6/29/2015

Week 6 Everest simulation

Sports Leadership & Managementの授業でのことです。

Harvard Business School PublishingのEverest simulationという教材を用いてleadership/teamworkのシミュレーションをしました。

https://cb.hbsp.harvard.edu/cbmp/pages/demo/7000

5人一組でエベレストへの登山です。チームはリーダー、医者、写真家、登山家、環境保護家で構成され、ベースキャンプからCamp 1、2、3、4、5と進んでいきます。各自に設定された目標に沿ってチームはポイントを獲得し、チーム間で目標の達成度/獲得ポイントを競います。

登山の途中体調が悪くなったり、凍傷になったりして、campに留まるか、数が限られた薬を使うか、酸素ボンベを誰にいくつ割り当てるかなどチームで協議の上決定を行うという点で、リーダーシップ、チームワークが試されます。実際にそれは試されました。

チームは最終的には78%の目標を達成したので、決して悪い結果ではありませんでした。44%というチームもありましたから。一方で96%達成というチームもいました。私個人としては29%くらいの達成ということで、個人の目標を犠牲にし、チームの目標達成に貢献したということができますと思います。

おそらく44%達成とかだと、チーム内で構成員の利害が対立し変な方向に進んでしまったのでしょう。

役割が決まっているとはいえ、リーダー以外の序列は決まっていないため、各自が言いたい放題になる可能性も秘めています。現実世界とはシチュエーションは当然異なるでしょうが、チームの目標を達成するという点で各自の犠牲が払われなければならないということを確認できたのは収穫でした。

6/21/2015

Week 5 ゲストスピーカー

今週のSports Ethicsのクラスはゲストスピーカーのシリーズが二回ありました。

一組目はNFL Playersから4人、二組目はプロサッカー、女子プロサッカー、フィールドホッケーの元選手たち。フィールドホッケーの女性は今年の5月にSIMのプログラムを卒業したOGです。

元NFLの選手たちは今でも屈強な体格です。

選手のキャリアは短いもの。大学を出てドラフトされて、NFL選手としてお金を稼いでも、引退の時期は必ずやってきます。相当なお金を稼ぐとそこにつけこんでFinancial adviserがやってきたりしますが、本当に選手の利益にかなう仕事をやってくれるのか、専門知識のない選手にとっては判断のしようがありません。一攫千金で新人選手時代にお金を水のように使ってしまっては、次に述べるセカンドキャリアへのステップに支障がでます。

セカンドキャリア-引退後は選手生活の時間より長い時間が待っており、生計を立てなければなりません。

パネリストの一人は現在pre-medの学生をしているそうです。pre-medというのはよくわかりませんが、医学の道への準備課程と理解すればいいのでしょうか。強い精神力で現役時代を怪我とともに乗り越えた経験がセカンドキャリアの礎になるのはいうまでもありません。

スポーツチームというのは小さい組織ですが、選手たちにセカンドキャリアの重要性、そしてスポーツマンとしてのフィールド内とフィールド外の倫理的行動の重要性は伝える責任があります。どんなに組織がセミナー等を通して説いてみようが、最終的には選手自身の裁量、行動に寄ってしまうところですが、組織がセミナー等の機会を作らない限り、責任を果たしていないことになってしまいますから。

今回ゲストスピーカー二組をつれてこられたのは、教授陣の個人的なつながりからです。こういう機会を実現できるのはプログラムの特長といっていいと思います。

Week 5 Nationals

今週のSports Leadership & Managementの授業はNationals Parkで行われました。

現在Nationalsで働くSports Industry Managementの4人の卒業生をパネリストとして、司会進行も現在Nationalsで働く法律専門家のGeorgetownの先生が行いました。

現在私たちが学んでいるプログラムの卒業生をスピーカーとして話を聞ける機会を持てるのは多くの学生にとってとても有益です。

というのは、各人は違うバックグラウンドをもっていても、同じプログラムで学んだ先輩たちがどのようにして、Nationalsのような組織で働くチャンスを得ることができたのか、自分に重ねながら目標への道のりや、足りないものを認識できる機会になるからです。

4人のパネリストはやっている業務内容はバラバラです。とくに私にとって役立った話は、現在法務部門で働いている人のキャリアチェンジです。ロースクールを出て、法律事務所で働いたものの、スポーツの世界に移りたいという強い気持ちからSIMで学び、複数のインターンをした結果、Nationalsへ。

複数の、また全く異なるインターンをすると正規雇用のインタビューの機会で、インタビュアーからこの人は何をやりたいのだろうと疑われる可能性もあるので注意したほうがいいと話がありました。たしかにその通りです。当地でインターンをする時間が持てるか不明ですが、こころに留めておきたいと思います。

また、スケジュールの違いも。法律事務所で働く時間と、プロ野球チームの労働時間というのも違います。平日であれば、ゲームは7:00pmくらいのスタートですから。しかし、実のところ、ゲームが始まるころにはゲームは観ないで、帰宅するそうですが。

