8/27/2007

USCPAに期待されるスキル

僕が監査法人の面接を受けて今後必要となると言われたスキルなどをいくつか述べたいと思います。

逆説的に聞こえるかもしれませんが、まずは日本の会計制度や税務について精通することが重要です。USCPAなのだから、日本の会計は国内の会計士に任せておけばよいなどとのんきなことは言ってられないのです。外資系のクライアントはもちろんありますが、日系企業のクライアントを担当する機会は多々あると思います。監査法人に入ってすぐに日本の会計制度を熟知することは難しいですが、日々地道に監査小六法にあたることが重要でしょう。その過程で日商簿記検定1級に挑戦することも有益でしょうし、税理士試験の簿記論や財務諸表論に挑戦する人もいるかもしれません。監査法人によっては、ある年次までにそれらのうちの何れかに合格していることを求めるところもあるでしょう。

そして、監査実務スキルを身につけることです。試験のために勉強する監査『論』から抜け出して、実務で必要となる監査マニュアルに精通しなければなりません。試験に合格したらそれでおしまいなどということはなく、試験合格はあくまでスタートラインに立てることを意味します。試験を受験された方なら感じているでしょうが、試験で問われていることはごく一部であって、実務ではもっとたくさん勉強することがあります。

好き嫌いを問わず、ITについても勉強しなければなりません。クライアントの業務プロセスではITが活用されていますから、それを理解するためにもITの知識は重要です。

英語力。苦手な人もいるかもしれません。日本の試験に合格した人の中にはできるだけ英語には触れたくないと思っている人もいるかもしれません。でも国内企業のクライアントでも海外と取引することはありますし、USCPAが海外展開している日系企業や外資系企業を担当することとなれば高い英語力が必要となることはいうまでもありません。

とにかく身につけることはたくさんあります。

8/23/2007

CPA Examination Services

さっそく受験料の支払いがまだ終わっていないことを知らせる手紙が昨日届きました。手紙が手元に届いてから10日以内に送金しなければならないとのことでした。こうも書いてありました。

It is your responsibility to ensure that your application is complete.

本日その手紙と受験料分の送金小切手をCPA Examination Servicesに送りました。早く行動を起こさないと本当にNTSが無効になって受験できるかどうかが危うくなりそうでしたから。アラスカの場合はまだOnlineでの再受験ができないようですから、再受験手続には電話によるしかないようです。

8/20/2007

Timely Disclosure

企業は、消費者や投資家にとって重要な情報を適時に公表する責任があることは疑いのないところだと思います。商戦を前にして利益を押し下げる要因となる情報の公表はまだ控えておこうとし、後々その隠蔽体質が公になったときには企業の存続が厳しくなる、といったケースはこれまでいくつも見てきました。

今日は塩崎官房長官の地元事務所職員が私的に資金を流用していて、政治資金収支報告書を訂正したとニュースがありました。その職員は昨日付で懲戒解雇されたと事務所が公表したそうです。一職員による私的流用であり、官房長官個人が関わったわけではありません。でも、参議院議員選挙から3週間を経て、このタイミングでの公表に少し疑問を投げかけたくなりました。選挙を終えてすぐにこういったニュースが流れれば選挙前に不利益な情報の公表を控えたのではないかと国民は疑うから、選挙直後の公表は事務所は控えたがるはずです。だから少し熱が冷めた頃、すなわち3週間という期間をおいて公表に踏み切ったのではないでしょうか。先週はおそらく事務所の職員たちもお盆休みで業務は行っていなかったはず。事実を解明するために必死でその期間証拠固めを行っていたのでしょうか。あやしいのが見え見えです。少し勘繰りたくなる一件です。

官房長官にとって幸いにもこのニュースは今日のトップニュースにならないでしょう。今日のチャイナエアラインの機体炎上が今日のトップニュースでしょうから。しかし、官房長官個人に責任はなくとも、適正な政治資金の報告をするために、事務所における業務に何らかの内部牽制機能を付加するべきでしょう。たとえ事務所職員の人員に限りがあっても現金に関わる業務には内部牽制があるべきです。支出に関するある一連の業務を一人の職員が行える環境を許したから今回の私的流用が行われたのでしょう。政治団体は民間の企業に学ぶところがあるはずです。

8/18/2007

受験手続の変更点 2

すでにいくつかの州は受験手続をNASBAに一括で任せる方式に変更した模様です。オンラインまたは電話での再受験手続となりました。移行期にHard copyの出願書類を提出してしまった僕なんかは、まだ受験料を支払っていないわけですが、あとで手紙で請求書が来るようです。Money Orderで支払うことを要求された場合、郵便局なんかで作成するわけですが、作成に際して発生する手数料は馬鹿になりません。Credit Cardで支払ったほうが明らかに負担は少ないです。いずれにせよ、まだ支払っていない受験料の請求には誠意をもって対応しないといけないようです。

8/15/2007

受験手続の変更点

まだ確認していないのですが、Alaskaの場合にはPayment Couponで受験料を支払う方法からNASBAへ電話して再出願料と受験料を支払う方法へと変更になった模様です。詳しくはNasbaのWebpageとAlaska State Board of AccountancyのWebpageを見てください。AlaskaのページにいくとNasbaが一括して出願を処理するなどと簡潔に書かれています。再出願のための用紙をダウンロードすることがどうやら出来ない模様です。初回受験の際に問題がなければ、次回からは先ほど述べたように電話によってRegistrationを行い、費用をCredit Cardで支払うようです。受験予備校のWebpageに書いてある出願の手続きの説明はまだ更新されていないので注意が必要です。

