12/30/2015

Social Media Followers

おそらく、私の知る限りで日本とアメリカのスポーツでのソーシャルメディアの使い方は大きく異なります。

12月14日発行のSports Business Journalにて2015年アメリカ各メジャースポーツのソーシャルメディアのフォロワー数のまとめがありました。

NBA
Facebook: 27.6M
Twitter: 18.1M
Instagram: 10.9M

NFL
Facebook: 12.6M
Twitter: 14.4M
Instagram: 4.7M

MLB
Facebook: 6.3M
Twitter: 5.3M
Instagram: 2.1M

NHL
Facebook: 3.9M
Twitter: 4.3M
Instagram: 1.7M

MLS
Facebook: 1.9M
Twitter: 1.5M
Instagram: 459K

数字が示す通り、NBAがチャンピオンです。

なぜアメリカのスポーツにとってソーシャルメディアは重要なのか。もちろん広告としての機能が考えられます。グッズやチケットの最新の販売状況を「すでに」ファンになっている人に伝えることができます。「すでに」と書きましたが、マーケティングでは新規の顧客を獲得するには既存の顧客を獲得するよりも何倍(たしか4倍)もの労力が必要になるとのことです。

ロイヤルカスタマーはたくさんのお金を自分の好きなチームのために惜しみなく使ってくれます。ソーシャルメディアの活用は何も、シーズン中のみに限りません。私たちのチームのこと忘れないでね、という意味もこめてシーズンオフにも情報は発信されます。

MLBの例でいうと、Washington Nationalsはプレーオフに進出することなく10月の上旬にシーズンを終えてしまいましたが、World Seriesが終了してリーグのMVPが発表されるとBryce HarperおめでとうとメッセージがFacebook上で踊りました。Instagramでも同様なこと投稿がありました。

https://www.instagram.com/nationals/

さて日本のプロスポーツチームはどうか。たしかにTwitterをうまくつかっているチームもあるようです。FacebookやInstagramでかっこいい投稿をもう少し増やしてもいいのかなという気がします。日本語のみならず、ほかの言語も混ぜれば(たとえば外国人選手の使用する言語で母国のファン等にリーチ)ファンベースは格段に増加する気がします。

12/28/2015

スーパーボウル観戦ツアー

NFL Japanのウェブページを見ていて、JTBがスーパーボウルの観戦ツアーを販売している広告に目がとまりました。

http://sports.jtb.co.jp/triwwwp/tours/view/506/bwt2015-superbowl

記念すべき50回目のスーパーボウル、観戦にはもってこいのアッパーエンドゾーンで、NFL JAPANのPRディレクターの解説までついているのが売りです。

そして日程があり、3泊5日の中身を確認。ふむふむ。

おひとりさま、998,000円。燃油サーチャージとかは含まれていないので、100万円は間違いなく超えます。

サンフランシスコでバス等の移動もついており、滞在に不自由はないでしょう。希少価値の高い、スーパーボウルのチケットを含むツアーですから、この値段設定はやむを得ないということでしょうか。

日本からの飛行機、ホテル、その他移動のコストを差し引くと、チケットの値段は60万円以上かとざっくり予想です。

12/27/2015

日本でNBAの試合を観るには

かなり前ですが、高校時代の友人(バスケ部)が熱心にNBAの試合をテレビで観戦している(たしかWOWOWで)という話をしていたのを思い出しました。

アメリカのメジャースポーツは現在ストリーミングで観戦することが可能というのをSports Mediaのクラスで触れたので、NBAをWOWOWで観戦することが果たして経済的なのか検討してみました。

まずはWOWOWから。
このブログを書いている時点においてもWOWOWでNBAの観戦は可能です。
http://www.wowow.co.jp/join/
インターネットからの申し込みだと加入月と翌月が税込み1,944円、それ以降は税込み2,484円です。毎週5試合を観られるらしいです。
端末からオンデマンドで観たりすることもできるのかもしれませんが、アメリカからはアクセスができないので確認ができませんでした。

ではNBAのサービスを利用するとどうなのか。
NBA League Passというのがあります。
http://www.nba.com/leaguepass/
NBA好きの人は当然のように知っているサービスなのでしょうか。私はここ数か月まで知りませんでした。

お値段はシーズンで169.99ドル。どの試合も見られます。応援するチームを一つに絞っているのであれば99.99ドルという選択肢もありです。

ちなみにアメリカ国内だとblack outにより地元チームの試合は観られません。地元でテレビ放送する試合の権利者の権利を保護しています。WashingtonであればWizardsの試合は観られません。

NBAは10月の下旬から翌年の5月末ころまでがシーズンということは約7か月、値段だけを考えるならWOWOWのほうが若干安いですが、NBA League Passは無制限に全部観られますから、たくさん観たいという人にはお勧めです。

端末ではなく、テレビで観たいという需要に対してはApple TVなんかが解決してくれます。

12/17/2015

Sponsorship

先日FIFA Club World Cup 2015に参戦している中国チームのニュースを見て大変驚きました。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK10H4I_Q5A211C1000000/

広州恒大がACLの決勝第2戦で、ユニフォームのスポンサーを東風日産から広州恒大のオーナー企業グループの保険会社にすり替えをしてしまいました。

ユニフォームの胸スポンサーといえば、袖や背中、パンツと比べて一番エクスポージャーの大きいスポンサーです。ニュースによれば、東風日産は2年契約で日本円で約19億円を支払っているそうです。

それを注目の集まるACLの決勝第2戦で、いくら注目が集まるからといって、新たに買収してグループに入った保険会社の新会社名を中国国内に浸透させたいからといって、胸スポンサーの名前をすり替えてしまうとは、個人的に衝撃を受けましたし、中国ビジネスが不可解なものと映りました。

現在行われているFIFA Club World Cup 2015では広州恒大は東風日産のロゴの入ったユニフォームを着て戦っているようですが、準決勝以降ではどのユニフォームなのか個人的には注目しています。

http://www.sankei.com/economy/news/151216/ecn1512160029-n1.html

産経に続報があり、東風日産が提訴に踏み切ったようです。ACL第2戦でユニフォームの胸スポンサーを変えたい旨を話あっていたようですが、実際のところ当然合意に至らず、「勝手に」ユニフォームをすり替えをしてしまったようで、試合直後に抗議を入れた状況からは、ACL決勝という大舞台でスポンサーの価値を大きく棄損していると言わざるをえません。

