宅に定時株主総会招集通知が届きました。

3月決算企業の定時株主総会ピークは6月22日(金)なのでしょうか。それから、3月決算企業にとって新しいことは、添付書類が「営業報告書」から「事業報告」になってることですね。そのおかげで、「取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他業務の適正を確保するための体制」とかが事業報告に記載されています。僕の投資先企業は過去に法令違反があり、大きな社会的不安を引き起こしました。そこで、法令遵守や企業倫理の遵守、リスク管理などの記載がたくさんあります。

さらに、投資パフォーマンスも悪いんです。連結注記表には過去に当期純損失を計上したこと、個別注記表には当年度において当期純損失を計上したことが「継続企業の前提に関する注記」に記載されています。

たぶん、今後株主総会に参加するチャンスはないと思います。平日開催が続く限り無理でしょう。でも、今回はいい機会なので影響力のない僕が初めて株主総会に出席してみようと思います。危機に陥っている企業のトップがどのように株主に説明をするのかが見物です。

6/05/2007

世界環境デー

国連英検、正しくは「国際連合英語検定試験」だったと思うんですが、今月に受験する予定です。指定のテキストがあり、そこから実際に国連の知識を問う問題がいくつかでるのでテキストを2,600円で購入します。実際には去年B級を受験したのでその時に購入しました。

僕が今回受験するA級はそのテキストの第1章から第5章までなんですが、第5章を読んでいたら次のものがありました。以下quote:

"World Environment Day is observed each year on 5 June, commemorating the opening day of the Stockholm Conference [held in June 1972]. The General Assembly urges Governments and United Nations organizations to mark Environment Day with activities reaffirming their concern for the preservation and enhancement of the envirnment."
”わかりやすい国連の活動と世界”の114ページより抜粋 三修社発行

今日のカレンダーを見ると確かに「世界環境デー」となっています。しかし、政府は今日が世界環境デーとは言わないので、僕が代わりにここで世界環境デーと宣言します。

6/04/2007

応募結果

さっそく応募先監査法人からの答えが返ってきました。面接の期待もしてたのですが、いいともだめともいわず、試験結果が全て出揃って、4科目合格していたら連絡をくださいとのことでした。

科目合格でもOKと思っていたのですが、現在はUSCPA全科目合格者を対象としているようです。カウンターパンチを一発くらいました。こうなったら、全ての科目に合格していないと監査法人への就職は難しいようです。全科目合格を確信していない身としては状況は厳しいです。とにかく7月の上旬までは監査法人に対して何の行動もおこせないといったところです。

6/03/2007

Contingency Plan EXECUTED

7月のCareer Forum以降の就職活動についてはUSCPAの試験結果が判明しているため、ある程度どのように就職活動を進めるべきかはわかっていたつもりですが、Career Forum参加企業が前倒しで面接を行いたいと言われてからは正直苦しかったです。この週末は特に悩みました。当初は、まだ試験結果もわからない状態で就職活動に本格的入るのは気が進みませんでしたが、状況が変わったからそれに対応せざるを得ないといっていいと思っています。昨日参加した監査法人のセミナーも僕の背中を強く押しています。今日までに考え抜いた結果、1社に履歴書を送ることにしました。

6/02/2007

新日本監査法人転職セミナー

今日はキャリアアクセス主催の監査法人転職セミナーに参加してきました。当日まではどこの監査法人の担当者が来るのかは明らかにされていませんでした。

ひょっとしたら、このブログを読んでいる方の中にも同セミナーに参加された方がいるかもしれません。USCPAに関心がある人が、「USCPA」でgoogleすれば僕のブログにヒットする可能性もないわけではないですから。ではここで同セミナーに参加された方にご挨拶。
Hello!

今回のセミナーの焦点は特に国際金融監査部門でした。新日本監査法人の同部門や人事担当パートナーら4名の方による、キャリアパスや金融部門の業務などについての説明がありました。僕にとって特に印象に残ったのは(たぶん他の人とっても同様に。)、新日本監査法人ではUSCPAと日本の公認会計士とで取扱いに差異がないということでした。つまり、活躍できるかどうかは、その人次第と説明されていました。当たり前のことのように聞こえますが、他のところでは必ずしもそうなっているとは限らないですから、実際に機会が開かれているというのは重要です。

また、国際金融監査部門のパートナーは全ての方が海外駐在経験をしており、その半分が米国人だそうです。当該部門ではUSCPAが40%を占め、国際的な業務への関心が高いUSCPAを目指す人にとって間違いなく素晴らしい環境だと思います。クライアントも超一流です。研修もE-learningも業界トップレベルでしょう。

当該部門へ応募するには原則USCPA試験の全科目合格ですね。例外として2科目以上合格で金融や会計の実務経験がある人、特に高い英語スキルを持っている人も選考対象になるそうですが、やはり全科目合格しておくべきでしょう。