僕は今回、Alaskaにハードコピーの出願用紙を提出してしまったため、面倒なことになってしまいました。NTSは取得したものの、後で電話して事情を説明し、受験料を支払わなければなりません。後々受験料を支払ってないことを理由に受験を取り消されたら大変ですから。

でも、受験料を支払っていないのにNTSを発行してしまうNASBAにも問題があると思います。ちゃんとお金を払ってからでないとサービスの提供を受けてはいけないのに。

あとで国際電話しないといけません。時差も考えないとならないとすると日本時間の深夜になるんですかね。

8/14/2007

NTS

ようやくNASBAから受験に必要なNTSが届きました。前回よりもだいぶ時間がかかり、3週間程度を要しました。前回と違って、Payment Couponを支払わずにNTSが届いてしまったのですが、いつ受験料を支払うことになるのでしょうか。あとで誰かに連絡をしなければならないとなったら面倒です。こちらのミスでも何でもないのに。

NTSの入手が予想よりも遅れたために8月中の再受験は不可能となりました。目的地によって異なりますが、人気の高いところだとテストセンターの予約がもう不可能だったり、航空券がもう買えないといった状況です。2週間先に受験しようと思ったらこのざまです。次のtest windowまで勉強して準備するほかないようです。

8/11/2007

国連英検第2次試験結果通知

予定よりも2週間早く試験の結果が届きました。10点満点中7点でA級合格でした。だいたい4点から6点だと合格か不合格かのライン上にあり、7点でもぎりぎりの合格だったと思います。

さすがに特A級をすぐに受ける気にはなりません。もっと語彙力を増強しないと1次試験の難しい問題で高得点を挙げることは難しいでしょうし、2次試験の面接で国際問題について高度な議論が出来るほどの英語力を示すことは今の僕にはできません。

これでしばらくの間はTOEICを含む英語試験の受験からは離れることにします。またしばらく経って然るべきときに実力チェックの目的で受験することになるでしょう。ただ、試験を通して英語力を向上させようとする試みを否定するわけではありません。試験以外のツールを使って英語力を向上させる試みに徹してみたいと思います。

8/08/2007

監査法人での挑戦

今週、やっと就職活動を終えることにしました。就職活動終えるからには働き口が見つかったということです。これまで紆余曲折はあったものの、希望通り大手の監査法人で働くことになりました。

このブログを書き続けるためにも僕の働く監査法人の名前や組織の内部事情を詳細に述べるわけにはいきませんが、一般的に許される範囲内で業務内容等についてこれから書いていきたいと思います。USCPA合格者がどのように監査法人で働くのかという点に興味がある方もいるかもしれません。僕はこの点については情報収集に苦労しました。ほとんど情報が得られなかったといってもいいかもしれません。

働き始めるといっても、僕の場合まだUSCPAの試験は一つ残されているので、そのことについてもこれまで同様書いていきます。

8/07/2007

ある人の就職活動

昨日、ちょっとしたきっかけで、ある人の就職活動の話を聞きました。彼はNYの大学を昨年の冬に卒業して、帰国して以来就職活動をしているとのことです。少し話をしただけなので詳細はわからないですが、本当に彼が優秀な学業を修めていたら、とっくに就職活動を終えていたことだろうと思います。アメリカにいたころにCareer Forumに参加したり、帰国してからCareer Forumに参加したのかと聞いてみると、彼はしなかったというのです。なぜしなかったのまでつっこまなかったのですが、何か特別な理由がない限り、本気でそこに賭けるぐらいで就職活動をしないとなかなか仕事は決まらないでしょう。

外資系の証券会社に行きたいとかいってましたが、アメリカの大学を卒業していますから、卒業時期のずれで一度卒業をすると本当に就職活動は厳しいものだと思います。このような人が世の中に沢山うもれている可能性もあります。本当に優秀な人たちがその中に含まれていて、チャンスに恵まれず悔しい思いをしているかもしれません。そういった人材を適切に希望の職種に導こうという企業も少しありますが、その動きは僅かなものといっていいと思います。この国のもっと多くの企業の採用システムがもっと柔軟なものであれば、生産性や競争力が向上する可能性があります。

さて僕の就職活動ですが、最近やっと終わりましたので、そのことはまた今度の機会に書きたいと思います。

8/05/2007

国際基準

ビジネスであれ何であれ、どんな世界にも一般に受け入れられているルールというものがあると思います。それは安全のためであったり、公正を図るためであったりすると思います。

でも最近びっくりしたことがありました。みなさんもご存知かと思いますが、U-22のサッカーの国際試合のことです。中国がその大会を主催していたそうですが、日本と中国との試合では中国人が主審と副審を務めたと聞きました。それを聞いて、審判がはたして中立・公正な判断ができるかどうか疑問に思いますが、実際に審判が公正な判断ができていなかったのがはなはだしかったので、さらにひどいと思いました。

国際試合だから第三国の主審と副審によって試合が行われるのが当たり前だと思っていたら、「中国の主催」の大会だから審判は全員中国人ということでは公正なジャッジが期待できないでしょう。試合後には中国人の観客が日本人の観客を包囲して、その日本人たちは現地警察によってホテルまで護送されたという記事も読みました。

来年は北京オリンピックですよね。会場などの準備は整ったとしても、マナーとか大丈夫ですかね。来年だけ良い子ちゃんで優等生のふりをして乗り切って、それ以降は元通りですか。それじゃ困ります。

国際社会から見ておかしな面が見えるのはごく一部の中国であることを願います。