12/11/2015

チームプロジェクト

Financeなど一人でExcelをがつがつ操作する科目を除いて、ほぼすべてのクラスでチームプロジェクトというのが存在します。

たいていの場合は4人から5人でチームが構成され、チームのメンバーは教授があらかじめ決めている場合と、自分たちで作る場合があります。

なかにはチームワークは苦手と明らかに打ち明けてくるメンバーもいますが、その理由はスケジュールが自分でコントロールできないから、という理由でした。あるいはなかなかチームの意見が集約できないとか。確かに実際の仕事の場面でも複数のプロジェクトを抱えていればスケジュールの問題は起こりえます。たとえば、今彼はどんな仕事をどのようなタイムスケジュールで行っているかわからなければ、チームは仕事の割り振りがしづらいですよね。

ある日本人駐在員の海外での話です。レポートラインが2つあり、日系サービスの日本人上司とうまくいっていないケースがありました。彼はもう一つ駐在先で国際業務も抱えていました。国際業務に魅力を感じて駐在を志願したものの、不定期のチームミーティングがあり、その状況から、日系サービスの日本人上司は彼の日系サービスに対するコミットメントを高く評価できない状況にありました。ひらたく言えば、別のミーティングを理由に都合よく逃げているといえばいいでしょうか。

非常に優秀な人です。普段からうまく密にコミュニケーションをとっていれば上司の疑念はひょっとしたら避けられたかもしれません。

ごく当たり前のことですが、スケジュールを公開する。変更があれば、適時に更新する。基本です。

さて話は戻って学校でのチームプロジェクトです。プログラムの最後にはメンバーの評価をするpeer evaluationがあります。なかにはinternをやっているメンバーもいます。internが単位に加算されるためには週に20時間以上働かねばならず、学業の負担にもなります。しかし、これもプログラム修了後のフルタイムポジションを取るためです。

私はpeer evaluationは割と厳格に行います。厳しくつけたところでどれだけ成績に響くかわかりませんが、率直なフィードバックが学生、そしてプログラムの今後に活かされることを期待します。

タイムリーにメールの返信をしたか、デリバリーしたか、いろいろ判断基準がありますが、どれも仕事と同じです。仕事になると(たいていの場合)上司からの一方的な評価になりますが、チームのメンバーはほかに3人や4人います。誰か一人の主観的な意見に左右されず、うまく平準化されるので悪くない制度だと思います。

12/08/2015

MLBのストーブリーグ

つい先日前ジャイアンツの青木選手のSeattle Mariners入りが発表されました。すでに情報が出ていますが、全Marinersの岩隈選手はLos Angeles Dodgersと複数年契約を結ぶようです。

青木選手のMariners入りが確定した時点で私はMarinersの視点からは何が何でも岩隈選手との再契約は優先事項ではなくなったと思っていました。

なぜか。

Marinersのオーナーが任天堂というのは有名な話ですが、Marinersの本拠地Safeco Fieldで行われる公式戦のバックネット前広告は佐藤製薬であったり、その他日本企業であることが多いです(イニングごとに切り替わります)。球団にとってボールパーク内の広告は貴重な収入源ですから、球団は明らかに日本市場を向いているというのはわかります。

岩隈選手の前にもいくつもの日本人選手が在籍したMariners。イチロー選手、佐々木投手、長谷川投手。岩隈選手は先発投手ですから、登場するのは5日ごととかで、しかも必ずしも本拠地での登板とは限りません。もちろん生中継だけでなく、スポーツニュースにも流れますが、先発投手のエクスポージャーは頻繁ではありません。一方、これから入団する青木選手。レギュラーが獲れれば、毎日試合にでるわけで、スポーツニュースに打席のシーンが登場することも多くなるでしょう。エクスポージャーが増えれば、それだけ広告価値も高まり、広告収入の上昇も見込めます。

もちろんチームが勝つことは重要でしょう。現に、Marinersは何年もプレーオフから遠ざかっているため、地区優勝することを目指すなら戦力の充実は重要です。ただ、戦力を充実させていくためにはお金も必要で、その点でMarinersが絶えず日本市場も視野に入れて日本人選手を在籍させている、特に今回は野手の青木選手を獲得という点は見逃せません。

10/19/2015

Business Risk

アメリカにいる現在でも、ここ最近日本では横浜のマンション傾斜問題は大きく取り上げられているのではないかという印象を受けます。

消費者である住民は一生ものの買い物をした一方、販売業者、施工業者は十分な注意義務を払って消費者に商品・サービスを提供できたのか。

スポーツの世界でも可能な限りリスクは回避できるように運営されてしかるべきです。細かいところでいえば、チーム管轄下の選手のSNS発信。わけのわからないことが世界に発信されてチームのブランドが傷つかないように。NFLをよく騒がせるDV(家庭内暴力)もひとつのリスクでしょう。

そのほかに、災害が起きた時にスタジアム内の観客を安全に誘導できるようなプランが設計され、現場スタッフに指導が徹底されているか。

話をマンション傾斜問題に戻して、果たしてこのリスクは回避できることができたのか。販売業者の三井不動産レジデンシャルは上場会社の三井不動産の子会社ですから、財務報告に係るリスクはちゃんと手当てするようなプロセスがあってしかるべきです。では究極的に財務報告にヒットしてしまう今回のようなビジネスリスクは?