最後に。僕はここでは新日本監査法人の国際金融監査部門に応募するかどうかは明言しません。今回は多数の方がセミナーに参加していたため、事実そのセミナーに参加した僕は「新日本監査法人」という固有名詞を使用しましたが、僕個人の就職活動については固有名詞の使用を避けます。会社の固有名詞を連発すると将来ここで書きたいことも書けなくなってしまう気がします。そこで匿名性は保持する方針です。別に悪口をいうためではないので、念のため。どこかの政治家と違って真実を伝えたいんです。僕がこれまで感じたことですが、USCPAに関する情報は非常に少なくて、判断をするのに限られた情報しかありませんでした。僕のブログの読者の方には情報の一片でも有益なものを伝えたいというのが僕の方針です。

5/31/2007

Tokyo Summer Career Forum 07 続編

努力してresumeを更新した甲斐あってなのか、応募先企業から面接のステップに進みますとのメールがありました。ただ、僕の予想に反して、面接はCareer Forumの会場ではなく、応募先企業のオフィスで6月の第3週に行いたいそうです。僕の行きたい監査法人への応募はUSCPAの試験結果が判明する7月の上旬まで先送りにしているところで、第二志望群の企業との面接が早めに行われるのは状況をより混沌とさせるもので心中複雑です。

もちろん、次の面接がうまくいくなどという保証はどこにもありません。ただ、USCPAに2科目合格するだけでも面接に進めるだけの力を発揮するとはいえそうです。

企業の方はCareer Forumでは時間枠が限られているから一時帰国して参加する人を優先し、日本にいる僕なんかはオフィスまで来なさいということなのでしょう。前にCareer Forumに参加する「つもりです」と書きましたが、そのとおりになりそうですね。会場に足を運ぶ必要がなくなりそうです。

第二志望群だからといって、面接ではやはり手を抜けません。厳しく質問攻めに会う可能性もあります。僕の知らない分野なので、2週間以内で予備知識を最低限つけて面接に望みます。

5/28/2007

Resume提出

日本語履歴書、職務経歴書、英文履歴書、Cover letterの提出が終わりました。予定よりも1日遅れましたが、提出のスピードは特に次のステップに移るための障害とはならないでしょう。むしろ、学生時代に書いたエッセイを提出しなかったことが何らかの悪い影響となるおそれがあります。その減点を提出した書類でカバーできていれば何か連絡があるはずです。さらに面接まで行ければ可能性はぐっと高まります。次のステップに進めませんという連絡ももちろんありえます。

これは僕自身による、僕自身のための、(USCPA受験者のための)大きな実験になると思います。というのは、USCPA合格というステータスが採用の現場でどう好影響を与えるのかは非常に意味のあることだと思うからです。もちろん各人のこれまでの経験や経歴によって採用が左右されることもあると思いますが、一般的にどのようにUSCPAが採用現場で受け止められるのかは、これから受験を考える人にとって何らかの指標となると思うんです。アメリカでは威力を発揮するそうです。僕はまだ2科目合格の身ですが。

5/26/2007

Resume

今週末を使って英文履歴書の作成をしなければと思っています。

書き方や強調の仕方にも工夫が必要で、アメリカにいた頃は授業料を払って地元のCommunity Collegeで履歴書の書き方講座を受講しました。計2回の授業で(人気がないせいか)教室の学生は僕ともう一人の女性だけでした。少人数のため、先生は各個人のResumeを見てくれました。僕の隣にいた女性はたしか東南アジア系のひとで、アメリカ人と結婚してアメリカに住んでいるといった話を聞いた記憶があります。彼女は地元の他のCommunity CollegeでMBAを取得したものの、少しの間実務を離れていてアメリカで仕事を得るのに苦労していました。最初の障害がResumeです。銀行でのCareerを目指していたけれども、これまでの経歴をうまくResume上で表現できずにInterviewのプロセスに進めなかったのと聞いた記憶があります。お互いにResumeを交換して改善点を提案しあった記憶がかすかにあります。あとバスがなかなか来なくて歩いたことも。

以前書いたResumeを更新しなければと思いながら昔のことをふと思い出しました。あまり焦らずに、明日の夜までに言葉を吟味した最新版07のResume完成を目指します。週末の早く提出してもたぶん見てくれないような気がします。それよりも時間をかけて使用する動詞をかっこよくします。あと、のちのち使いまわしのききそうなResumeを目指します。本命じゃないから気合が入らないといっても、使いまわすことを考えたら手はぬけません。

5/25/2007

Tokyo Summer Career Forum 07

本命が参加する予定は今のところないものの、Disco International主催のTokyo Summer Career Forum 2007に参加するつもりです。7月の初旬の開催まで1ヶ月ほどあるものの、すでに110社以上の内外の企業が参加を表明。どこの企業も必要な人材を求めて動き出しています。