これからプログラム修了後に働こうとする国はアメリカではありませんが、現場の卒業生の意見をボールパークで聞けるのはなんだかワクワクするものですね。

パネリストのトークが終わったら、当日のゲームを観戦してきました。試合の内容はNationalsにとって一つもいい場面無く終わったものでしたが、気づきもあります。

ボールパーク内でテレビがついている箇所がいくつかあるのですが、アンパイアの後ろのバックネット裏の席には全てにLの広告が。全国放送であれば、Lexusのエクスポージャーはとんでもないです。スポーツニュースなんかでも一瞬でも映り込むことでしょう。Center fieldからの入り口にもLexusの新車が置いてありましたから、Ballpark内とテレビの向こうのファンに向けて、Lexusの広告が光っています。

皮肉なことに、空席があればあるほど、テレビに映りこむのが、バックネット裏の座席の広告です。

最近日本の野球を現場で見ていないので、どのようになっているのか比較してみたいです。

6/17/2015

Week 4 MLBAM

MLBAMという略称を聞いて何の事かわかる人はかなりの通でしょう。

Major League Baseball Advanced Media
http://www.mlbam.com/

Week 5のSports Leadership & ManagementのクラスのケーススタディーはMLBAMが題材でした。

このケーススタディーを学ぶずっと前に、ふと気になっていることがありました。というのは、MLBの各球団のホームページは同じプラットフォーム、見た目が非常に似ている。

解決しました。MLBAMがその理由でした。

MLBAMはもともとMLBの30球団のオーナーの出資により設立されたMLBとは別個の法人で、MLB各球団のウェブ戦略や、インターネットでのチケットの販売、再販売市場、モバイルデバイスによる試合のストリーミングなどなどを一手に引き受けている組織です。

MLBAMが各球団のホームページを作成しているとなれば、ホームページの見た目が似てくるのは必然です。内容を見比べるときには非常に助かります。

ちなみにMLBAMは利益を生み出して、各球団のオーナーに配当金という形で分配するのですが、各球団は「上納金」をMLBAMに支払い、一部ウェブ戦略を限定されるような形を取られるのですから、MLBAMとの対立も発生するようです。

そして、MLBAMが各球団のウェブコンテンツやメール配信もするのですから、意図しない失敗も起こりえます。

クラスで共有されたひどい例がこれです。

Nationalsがプレーオフで敗れた際に、その翌朝にMLBAMがNationalsに代わって配信したメールが、「Nationals、Series優勝おめでとう」。試合が始まる前にメールの内容は作成されていて、間違って配信されてしまったのでしょう。各球団の職員がメールの配信をすればこのようなことは起きないのに。

問題はあるにしても、ウェブコンテンツに統一性があるというのはユーザーからすると助かります。日本の各球団のホームページを見比べると、形式はバラバラ、ほしい情報はどこやらなんてこともありますから。各球団のページでは従業員数を開示しているチームもあれば、ないチームもたくさんありますし。

各球団、リソースの共有はなく、リソースの質もバラバラでしょうからね。

6/08/2015

Week 3 Ethics

週が経過するごとにEthicsというのはアメリカのスポーツ界、ひいてはアメリカ社会全体に付いて回るのだなと強く感じます。

教科書のCase studyを読むと、実際に起きたトピックが多種多様です。

教科書の章によりますが、
  • Major League BaseballでかつてのNigro Leagueでプレーした選手たちへの引退後の保証(通称Nigro League Medical Plan,Nigro League Supplemental Income Plan)に対する人種による差別問題(結果的には差別とはいえないですが)
  • National Football LeagueのRooney Rule
などなど。

日本では起こりえないことがたくさんです。しかし、起こらないであろうから知らなくても良いというわけではないでしょう。ビジネスの世界がグローバル化しているなら、スポーツの世界もグローバル化しています。一つの国の中で単一のリーグで完結しないのは明らかです。日本のリーグから見て、アメリカのリーグ関係者の思考方法やその思考の背景を知っておくというのは、結論に至るプロセスを理解するのに役に立つことは間違いないですからね。

次週はCoachがトピックです。こちらも教科書を予習したところ、盛りだくさんです。高校、大学のスポーツの世界ではCoachの影響力が絶大ですから、その力の乱用のケースがたくさんです。

Week 3 Monitoring & Evaluation

毎度のこと、週末は宿題に追われています。

Week 3の振り返りということで、ここにメモしておきます。

おもしろかったのは、CSRの授業にPeace Players InternationalのDirectorの人がゲストスピーカーとしてクラスに来てもらい、彼女の仕事の話をしてもらったことです。

どのような仕事かというと、M&Eをやっているとのこと。M&EとはMonitoring & Evaluationの略です。

彼女の働く組織はNPOで沢山の人、組織から寄付金を集めています。その集めた寄付金を元手に発展途上のキプロスや南アフリカでスポーツを通じて子供たちの運動能力向上に寄与するのですが、支援活動をやったままにせずに、その成果を測るというのです。

これを練習すれば、いつまでにあれができるようになると、活動を目的ごとに細分化してゴールまでの道のりをMonitoringし、成果をEvaluationするのが彼女の仕事です。

話を聞いていると内部統制活動をRCMに基づいて評価するのと似ています。実際にエクセルを画面で見せてもらった時に、活動とゴール、頻度などが書いてあって、以前仕事で見ていた手続書とよく似ているのに気が付きました。ステークホルダーに説明するために成果を評価するという点も似ています。

NPOで今後注目のM&Eです。