おそらく三井不動産レジデンシャルの経営陣にとってほとんど検討したことのないようなリスクなのでしょう。間違っているかもしれませんが、契約をきっちり交わして施工業者に工事をお願いするわけですから、三井不動産レジデンシャルは性善説にたって、施工業者の下請け監理状況まではチェックを行おうとしないでしょう。おそらく、契約書に「施工業者は下請けを設ける場合には、下請けを責任をもって管理する」なんて文言があり、「責任が履行されない場合には販売業者である三井不動産レジデンシャルに対して賠償責任を負う」と責任を明確にしているのではないでしょうか。

でも、もし責任が履行されないときに、お金による解決はできても消費者であるマンション購入者は長期にわたり不安に貶められてしまうわけですし、当の販売業者三井不動産レジデンシャルの評判も著しく棄損することでしょう。

会計監査の経験に基づいて、ビジネスリスクを管理するサービスを提供する日本国内の大手監査法人。今回の事件に対処する専門的スキルが備わっているかというと疑問です。私が一緒に仕事をした仲間では上司を含めて建築の専門的知識を有している人はいませんでした。「下請け監理のリスクとコントロールを識別して文書化、コントロールテストをしましょう」というところまで監査法人ではできますが、果たしてコントロールのテストまで請け負ったときに、ちゃんと証跡を正しく読める人材がいるのか(さらに踏み込んで、偽装の可能性まで見抜けるか)。残念ながら厳しいです。

今回の件に関しては、監査法人のビジネスリスクサービスの無力さを感じてしまいます。

2020年の東京オリンピックに向けてスタジアムの新規建築、マンション需要の増加が見込まれて、建築にまつわる今回のようなリスクは確かにそこに存在するのにです。

現状の監査法人だけでは対処できないリスクですから、大手建築事務所やゼネコンとタッグを組むというのも一つの手段としては良いかもしれませんが。

10/18/2015

Excel

仕事で使っているとみんなできて当たり前と思ってしまうExcelの能力。実はかなり個人差があるといっても大きな間違いではないかもしれません。

人によってはほとんどマウスを使わない人もいますし、マウスばかり使う新人を見たこともあります。

そこで今回はリフレッシャーとして、無料のExcelデモ動画を紹介します。

http://excelcentral.com/excel2010/essential/tutorials/default.html

Sports Business & Financeで教授に紹介されたウェブサイトです。今後授業が進むにあたって、Excelを使うことになるから、確認しておいてくらいのノリです。

当たり前すぎるなんて項目もありますが、確認してみると発見もあったりして面白いと思います。項目ごとに細切れになっているので空き時間に少しづつ動画を確認するのもいいと思います。

10/05/2015

Sports sponsorship

先日FIFAのスポンサーを務める主要4社がFIFA会長の即時辞任を求めるというニュースがありました。

スポーツの世界では本当に話題に事欠くことがありません。

その主要4社は以下の通り。
  • Coca Cola
  • McDonald's
  • Anheuser-Busch InBev
  • Visa
NY Timesによれば、Coca Colaに至っては1982年からスポンサーということもあって老舗です。オリンピックとならぶ最高峰のスポーツのスポンサーとだけあって、発言力も間違いなく大きいです。

Marketingの授業ではちょうどSponsorshipの話が出てきているので、タイムリーです。教科書も同分野を読み進めているのですが、スポンサーシップによるROIを特に重視するスポンサー企業は社内にsponsorshipを吟味する専門の部署もあるようです。日本でしたら、Sony、CanonやPanasonicにあってもおかしくないです。なにせ扱う金額がとてつもなく大きいですから。

日常生活で芸術の展示会等いろいろなスポンサーを見かけることがあると思いますが、間違いなくスポーツが最もお金を費やしているスポンサーシップであることはデータ上から間違いないようです。日本にいけるスポンサー市場の規模、スポーツの占める割合等、最新のデータがほしくなりました。

FIFAの会長動向については今後も要注目です。主要スポンサーの発言力は無視できないでしょうから、何らかの動きがあるでしょう。

10/04/2015

Week 4 Sports Finance

4回目の授業ともなると、Future valueとかPresent valueとかの話が出てきました。

実はスポーツの世界ではこれらの概念はかなり多用される気がします。

選手の給料を現時点で支払うのか、それとも将来に一括して上乗せ金額を支払うのか、別の例では新しいスタジアムを建築するのに収支のプロジェクションをDCFで算出する、などなど。

この授業までには、学生は教科書を読んでくること、かつHarvardのCourse Packageで購入したケーススタディーを読んでくることが求められていました。

ケーススタディーには大まかにFuture valueとかPresent valueの考え方が簡単に記載されていて、練習問題もいくつか組み込まれているのですが、いくつか進んでいくとそれらが難しい。

別に私が解けないとかいうわけではなく、このケーススタディーだけを読んで、financeのバックグラウンドがない人にとって減価償却費にcash-outにならないから節税効果があるとか、ちょっと行き過ぎな気がします。教授もこのままだと脱線が多くなって現時点ではできないよね、となってしまいました。

この授業は別に2つのクラスがほかの教授によって同時進行しているため、私たちのクラスの教授がこのクラスの進め方を決定しているわけではないのです。だから、シラバスに縛られる我々の教授も困ってしまうような状況です。

PVやFVはいくつか練習問題を解いただけではすべてできるようになるわけでもないでしょう。CPAになるためにいくつも練習問題を解いてきたから、このように感じてしまいます。授業の終わりのほうでは見た感じだと、かなりの学生が教授の説明についていけていないように見受けられました。

次回の授業までに今回の練習問題を自分で解いてくることになっているので、次回授業はその復習に充てられることでしょう。そして、この授業のEXAM Part 1は2週間後です。

Week 5 The Business of Sports Media ESPN

ESPN
スポーツを見たことのある人ならば、特にアメリカでスポーツを見たことのある人ならば必ず知っているCable Networkです。

そのほかにもFox Sports Netとかもありますが、パイオニアといえばやはりESPNでしょう。アメリカでケーブルテレビを契約している各家庭はESPNを見るのに毎月約6ドルを支払います。かつては4ドルとかだったそうですが、高騰気味です。

アメリカでテレビを見るときは、通常Comcastとかと契約をして、毎月60ドルとか人によっては90ドルとかインターネットを含めて契約するのですが、実に60パーセント以上がESPN等のスポーツに関連するチャンネルにComcast等を通して支払われるとのことです。いろいろな番組がbundleとして契約させられるので、お得とも思いきや実態はスポーツ番組を支えるために、全く見ない番組のコストも支えていることになります。