僕は今日までに2社にエントリーしました。オンラインで学歴やこれまでの経歴、いくつかの質問に応えてエントリーが済みます。企業名は明かせませんが、すでに1社からemailで反応がありました。「次のステップへ移っていただきます。日本語と英語の履歴書、学生時代に書いたエッセイを2部送って下さい。」というのが次の課題です。履歴書を送るのはOKだけれども、エッセイなんて昔のものないですよ。無理、無理。なければないでいいみたいですけどね。それでも応募者がどんな文章を書くのか見てみたいという企業の要求はとても合理的だと思います。どんな難易度の質問に、どの程度のレベルの文章を書いて答えているかは注目に値するかもしれません。

僕は、「参加するつもり」というのはこれまでに応募した2社のどちらかから面接のアポをとれなければわざわざ行くつもりはないという意味です。たぶん今回のCareer Forumで他の企業に応募することはないと思います。USCPAの合格発表まで待って本命に応募するときが本当の勝負の時です。

5/24/2007

みすず監査法人の行く末

5月上旬には気に留めるニュースではなかったので気が付きませんでした。これです。
みすず監査法人の職員の配分が決まりました。

新日本監査法人へ1060人
監査法人トーマツへ400人
あずさ監査法人へ280人
京都監査法人へ180人(もともとは中央青山監査法人の京都事務所。独立路線へ。)
太陽ASG監査法人へ 60人
あらた監査法人へ60人
その他へ360人

2月下旬に職員が他の監査法人に移動することを発表して以来、およそ2ヶ月半で調整がつきました。被監査会社が監査人の継続を求めて、監査チームがまるごと移動した監査法人を指名するようなことになったのでしょうか?大企業が監査を受ける場合、監査人が一気に変わったら大変ですもんね。監査報告書では監査法人の名前が変わるだけで、サインする人は同じということでしょうか。

話は変わりますが、みすず監査法人は「実質」解散といわれています。これは、確かに大多数の職員が外に流出しますが、解体に向かう監査法人はPaperworkとかで10年ほど存続するとかいう話を聞いたことがあります。

カネボウ事件の処分を受けて、その後再生に向かうみすず監査法人の理念に共感して2006年の後半に入所した人もたくさんいるはずです。一年も経たずして自分のコントロールの及ばないところで他に移らなければならないなんてひどい話です。

5/23/2007

成田国際空港

航空会社の職員による英語アナウンスが少しひどいなぁと感じることがよくあります。なかには素晴らしい発音の英語アナウンスをする日本人職員もいます。たぶん、そういう人は英語圏への留学経験があるのでしょう。ただ早口なだけで相手に伝えることを意図していないように思えるようなアナウンスも多々あります。ひどいアナウンスのせいで、大事なアナウンスを聞き取れなかったという人は過去にいなかったのでしょうか。

Security Checkの前に各航空会社の発券カウンターがありますが、そこに大きなディスプレーがありました。企業によるコマーシャル、NHKのニュース、世界の天気などいろいろなものを放送していました。僕が気になったのは★★首相による「美しいくに、日本へようこそ」みたいな趣旨の英語による放送です。正直なところひどい発音とリズムと感じました。どの部分も一定のリズムで話そうとするから抑揚がない。彼は英語のネイティブスピーカーによる英語のリズムに注意を払って、それをまねようとしたことはあるんでしょうか。美しいくに日本では美しくない英語がまかり通っています。カタカナ英語が日本を出て通用すると思ったら大きな間違い。New York Yankeesの入団会見で井川が英語のスピーチを試みましたが、New Yorkの人たちは苦笑い。地元ニュースでもその入団会見が放送されていて、井川の英語がいじられていました。英語のスピーチに挑戦しようとしたことは素晴らしいけど、井川はちょっと恥をかいたみたい。そうならないように学校英語を変えないと。でも、まずは首相から英語を変えましょうよ。官邸と広告代理店による首相の英語スピーチに自己満足ではすまされない問題ですよ。ほんとうに。

5/22/2007

ResortQuest at The Executive Centre Hotel

このホテルは昨年の夏受験したときに利用したホテルです。HonoluluのDowntownに位置し、Honolulu Int’l Airportからも近いです。Ocean viewかMountain viewで料金がことなりますが、Mountain viewの一泊の料金がおよそ135ドルでPrometric Test Centerと同じBishop Streetに位置しています。Test Centerまで歩いて5分かからないほどで移動に余計な神経を使わなくていいのが楽です。135ドルとちょっと高めですが、ホテルの最上階でComplementary Breakfastがついてきて、冷たいオレンジジュースがおいしかったのが印象に残っています。部屋にはソファーがあり、かなり広かったですよ。PCを持ち込めば部屋で高速インターネットも無料で使えました。

Ohanaとは大違いです。受験するだけならこのホテルはお勧めです。Waikikiの喧騒を避けられるのも利点です。

5/21/2007

Ohana Maile Sky Court

今回Hawaiiで泊まったホテルです。いろいろなWebsiteで安いホテルを調べていくうちに今回は日本円で支払う方が有利になるという結論に至りました。僕の選んだOhana Maile Sky Courtの一泊の値段は10,900円です。Waikikiの西側にあるOhana Maile Sky CourtはもともとOutriggerブランドから派生したホテルのようで、ホテル内にある表示などはOhanaブランドに変更されておらず、Outriggerのままでした。

ひょっとするとこのホテルがいままで使用した最低のホテルだったかもしれません。理由はいくつかあります。僕の部屋の隣にある部屋の扉がものすごく近くにあり、扉が閉まるたびに「バタン」と大きな音がしたんです。まるで自分の部屋に特殊部隊が襲撃に来たみたいでドキッとしてしまいました。さらに、備え付けられているタオルはそれほど新しいものではありませんでした。コーヒーメーカーのふたが壊れてました。終いには最終日に机の上においてあったランプの傘がばさっと落ちました。もともと壊れてたみたいで、傘は耐え切れず、自らを支えきれずに落ちたようです。古くて更新されていない設備で顧客からお金を吸い上げているようなホテルです。

ひょっとするとというのはウソで、間違いなく最低のホテルでした。ハワイは物価が高いので安いホテルをついつい選んでしまいました。間違ってました。唯一良かったのは、ホテルそのものが良いわけではないですが、バス停が近いということでした。前回のHonolulu受験では違うホテルを使ったんですが、間違いなくそっちのほうが良かったですね。次回はそのホテルのついて書きます。

5/20/2007

Thomson Reuters

USCPAの試験が行われるのはPrometric Test Centerですが、これは日本にもあります。僕はTOEFLを受験するために何度か東京都内にあるPrometricにいったことがあります。

Securityが高いTest CenterでUSCPAの試験を実施するとの方針から、今のところ日本でUSCPAの試験は行われていません。そこで日本人のUSCPA受験者はわざわざアメリカのPrometricに行かなければなりません。時差の少ないGuamでも受験ができますが、Guamの場合のみ1科目につき100ドルというSurchargeを支払わなければなりません。

ちょうど僕が受験するころ、カナダにある金融情報サービス大手のThomson Corporationが、Reuters Groupに経営統合を申し入れていました。Thomsonという名前を聞いてThomson Prometricと何か関係があるのかと思ってThomsonのWebsiteで調べてみたら、教育事業の一部にPrometricがありました。やっぱり同一のThomsonでした。Thomson Prometric Test Centerではアメリカの様々な試験をコンピューターで行っています。USCPA、TOEFL、GMAT、GREなど様々なアメリカの試験を実施しています。試験そのものを作るのは各担当機関(USCPAの試験であればAICPA、TOEFLであればETS。)ですが、アメリカの教育や職業資格の試験実施の中枢を担っているといっていいと思います。それをやっているのがカナダの会社なのですから、いかにアメリカとカナダの壁が低いかがわかります。

5/19/2007

USCPA受験記 その2

現地時間15日火曜日。

この日も2:00pmからBusiness Environment and Concept(BEC)。前回のスコアは73点で2点足りずにFail。Score Noticeによれば、前回の敗因はBusiness Structureの正解率が低かったから。その他の分野ではほぼ合格者と同じ程度の正解率でした。

前回受験したときは、BECが最もテキストや問題集と異なる出題になっているという感じでした。その理由は、BECという科目が新しい科目で、問題集を作る会社に過去問が豊富に蓄積されていないせいです。したがって、Editorが考えた問題が数多く記載され、それほどはずしてはいないのだけれども、本番とはやはり違う問題を練習してしまっているというのが実感です。しかし、準備はしないより、してから試験に臨んだほうがいいですね。チューニングをあわせて、試験に臨むと結果は違うと思います。

BECは2.5時間の試験で1testlet30問のtestletが3つ、計90問を解きます。すなわち、単純にいえば50分で1testletを解けばいいわけですから、あまり時間との勝負という感じではないです。でも途中でトイレ休憩を入れる余裕は僕にはないですね。トイレ休憩の時間も試験時間の2.5時間に含まれており、時間は経過していまうからです。それよりも限られた時間のためにこれまで準備をしてきたわけですから、それに全集中力をささげようとするほうがいいでしょう。どうしてもトイレに行きたい場合を除いて。

ITの問題がBECには結構でるんです。人によっては常識的問題なのかもしれないですが、僕にとってITはなかなか難しい問題です。知らない問題が多数でるからです。一部Internal Controlに絡んだ問題は頭を働かせれば解けそうな問題もありますが、専門用語などはちんぷんかんぷんです。僕の場合、Cost Accountingなどの計算問題で得点を稼ぐしかないです。

試験が終わった後の感想は、前回とあまり変わらない出来だなということです。合格できるか不合格かは非常に微妙なところでわかりません。これで4科目全てに合格していることを祈るだけです。