スポーツ番組の費用が高いのも納得です。NFLやNBAの放映権のとてつもなく、それらを番組プログラムとして成立させるにはそれなりのコストがかかります。

ESPNを例にとれば、親会社であるDisneyの利益の半分を稼ぐとまで言われていますから、スポーツ番組の制作費用はもちろん高いですが、売上も稼ぎます。

日本ではテレビ番組は広告モデルで支えられているため、タダという認識が浸透していますが、ここアメリカではスポーツ番組は無料ではなく、むしろ買い物です。ネットで見るという選択肢も現れてきていますが、スムーズなストリーミングには課題も残りますから、テレビからネットへの本格シフトはまだもう少し先でしょうか。

では日本でスポーツを有料で見る日は来るのか。一部全米オープンテニスがWOWOWで放送されるということがありましたが、相撲はNHK、野球や日本代表のサッカーは民放という構図が浸透しているため、有料化へのシフトはなかなか起きないでしょうね。

9/21/2015

Week 3 Thursday Class The Business of Sports Media

先週の木曜日は、The Nationals ParkへのField Tripでした。

題材はWashington NationalsとMiami Marlins戦のPre-game TV production。

通常のゲートを越えると、Nationalsのメディア担当の方に連れられ、クラス一行は中継トラックの停めてある場所に移動。

そこでは、live映像を編集、リプレイする人たちが狭い中継車の中で数多くのモニターを見ながら作業しています。シーズン中は移動もあるため、休みはないような感じです。

裏方の中継車を離れて、今度は中継をするアナウンサーのところに移動。ホームプレートの上、5階のところに位置しています。4階は新聞記者席だそうです。

地元のMASN (Mid-Atlantic Sports Network)とFox Sports Netの両陣営のブースを覗きました。地元の人にとっては普段テレビで観ているアナウンサーと解説者です。解説者の一人は元メジャーリーガーでした。

裏方と同様、シーズン中は中々休みは取れない、代わりの効かない職業のような気がします。テレビを見る人からすれば、いつも同じ声を聴くことでほっとする部分はあるわけですし。

アナウンサーの人の職業能力を垣間見たのは、もとろんその声の良さはありますが、練習中の打撃練習を見て、打球の伸びに目を慣らし、フェンスを越えるかどうかの判断能力を調整している、という点を聞いたことでした。

9/18/2015

Week 2 Wednesday Finance

昨日はSports Finance2回目の授業でした。

全15回のセメスターの2回目なので、まだFinancial Statementsには何があるか、Balance Sheetの構成要素は何かというように、UndergradのAccounting 101の授業のような感じです。

そして、教科書に書かれているT-Accountの紹介がわかりにくいからということで、先生がいくつかの仕訳の例を紹介しました。

これまで、筋トレのように簿記をやったことのある身としては非常に簡単で、退屈な内容なのですが、初めて聞いたことのある学生にとっては、なんとなく考え方はわかるけれども、果たしてどれくらい再現可能かと疑問に思うことがあります。この内容はこれで以上で、次はまた違うトピックに進むわけですから。

皆がCPAになりたいわけではないので、必要以上に深くやる必要はないと思うのですが、会計の全般→Sportsに関わる会計という学習の流れはわかりやすく、まさに私のCareer pathと同じなのですが、普通の学生はSports businessへの関心→会計を非常に短期間に一部つまむ、という流れですから、会計のコンセプトの正しい理解を得るのは難しいのではという疑問がわきます。よほど会計に強い関心を持っていない限り。たいていの場合は単位を取らないければいけない科目という位置づけでしょうから。

授業中、減価償却の例について、純粋に耐用年数をもっと短くできないのかという質問が出たときには新鮮でした。ちなみに例として使われたのは定額法のみで、定率法やその他は触れられずに終わりました。

9/12/2015

Week 1 Wednesday Finance class

今週の水曜日8:00pmからはSports Business & Financeというクラスの第一回でした。

他のクラスと同様、まずは教授陣の自己紹介からスタート。

2人のうちクラスをリードする1人は40代過ぎの弁護士事務所勤務の弁護士。キャリアは公認会計士としてDeloitteでスタートしたようですが、今は弁護士。Georgetownで教えるのは2年目だそうです。もう1人は経済学のPhDをもつ50代後半くらいの人で、University of Virginiaなどで教えた経験はあるものの、Georgetownで教えるのは初めてということです。

異なる2人ですが、かつてDC Unitedというサッカーチームを地元に招くときのサッカー場のEconomic Impact Analysisとかを相対する立場で実施したことがあるようです。一つのチームの経営の視点で行う会計というよりも、スタジアムの建設とか、チーム招致に際して分析するという仕事はそう頻繁に起こらないものの、実際に関われる立場になれれば大変面白い仕事かと思います。

このクラスは選択科目として受講しています。というのもGeorgetownのSports Industry Management Programでは「Strategic Marketing, Communications, & Digital Media 」と「Business, Management, and Operations」という二つのいわば専攻分野があり、各人が選択することを求められ、このSports Business & Financeのクラスは後者に属し、私はMarketingのほうの専攻だからです。

ということで、このクラスでは9月に入学した人、別のコース専攻でやっていく人が多くいるため、普段見ないクラスメートが多数います。9月入学は数が一番多く、卒業したての人も多く、平均年齢がSummer Semesterより一気に下がった気がします。その人たちと協働作業があるかと思いきや、グループプレゼン等はシラバスを見る限りなく、一人黙々と試験を受けるタイプの科目です。

しっかり良い成績で単位がとれるように頑張っていこうと思います。



9/10/2015

Week 1 Tuesday classes

今週の火曜日は下記の2つのクラスの第一回の授業がありました。

  • Strategic Sports Marketing
  • Sports Communications and Public Relations
Summer Semesterと同様、各クラスは2人の教授によって進行されます。毎回のように、初回の授業では教授と学生の自己紹介があるのですが、Marketingのクラスでは自己紹介で言及するポイントが前方の画面に映し出されていて助かりました。

Name, Hometown, Currently living in, Undergrad, Sports interest, Current work, Favorite team(s), Favorite Sporting Event, Key deliverables from this class, Goals after this program