合格発表は前回発表のタイミングを考慮すると、7月の第一週または第二週ですかね。

5/18/2007

USCPA受験記 その1

昨日、受験州のHawaiiから帰国しました。

Hawaii受験は昨年の7月以来2回目でしたが、Test Centerの受付の男性は前回と同じ人でした。USCPAの試験が行われるHonoluluのダウンタウンにあるThomson Prometric Test Centerは割と大きなビルの7階に入っています。今回は2回目のHonoluluということで、会場は知っていたので下見はしませんでしたが、昨年初めてHonoluluで受験したときや、今年の2月Culver City(Los Angeles郊外。)で受験したときは必ず前日に会場の下見をしました。会場が結構わかりにくいところにあることがあるので、試験当日会場を探すのに無用な心配やエネルギーを使わないことは、普通の精神状態で試験に臨むのに重要です。

初日は2:00pmからRegulation(REG)。30分前に会場入りすることを知らず試験20分前に到着。次回からは必ず30分前以上に来るようにいわれました。前回Culver Cityで受験したときは何も言われなかったんですけどね。僕にとってREGは3回目の受験でした。初回受験で73点でFail、前回は71点でFail。落とせない今回のスコアはどうなるんでしょうか。実感としては勉強してきたところ以外からの出題が結構あるなぁという感じです。テキストや問題集の範囲を越えるところから出題されるとどうしようもないです。Reasonable Guessで問題を解くといっても、知っているか知らないかの問題が出ると選択肢からどれか一つ選ぶしかないです。でも、本当はそこが合否を決するところではなく、問題集でやってきた範囲のレベルを確実に正解するしかないんです。出題される2割はPretestで採点されないので、知らない問題の多くはひっとするとそのPretestなのかもしれません。僕の使っているBiskの問題集で過去たくさんの合格者がいるんですから、その範囲をカバーできれば必ず合格できるんです。

でも、試験後に合格の確信は持てませんでした。今回も合格ラインの75点の攻防だと思います。少し不安に思いながらも、気持ちを整理し、翌日の試験に向けて準備を始めました。

5/04/2007

USCPAの進む道 その2

前回はUSCPA合格者の有力な進路を4つ例示しました。今回は一般例ではなく、僕個人の話をしましょう。僕は今のところ①の大手監査法人の国際部で監査経験を積むことを第一に考えています。

いわゆるBIG4の会計事務所は世界140ヶ国以上に事務所を持ち、そのネットワークで蓄積されたKnowledgeは中小のコンサルティング会社とは比較になりません。各会計事務所は人材という面からも120,000人以上のプロフェッショナルを有し、Resourceでは申し分ありません。したがって、プロフェッショナルとしてのキャリアを構築していくのに最適な環境が整っている大手監査法人を第一に考えています。

また、USCPAとしてUSGAAPやIFRSに基づく監査経験を積むならば、日本国内のみならず、米国などの海外事務所で駐在することや短期派遣で海外にいく機会もあります。米国の事務所で経験を積むのはUSCPAとしての王道ですから、これから国内大手監査法人での採用が決まれば、そのチャンスを虎視眈々と狙いたいと思います。

試験まで約一週間。帰国する17日以降にまたブログ更新します。

USCPAの進む道 その1

USCPA試験合格者には様々な進むべき道が考えられます。試験合格までに積み重ねてきた経験にもよりますが、USCPAを活かしたキャリアの構築には以下のような選択肢が考えられます。

① BIG4会計事務所の国際部で監査経験を積む。
数年前までの国内大手監査法人でのUSCPA試験合格者のニーズはそれほどでもなかったようです。しかし、エンロン事件により2002年米国でSarbanes Oxley Act of 2002(いわゆる企業改革法=SO法)が制定され、その404条に基づく内部統制監査が義務づけられると、その余波が徐々に日本及んできました。特にカネボウ事件や西武鉄道の有価証券報告書の虚偽表示が起こると日本にも米国のSO法に相当するものをつくるべきだとの声が高まりました。そして実際に日本版SO法に基づく内部統制監査が2008年の3月期から義務づけられました。監査の負担が増え、慢性的なマンパワー不足に悩む国内大手監査法人はUSCPAに食指を伸ばし始めました。今まさにそのピークが来ているといっていいでしょう。日本の公認会計士試験合格者で人材不足を解消した一部の大手監査法人を除き、その兆候は明らかです。

②国内BIG4税理士法人で移転価格アドバイザリーに取り組む。
これについては詳しくないのですが、移転価格税務(Transfer Tax Pricing)ではUSCPA合格といったステータスを活かすよりも、ゼロからその専門分野でキャリアを構築していくといった感じだと思います。実際のところ大手税理士法人はUSCPA合格者の募集を行っています。英語が得意で海外事務所とのコミュニケーションをいとわず、問題解決に真摯に取り組むことができる人に向いていそうです。

③ コンサルティング会社で内部統制アドバイザリー業務に取り組む。
これは①の監査法人でもできない業務ではないのですが、SO法の404条等のリスクマネジメントに特化したコンサルティング会社でキャリアを構築することも考えられます。その分野に特化したコンサルティングを行っているため、米国のSO法対応の経験が会社内部に蓄積され、リソースを最大限に活用できるのが特長です。旧Arthur Andersenのリスクマネジメント部門のProtivitiなどがその代表格でしょう。

④外資系企業でAccountingやInternal Auditの経験を積む。
資格合格者というステータスを活かしてFinancial Controlや、USGAAP(Generally Accepted Accounting Principal)または国際財務報告基準に基づくReportingを外資系企業で担当することもキャリアの選択肢としてあると思います。ただ、注意すべきなのは経理経験がないと厳しいのではないかなというのが僕の思うところです。Internal Auditを志望するのであれば監査法人での監査経験が必須なのではないでしょうか。それらの経験がないと、ただ単にUSCPAに合格しただけではなかなか採用担当者は関心を示さないでしょう。

僕は上記4つに限らずUSCPA合格者には十人十色のキャリア構築があると思います。日本の公認会計士がカバーできない領域に特化して専門性を磨けば限りなく大きな可能性に挑戦できるのがUSCPAだと思います。

4/28/2007

Passing Rates First Quarter 07

www.cpa-exam.orgのサイトにいってみたところ、今年の1月と2月に受験した人の合格率が掲載されていました。僕も2月に3科目を受験しましたのでその合格率の計算に含まれています。

そのとき合格したAUD(Auditing and Attestation)の全体の合格率は44.44%。不合格だったBEC(Business Environment and Concepts)とREG(Regulation)の合格率はそれぞれ、43.84%、42.02%となっています。そららの合格率の数字は2006年の各科目の合格率と傾向は似ています。コンピューターで微妙に得点調整しているんですね。その結果合格率の高さを表すとAUD>BEC>REGといった感じです。試験の難易度にも通じるものがあるかもしれません。

REGはやはり難しいのでしょうか。僕は、FARとAUDは初回受験で合格できましたが、REGは2回受験しても合格できませんでした。1回落ちていることから、2回目の受験までには当然警戒して準備します。同じ科目を長期間かけて勉強し、何度も何度も受験するのは辛いですから。そんなことで今REGの論点をつぶして受験の準備をしています。

あくまで個人的な意見ですが、CPAの受験科目4つの中でREGが最も範囲が広く難しいと思うんです。日本人受験生の僕にとって米国の税法を学ぶのは初めてということで、それがまず第一の挑戦。そしてBusiness Lawなどもまっさらな状態から勉強を始めたので大変です。さらに、日本人受験者にとってREGという科目の内容に馴染みがないから大変ということのみならず、米国人の受験者を含めた全体の合格率でREGが最も難しい科目であることを示しています(数字上はごくわずかの差ですが。)。米国人は自ら個人の税務申告をするため個人の税法に関して少し知識があると思いきや、それは試験の合格率には結びついていないようです。余談になりますが、僕が米国にいたころ気がついたのは、税務申告の時期(4月15日が期限。)が近づくと個人の税務申告書であるForm 1040が公立図書館においてあったんです。無料で講習会なんていうのもやったりしてました。やっぱりみんな控除できる項目は一つ残らず使いたいんですね。

いうまでもありませんが、2回も失敗しているREGは僕にとって鬼門です。それに気を取られすぎてもう一つの受験科目BECを取りこぼさないことも重要です。

受験まであと2週間。

4/21/2007

Notice to Schedule(NTS)

先日Payment Couponの支払いが済んだことを書きましたが、その次の日にはNASBA(National Association of State Boards of Accountancy)からemailでNotice to Scheduleが届いていました。NASBAの担当者は仕事が早いようです。

Application Formを郵便局からAlaska State Board of Accountancyに出してからNTSを受け取るまでおよそ15日を要しました。スピードとしてはこんなところですかね。Application Formを提出してから1ヶ月くらい反応がないといったことになったら連絡すべきですね。これから受験をしようとしている方は提出してからNTSの取得までの目安を15日から20日程度と考えてよいとおもいます。ポイントは、当たり前ですが、予定受験日直前で手続きをしないことです。アラスカ州の場合ですが、NTSは6ヶ月間有効ですから、その期間内に受験すればいいんです。

NTSの取得を終えると早速試験会場の予約を行いました。PrometricのWebsiteに行って受験したいExam Sectionを指定し、NTSに記載されているSection IDを入力すると、どこでいつ受験するのかと聞かれてきます。今回僕が行く5月のHonoluluのPrometric Test Centerはやや忙しいようで期待していた日程の指定はできませんでした。仕方なく第二志望の5月14日と15日に2科目の受験を予約しました。