いったん全員の自己紹介が終わると、Octagonで働く先生がサッカーに興味のある学生が多くて驚いたと言及しました。その先生は生粋のマーケターで、世間での人々の興味関心、エンタメ動向など幅広くカバーしているようで、それに基づいて広告手段などを決めるようなので、サッカーへの関心の高さにアンテナが反応したそうです。こういう何気ない質問項目にも意味がある場合があるので、要注意です。

http://www.octagon.com/

CommunicationsのクラスにもOctagonからの先生が一人いました。また、このクラスでは9:00pm以降3クラス合同で先生の紹介があったのですが、NFLPA (Players Association)のPRの人、Washington WizardsのPRの人など、興味深い陣容です。学生の人数が多いので、普段は3つのクラスに分割されていますが、こうやって時々合同して、私のクラスの先生以外の教授陣から話を聞くこともできるのはクラスの品質を高めてくれる点で良いと思います。

授業の後にSyllabusが公開となったのですが、11月にフィールドトリップでVerizon CenterでWizards戦の観戦ができるようです。先生が何度もSyllabusは常に更新されて変更はあると言及していたので要注意ですが、フィールドトリップの予定だけは変わらないことを祈ります。

9/07/2015

Shake Shack

ご存知の方も多いと思います。NY等で話題のバーガーチェーン、Shake Shack。過去に日本のテレビ等で紹介される機会も何度か目にしました。

https://www.shakeshack.com/

その上場企業のShake Shack、ネットの情報によれば2016年に日本に上陸するとのこと。アメリカでShake Shackを食べたことのある人ならば、これをまた日本で食べられるとなれば嬉しいことだと思います。これはまるでCrespy Kreme DoughnutsやCinnabonが日本に上陸したときのようなものかもしれません。

しかし、Crespy Kreme DoughnutsやCinnabonがおやつのようなものとすれば、Shack Shackのバーガーは食事になりえますから、店舗網を拡大していけば日本人の食事に大きなインパクトを与えること間違いないでしょう。値段のつけ方にも注目したいと思います。バーガーキングに迫るか超える強気の値段設定をしてくる可能性もあります。あるいはお肉のボリュームを下げて、値段を抑えるかもしれません。日本でStarbucksを育てたサザビーリーグがバックにいることを考えれば、Shake Shackを一大ブランドに育てるためにそれなりの値段で展開することは想像に難くないです。

アメリカで3回ほど食べていますが、マクドナルドで食べるバーガーとは違って、シングルのお肉だと小さい印象ですが、とてもおいしいです。この前初めてVanilla Shakeを飲んだのですが、こちらもおいしい。値段はちょっと張りますが、おいしいからまた食べたい、飲みたいと思うような商品がいくつもあります。これまで日本人が口にしてきたマクドナルドのバーガー、それに対抗するモスバーガーやバーガーキングといったラインナップからは一歩離れて、さらにおいしいバーガーといっても過言ではないでしょう(個人的にはバーガーキングは好きですが)。

アメリカにはShake Shack以外にもおいしいバーガーチェーンはいくつもあります。私の家の周りにも展開しているので紹介します。残念ながら、日本に進出する予定はないようですが。

Fuddruckers
http://www.fuddruckers.com/

お肉のサイズを1/3とか1/2 lbから選んで注文します。バーガーの中身、トッピングは自分でやるところが他のバーガーチェーンと異なります。サルサソースとか、レタスとかトマトの量を自分で調節できるんです。Shake Shackとは一味違ったバーガーで、ここのバーガーは食べ飽きることがありません。

BurgerFi
http://burgerfi.com/

ここも自宅に近いところにあるのですが、2011年創業で東海岸を中心に全米いろいろなところに展開しているようです。バーガーはシングルかダブルから選択し、トッピングをお店の人に伝えます。シングルだとShake Shackと同じようなボリュームになります。ここの特徴はマシンでソフトドリンクを自分で作れることでしょうか。ジンジャエールのストロベリー味とかできたりします。バーガーの味はShake Shackと似た方向性といっていいと思います。お店の内装も非常に清潔でスタイリッシュです。

Fuddruckers、BurgerFiともにオニオンリングは美味です。

アメリカにいると日本で食べられる旬の食事を楽しめないという面もありますが、(値段はちょっと高めですが、)アメリカにはおいしいハンバーガーがあります。

日本にShake Shackができたときにはぜひいってみてください。


9/05/2015

Week 1 Fall Semester

3週間程度の夏休みを終え、Fall Semesterが始まりました。

今週は変則スケジュールで木曜日のみ授業がありました。正確には、水曜日も授業があったのですが、来週の月曜日がLabor Dayなので、月曜日の授業が水曜日に振り返られていたため、私にとって木曜日がFall semester初めての授業となりました。

今週授業があったのは、The Business of Sports Media。他のクラスと同様2人の先生によって進められます。

このクラスは昨年の秋から始まった新しいクラスのようで、授業に最適なテキストはないので、教科書の購入はありません。しかし、Harvardのケーススタディーを購入したりというのはあるようです。

当時のAssociate Deanとの話のなかでSports Industry Management ProgramのなかでMediaに特化した授業がないよねということで始まったこのクラスは、MediaがSportsの世界で果たしている役割がとんでもないからです。というのも数字を見てください。CBSテレビはNFLとの放映契約で2.7億ドルの契約をしているのです。これは単年契約で、翌年度は金額の見直しが起こりえます。

このクラスは選択科目の位置づけで、18人中私を含めて4人が留学生です。韓国、コロンビア、ギリシャといった感じです。アメリカ人だけのクラスだと本当にアメリカに絞ったトピックになりがちですが、これだけ留学生がいるとアメリカを飛び出したトピックも満載になりそうな期待があります。韓国は冬季オリンピック、日本は夏季オリンピックもありますから、放映権の話とかでは話が膨らみそうです。

オリンピックといえば、昨日の授業でオリンピックを定義してみよというのがクラス内でありました。
International competition for multi sports for only 18 days