4/20/2007

Payment Coupon

昨日、出願先のAlaska State Board of Public Accountancy から出願を受理したとの連絡がEmailであり、24時間以内にNASBA(National Association of State Boards of Accountancy)からPayment CouponがEmailで送られてくるでしょうとのことでした。4月5日に郵便局のEMSでReapplication Form とMoney Orderを送ってからおよそ2週間、ようやく連絡がありました。

そしてその日のうちにNASBAからPayment Couponが送られてきて、今日早速NASBAのWebpageで受験料の支払いを行いました。受理するCredit CardはVISAとMasterのみです。これから受験する方は注意してください。今回受験するBECとREGの受験料は総額$293.11でした。「この時期に35,000円を超える出費は痛い。でも受験料を支払わないと受験なんてできないから仕方ない。」と自分に言い聞かせてます。

14日以内にNTS(Notice to Schedule)が届くそうです。

4/18/2007

選挙の戦い方

今月の8日に引き続き、来たる22日も選挙です。

僕の住んでいる地区では市議会議員選挙。立候補者数と定数が拮抗していてかなり高い確立で当選できます。現職議員は今までやってきた実績をしっかり有権者に説き、新人は政治に新しい風を吹き込もうとする選挙戦が行えれば理想的です。

でも、実際には「伝統的な」選挙カーを使っての名前の連呼が多用されています。選挙カーに乗ったおばちゃんが、
「地元の皆様。○○がたいへんおせわになっております。」
「正直で誠実な○○をよろしくおねがいします。」
とかをマイクで叫んでます。
暗くなった時間に周囲に誰もいないのに
「ご声援ありがとうございます。」
っていうのもあります。

名前を連呼するだけで有権者の投票行動を左右することができると立候補者は思っているのでしょうか。有権者はそこまで馬鹿ではありません。確かに印象に残るかもしれないけれども、それは効果のない選挙戦の戦い方をしているだとか、むしろその立候補者には投票したくないと思う有権者さえいるでしょう。

市民集会で対話をかさねたり、立候補者同士の討論が目に見える形で行われて誰に投票することがよいかを判断できる選挙戦ができれば理想的です。一部にはあまりに幼稚な選挙戦が行われています。駄目な選挙を戦った候補者が議会にいけちゃう定数と立候補者が選挙区が僕の身近にあります。アメリカの大統領選みたいなのにしましょうよ。

4/15/2007

USCPA取得までの費用 その3

今回は学歴審査です。

これは米国公認会計士試験に出願しようとし、かつ、米国の大学で学位を取得していない日本人にとって避けて通れません。アメリカの大学で単位を取得して卒業したことと同等であるという評価を専門の機関に証明してもらう必要が有ります。学歴審査を証明する書類は出願書類の重要な一部となります。

学歴審査に際して重要となるのは大学で卒業までに何単位を取得したか、出願しようとする州の会計単位やビジネス単位を十分出願しているかです。州によって会計単位とビジネス単位の要件はまちまちです。日本で取得した単位が0.75掛けされてしまう州(たぶんイリノイ州)なんていうのも聞いたことがあります。しかし、要件の厳しい州で合格することが必ずしもステータスとはならないと思いますので「試験合格」のみを追及する日本人出願者であれば、学歴審査の要件が緩い州に出願するのが賢明でしょう。ニューヨーク州は試験問題の難易度が高いなんてことはありません。ただ、外国人である日本人が出願できない州や実際に出願州に住んでいなければならないというJurisdictionもあるようです。しかし、一般的にはそんなことは問題ではありません。われわれ日本人にもいくつかの州から出願する州を決められる選択肢は残されています。試験は要件の緩い州に出願し、合格後に「Certificate」や「License」の取得を目指して他の州にTransferするのも一つの手です。その際にはTransferする州の「Certificate」や「License」の要件を満たしておくのがポイントです。確かではないのですが、ほとんどの州で150単位ルールが導入されているようです。たとえば、学歴要件の緩いアラスカ州の場合、試験に出願する際には150単位を取得しておく必要がないのですが、「Certificate」や「License」の取得を申請するときには150単位を取得しておく必要があります。

150単位をUndergraduateで取得するのは容易ではないです。僕は日本の大学で134単位程度しか取得しなかったと思います。そもそも僕が大学生のときにはUSCPAに150単位ルールが導入されるという事実は知っていましたが、USCPAの取得には全く興味がありませんでした。大学の先生に聞いた話ですが、150単位というのはAccounting SchoolなどでMasterの学位を取得することを前提しているそうです。MS in Professional Accounting など数多くの名門校で会計の専門教育が行われています。アメリカでは、Undergraduateの教育のみでは不十分で、Undergraduateで身に付けた教養プラス高度な専門的な教育を受けた者が公認会計士の業務に携わるべきであると考えられているそうです。その流れを受けて日本でも数年前に会計大学院が始動しました。アメリカの大手会計事務所では大学の新卒者を採用し、数年の実務経験を積んだ後、学費を事務所が負担してAccounting SchoolやBusiness Schoolに派遣する制度があるようです。そうすれば結果的に150単位要件をクリアすることができ、「License」を保有する将来のPartner候補を生み出すことができるといえそうです。