18日間でやるというのは知りませんでした。たしかFIFA World Cupも30日かそこらの期限があったかと思います。

7月の末に東京でオリンピックをするのはアスリートにとっても観戦者にとっても危険という声が日本で上がっています。現在行われている、テニスのUSオープンでも危険する選手が後を絶ちません。NYは31度くらいだそうです。日本からすると31度なんてたいしたことないから、日本でやるオリンピックはなおさら危ないじゃないかという声も上がるかもしれません。でもアメリカで30度を超えると、日差しは日本より強いです。湿度は日本ほど高くなく、ずっと日に当たっていると、気が萎えます。日本とは少し質が異なる気候です。日本は湿度が高いので、疲労がたまる感じでしょうか。10月とか涼しい季節に夏季オリンピックをやればいいじゃないかという声も上がるでしょうが、スポーツの年間スケジュールを変えるのは難しいでしょう。10月ではアメリカでもうNFLのシーズンが始まっています。FIFA World Cupのカタール大会の開催時期を11月、12月に移動できたのはFIFAにアメリカ色が強く反映されていないからでしょうか。もっとも招致活動で汚職にまみれていたカタールで本当にWorld Cupが行われるか現時点では不透明ですが。


9/04/2015

Fall Semester

しばらく更新が滞っていましたが、昨日よりFall semesterが始まりました。

  1. 火曜日- 5:20pm-7:50pm Sports Marketing; 8:00pm-10:30pm Sports Communication & Public Communication
  2. 水曜日- 8:00pm-10:30pm Sports Business & Finance
  3. 木曜日- 5:20pm-7:50pm The Business of Sports Media
の4科目で12単位取得を目指してやっていきます。12月の中旬までこのスケジュールで動くので、Summer Semesterよりも長期戦です。

第1週は変則スケジュールで木曜日の授業しかありませんでした。少し昨日の授業について別の投稿で触れたいと思います。

8/21/2015

Fenway Park

先日ボストンまでMLBの試合を見に行ってきました。8月14日金曜日の7:10pmプレーオフです。

会場はもちろんFenway Park。

この球場に行くのはこれで3回目です。1回目は10年前、Boston Career ForumでBostonを訪れたときでしたが、その時は10月の下旬、ポストシーズンの時期でRed Soxは既にシーズンが終わっていたので、球場のツアーにだけ参加しました。グリーンモンスターを初めて見て、レフトはすごく狭いなと感じました。

2回目は2年前にBoston近郊に出張に行った際に、現地に前日入りして自腹でホテルを取って観戦に行きました。MLBの試合を見るのがものすごく久しぶり、しかも対戦カードはYankeesだったので、ラッキーでした。テレビで観るのもいいのですが、たまには生で観戦すると野球の魅力に取りつかれます。

そして今回は、Seattle Mariners戦。Red SoxもMarinersも地区最下位を争うような展開にも関わらず、5pm前に会場に到着すると、地元ファンは長蛇の列の作り、入場の時間を待っていました。皆席は指定されているのに、早くFenway Parkに入場したいと思わせる魅力がそこにあります。

しばらくして、列が少し捌けてから入場すると会場内の廊下の一部にFenway Parkが映画の撮影に使用された作品の写真とタイトルが貼ってあるコーナーがありました。その数は6つでした。最近の作品でいうと、Brad Pitt主演のMoney Ballがあります。おすすめは、Fever Pitchですね。

右翼ポールより少し上にいった座席につくと、その座席は最悪でした。ピッチャーとキャッチャーの間に柱があり、ピッチャーがボールを投げるとそのボールが一瞬消え、バッターは全く見えません。少し左に体を傾ければバッターは見えるのですが、こんなの初めてです。正直、35ドルの座席はハズレ席、不快です。近所のファンの人もやはり同じ思いをしている人がいました。こういった視界を遮る柱がFenway Parkにはいくつもあります。2倍の値段のチケットを払えばInfieldの席で視界を遮ることはないのですが、1シーズンで何回もゲームを見に来るファンにとっては高額なチケットとなってしまいます。

MLBで最古の球場ということもあって、屋台のスペースは他の球場と異なります。普通、球場を一周するような感じで、その通路から試合が見られるようになっているのですが、ここFenway Parkは内野、外野席下の廊下に屋台スペースがあって、そこからは試合は観られません。その代わり、限られたスペースに座席がぎっしりと詰まっています。改修を重ねて座席数を増加させた結果だと思います。プレーボール直前になると球場内の座席はほぼ埋まっている状態でした。夏休み中とはいえ、金曜日の夜に座席が埋まるくらいですから、チケットは完売になるほどの人気と推察されます。

ここまでいうとこの古い球場は最近できた最新鋭の球場と異なり、ファンにとってフレンドリーな球場とは呼べないのですが、ファンを魅了して止まない歴史が詰まっているのがFenway Parkです。

この日も田沢を除いて日本人選手の出場は見込まれない試合ではあったものの、はるばる日本から試合を見に来たと思われる日本人が何人かいました。日本の球場とは違う雰囲気を確かに感じ取ったのではと思います。これまでSeattleのSafeco Field、DCのNationals Park、ChicagoのUS Celluer Fieldに行ったことがありますが、アメリカにおいてもこの球場は異質な存在であるかと思います。Fenway Parkに行ったことがないという方にはぜひ観戦をお勧めしたいです。

8/07/2015

Sports Responsibility and Globalization in Sports Summer 2015

今週の火曜日(8/4)、表題の科目のFinal projectのグループプレゼンがありました。

我々が選んだテーマはNikeによるSoutheast AsiaへのCSR活動。Cause Marketingではなく、CSRです。

NBAとWNBAに所属するNikeと契約する選手とともに、Indonesiaの工場(Nikeの工場ではなく、契約工場)で働く従業員へのLeadership/Management skill教育を実施。資金は北米市場で販売する特別ラインのバスケットボールシューズの販売から。

プレゼンはこんな構成でやりました。
  1. Background
  2. Program overview
  3. Leadership education
  4. Health and wellness
  5. LEAD and Nike
  6. Alignment with Nike
  7. Marketing
  8. SWOT Analysis
  9. Benefit and partner
  10. Accounting
  11. Monitoring and evaluation
  12. Closing
この内容で15分以内に完結。ちゃんとレポートが前日までにできあがり、私が担当したPowerPointは当日の午前中までにできあがり、当日の発表前にはチームで2回も練習したこともあって、15分以内に収まりました。

成果物の質はというと、かなり仕事でやるようなレベルと近似する感じです。ちゃんと我々の考えたプログラムの実現可能性を十分に考慮に入れた成果物となりました。そして、しっかりしたチームメンバーに恵まれました。SIMのプログラムは入学タイミングが1月、5月、9月と3回あり、この学期で卒業するチームメンバーはいないものの、卒業の時期に近い熟練のメンバーや私よりも先に入学したメンバーがいたりと、本当に構成に恵まれました。チームワークのchemistryで仕事と違うのは上司、部下の関係にはないということです。でも、自然と本人の経験等に基づいてアドバイスを提供する側、提供される側など、関係性が確立されていきます。

プレゼンが終わると二人の先生から質問と批評があるのですが、これも非常に役立ちます。先生の批評はプレゼンの中で役割が明確になりすぎているという点でした。これはうまくメンバーそれぞれでの強みを生かした成果物を導くという趣旨でもあったのですが、もうちょっとメンバー内で重複するような調整が見えても良かったのかなという指摘がありました。

仕事の場面ではお客さんからダメだしもあります。そして、内部のステークホルダーとして上司からこうしたら良いというアドバイスもあると思います。そういったアドバイスはお客さんの意向に沿ったものに意図的に導く場面もあろうかと思います。こういった授業の中で、先生がいわば独立した立場で将来スポーツの世界でのリーダーになっていく人たちに建設的なアドバイスを提供してくれるというのは最高の練習舞台に置かれているのだなという充実感があります。自分たちだけでなく、他のチームへのフィードバックを聞けるのも本当に良い機会だなと思います。思わず頷きたくなることが良くありました。

最後に、この授業では4人から5人のグループが4つ構成されたのですが、2つのグループがNike、別の2つのグループがUnder ArmourをCSRのグローバルパートナーとして選択した点は興味深い点でした。とはいってもUnder ArmourはBaltimoreに本社を置く企業ですから、地理的に近いのでもっともな選択でもあります。東のUnder Armour、そして創業者が退いたOregonに本社のある西のNike、どちらの今後も注目です。

8/04/2015

Week 12 Final

今週はいよいよSummer termのFinalとなります。

Finalとは何をやるかという疑問もあると思うのでここにざっくり記載します。

  • Sports Responsibility and Globalization in Sports
これはCSRのクラスですが、グループでの12ページ以内のレポートの作成と15分以内のプレゼンテーションです。テーマはグローバル企業に対して、CSR活動またはCause Marketingの提案をするというものです。
  • Sports Leadership and Management
事前に与えられたお題に対して、様々なステークホルダーの利害を整理し、逆の立場のパーティーとの議論。グループでのレポートは10ページ以内、プレゼンテーションが5分、議論が15分です。
我々はFIFA World Cup2020のカタールの開催について、カタールの準備委員会(政府)の立場で、UEFAまたはCONCACAF(米国など)と議論で戦います。
  • Applied Ethics and Governance in Sports
Mid termでグループで発表したテーマについて、グループを2つに割ってそれぞれの立場でのレポートを作成(2.5ページ×2)と、5分の議論。

以上となりますが、お題によって準備に割くべき時間を決定し、綿密に準備するところにリソースを重点的に充てることになります。

7/26/2015

Week 10 ゲストスピーカー

今週のスピーカーEthicsのクラスでは、まず最初ゲストスピーカー3名によるパネルディスカッションでした。

いつもどのようにスピーカーを連れてくるのか気になるところですが、今回も学校が用意するというよりも、教授陣の人脈によるものでした。
ときどき、当SIM Programの卒業生がパネルとなることもあります。もちろん卒業生ならだれでもなれるというわけではありません。今回の卒業生パネルはWashington Redskinsにてブランドコミュニケーションを扱う女性でした。

なかでも興味深かったのは、STXという会社のBrand Directorを務める方のバックグラウンドです。

http://www.stx.com/

もともとはNikeでBrand Managementの任務についていたそうで、当時もラクロスを主要なターゲットとしていたそうです。

そしてSTXへ。このSTXという会社、知らなかったのですが、ラクロスの防具等を取り扱っています。Nikeでの功績が買われて、STXに転籍。先生はパネルの方がNike時代にいっしょに仕事をしたことがあるそうです。

ちなみにラクロスはアメリカで人気の種目です。オリンピックでも、アメリカの代表チームは強かったと思います。競技人口も他のスポーツと比較してもかなり上位に入ります。

学生を前にして選ぶ言葉も慎重です。とくに記憶に残っているのは、market segmentationです。大都市にはいくつかのスポーツチームがあり、消費者のうち誰にスポットをあててマーケティングするのか。大学生なのか、社会人なのか。メッセージを間違えると、将来行き詰まる。他のチームと同じようなことをやっていては差別化できず、埋没してしまいます。大都市の例でいうと、New York YankeesとNew York Metsみたいなものです。

当たり前のことかもしれませんが、現場で働く人からのメッセージというのはストレートに伝わります。これがbusiness school等で学ぶことの醍醐味だと思います。社会人として日常の行動範囲の中で出会う機会のない人というのは必然的にあります。

社会人になってからも好奇心をもって、他の業界の人や、バックグラウンドの人からヒントを得ようとする姿勢は大事だと思います。

先日、日経新聞の夕刊で50代の記者が法政大学のビジネススクールで女性の社会進出について学ぶ連載が掲載されていたので、ついつい見てしまいました。

仕事をしていると、どうしても時間がないなんてこともあると思います。でもふと時間ができたとき、一歩日常から踏み出した世界には、これまでの自分にチャレンジしてくれる世界がそこにあると思いますので、教科書や書籍からは一歩離れて、ビジネススクール等学ぶことは有意義だと思います。

7/16/2015

Week 9 Writing skill

さきほど、Leadership & Managementの先生に先日の宿題の添削結果を伝えていただきました。(留学生のみならず、学生全員にこの機会は提供されています)

このSemesterが始まるころにWriting seminarがあったのですが、その時に強調された通り、Writing skillはビジネスの世界で非常に重要です。