僕が出願したアラスカ州はFACS(Foreign Academic Credential Services )という学歴審査機関で学歴審査を受けることが推奨されているようです。僕は当初ニューハンプシャー州に出願することを考えていたのですが、受験予備校の話ではニューハンプシャー州は他の学歴審査機関を採用しており、しかも審査費用が高いという理由でアラスカ州の出願にシフトしました。審査費用はニューハンプシャー州で$200、アラスカ州が推奨するFACSで$100でした。また、ニューハンプシャー州の当時の初回出願費用は$220でした。

3/29/2007

USCPA取得までの費用 その2

それでは今回は受験料(Examination Fee)について話をします。


昨年にUSCPAの受験料が変更されました。
FAR $148.00→$175.44
AUD $159.25→$187.00
REG $125.50→$152.33
BEC $114.25→$140.78

新受験料の総額$655.55を$1=¥120で換算すると¥78,666です。日本の公認会計士試験の受験料は僕の記憶しているところによると9,000円くらいです。だから、できるだけ各科目について一回の受験で済ませたいものです。中途半端な取りこぼしをすると余計な渡航費が発生します。これについては後々書きます。

そのほかにも、NASBA(National Association of State Boards of Accountacy)への出願料(Application Fee)が発生します。アラスカ州の場合、初回出願時に受験科目数に関わらず$150.00を支払います。僕が初回に出願した2006年の3月に出願したときは$100.00でした。でも今となっては昔の話です。

出願が受理されると、NTS(Notice To Schedule)を取得できます。NTSの取得とは、各受験科目の受験IDを取得することを意味し、そのIDを使ってテストセンターであるPrometricで試験日時を予約することができます。

そして、これについても触れておきましょう。再受験です。再受験とは、同一の科目を再び受験することに限定されません。始めての受験時にFARのみを受験した場合(=初回のNTSを取得)、その他の科目を受験する時(=初回以降のNTSを取得)には再受験として扱われます。かつては(2006年の秋頃まで)は再受験の際の出願料(Reexamination Application Fee)は出願科目数に関わらず$25.00でした。しかし、現在の再受験出願料は以下のとおりです。
One section, $60.00
Two Sections, 80.00
Three Sections, $95.00
Four Sections, $110.00
受験料のみならず、出願料もだいぶ高くなりました。こうなってはできるだけ少ない受験回数で合格しないといけません。

次回は学歴審査について話をしましょう。

3/28/2007

USCPA取得までの費用 その1

今回から数回にわたり、USCPAを取得するまでどれだけの費用を要するのかを解説したいと思います。これからUSCPAの取得を考えている方々にぜひ役立てていただきたいと思います。

まずは受験予備校に支払う授業料です。ほとんどの日本人受験生が受験予備校に通うことになると思います。僕が予備校に支払った授業料は入学金を含めて451,500円です。ちなみに他の大手予備校の受講料は605,500円(入学金を含む。)です。その差額154,000円。これはどの受験予備校に行こうか迷っている人の判断に何らかの影響を与えるかもしれません。僕は経済的な理由から授業料の安い予備校を選ばざるを得ない状況でした。
 
そのほかにもUSCPA受験する際に避けて通れない会計単位等の取得費用です。幸いにも僕はこの費用をゼロに抑えることができました。学歴審査の結果、大学で取得した単位が受験州の単位要件を満たしていました。しかし、多くの受験生は会計単位等を受験予備校の提携校を通して取得することになるでしょう。単位取得費用の目安は1科目3単位につき36,000円といったところでしょう。したがって、24単位を追加取得するには288,000円がかかることになります。決して安い費用とはいえません。また本試験の勉強に追加して単位取得の勉強までしなければならないと考えると大きな負担になると考える人もいるでしょう。そこは心配無用です。たとえば、僕の選んだ受験予備校の提携校の単位を取得するにはUSCPAの試験問題の勉強をしていれば、ほかに特別な勉強する必要はないようです。話を単位取得費用に戻しましょう。ご存知の方もいるとおもいますが、USCPAには試験合格、Certificate、Licenseがあります。受験州によってことなりますが、CertificateとLicenseを区分しない場合が多いようです。試験合格のみでも転職の際には履歴書に「試験合格」と記入すると評価してもらえるそうです。ですからCertificateやLicenseの取得要件を考慮せず、試験合格に必要な追加単位取得のみを考えるのであれば、一般的には単位取得に関する追加費用は比較的低く抑えることができそうです。

次回は受験料について話をします。