これまでの実務や勉強でそれなりに書く力は向上してきたと思ったのですが、ズタズタにされた気分です。

gradeは別に悪くはなく、課題の内容も理解しているようだから良いと褒められたものの、細かな点はまだまだです。意味が通じないとか、同じ言葉、表現の繰り返しが多いというのを指摘されました。

aやtheといった冠詞の話にいたっては、困難を極めます。しかし第三者の視点で誰かにレビューしてもらう他ないです。

そのほかにはweやIは使わない。第三者が言っているように、one argues...とするなどなど。

ズタズタにされた気分ですが、課題が見つかったという点では収穫です。少なくとも提出前に文章の見直しは抜かりなくやろうと思います。留学生が直面する共通の課題かもしれません。もっとうまい書き手になれるはず。

sports management以前の話でした。

7/15/2015

Week 9 Summer Semester後半戦

Summer semesterもいよいよ残り4週間となりました。夏休みまでもう少しです。

クラスによっては、最終試験はみんながテスト用紙に向かってテストを受けるスタイルではなく、グループプレゼンテーションだったりします。

そのグループも先生が決めるのではなく、クラスメートとランダムに決めるものだったり。

各人のスキルレベルは全く異なるので(なかには学部を終えたばかりの人も)、パワーポイントの出来にも大きな差がでます。そのような弱みは他のグループメンバーが補完できれば全く問題ないのですが、できない人が変に強く出て「できる」感じを出そうとする人がいても、雰囲気が悪くなってしまいます。

パワーポイントについてですが、私がコンサルティング出身だからか、資料を精緻に作ろうとする癖がついている一方、こちらのアメリカ人は、プレゼン中に発言する内容を結構暗記して、スライドに表示されているワード以上のことをペラペラしゃべります。それはそれですごいなと感心するのですが、マネはできません。また、仕事でもプレゼン中に資料に書いていないことを言おうとすると、聞き手がついてこられなくこともあるので(個人的には)資料の作り方としてダメです。

今日の授業はオリンピック等の遺産についてです。アテネ五輪、ソチ五輪など、巨大イベントを実施した後の施設の利用についてです。事前に配布された資料を見る限りひどいです。施設の有効利用がされておらず、汚い、使われない箱ものだけが残るケースが多いようです。特にひどいのが北京五輪、そしてつい最近あったブラジルワールドカップのサッカー場。

ブラジルにいたっては、一部の競技場は建設のミスで安全基準を満たせずに取り壊し、その他でもバスの駐車場になっているとか。いったい何のために作ったのか。IOCやFIFAは保証してくれませんから、イベントを実施する国、都市がスタジアムのライフサイクルと維持費を考慮に入れて、建設しなければ話になりません。IOCやFIFAは都市の魅力を世界に伝えられるとか、儲かるとかわけのわからないことを並べて、招致レースを展開させますから。

2020年の東京オリンピックは大丈夫でしょうか。国立競技場の膨大な建設費が話題にあがります。建設コストの話も大事ですが、採算性は?

都心に巨大ゴミを作るのだけはやめてほしいです。行政にファイナンスの知識を持った人がちゃんといるんですかね。声だしてくれているんですかね。素人が初期費用が大きいと叫んでいるだけなら、北京五輪とかの二の舞になってもおかしくないです。

今日の授業でヒントを得てきたいと思います。

7/13/2015

Week 8 プレゼンテーション

Week 8はmid-termの週でプレゼンのオンパレードでした。

火曜日のCSRでは個人で、2分以内のcause marketingのelevator pitchでした。先生がタイマーを使うので、2分が経過するとその時点で終了です。完全に消化不良で終わった人もいました。私は最後にfinancial impactと補足の資料を説明できずに終わりましたが、とりあえずOKです。しかし、英語はカミカミでした。緊張したのかな。

水曜日のLeadershipはグループ4人で、Sports figure profilingのプレゼンでした。レポートとのセットで担当分野をこなし何とか消化。グループでやるプレゼントいうのは難しいです。テーマを決めた人が主導権を完全に握ればいいのですが、会社ではないので上司部下という指揮命令系統はないので、作業分担があいまいになりがちで難しい。ただ、全員は単位を取るという共通のゴールを持っているので、がんばります。時間管理さえ間違えなければ本当にうまくいくものです。中には仕事をしている人もいるので同じリズムで作業が進まないこともあります。

木曜日はmid termではなく、個人のsports ethics profileのプレゼンです。一回の授業で3人程度で毎回回してきたのですが、手を挙げず出番が7月までずれこんでしまいました。その分準備万端で臨んだわけですが、この週の3回目のプレゼンということでスラスラいきました。慣れるものです。授業の前でぶつぶつと練習したのも良かったのかもしれません。グループと違って、資料を全部自分で作っている点も、自分が内容を熟知しているため、うまく運べる要因です。先生からは「good work」と言われました。地元の人たちとは一味違った資料作りは先生に良い印象を与えることが出来ればよかったのですが。

Week 8は大変でした。week 9も木曜日にmid termのグループプレゼンテーションです。

Strengths Finder 2.0

Sports Leadership & Managementの授業でのことです。

この授業はLeadershipの授業ですが、別にスポーツに限定されるものでもありません。

そこでこのセメスターの前半で取り扱った本、「Strengths Finder 2.0」を紹介します。

http://www.amazon.co.jp/StrengthsFinder-2-0-Bestselling-Author-Wellbeing/dp/159562015X

かつて日本語版の「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」という本で5つの強みを識別するというのをやったことがあるのですが、「Strengths Finder 2.0」も基本的には同じことです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4532149479/ref=pd_lpo_sbs_dp_ss_1?pf_rd_p=187205609&pf_rd_s=lpo-top-stripe&pf_rd_t=201&pf_rd_i=159562015X&pf_rd_m=AN1VRQENFRJN5&pf_rd_r=1MPN39Y6KEEYA6W6DS9S

本についているアクセスコードを用いてassessmentを受けて、5つの強みを識別します。私の場合は
  • Analytical
  • Responsibility
  • Deliverative
  • Futuristic
  • Focus
となりました。

仕事柄といいますか、よく自分を言い表す5つで、違和感がほとんどありません。以前受けたときの結果ともほとんど変わっていない気がします。

弱みを克服して平均を目指すよりも、強みに集中して、エッジの効いた人材になる。このコンセプト嫌いじゃありません。

今回は授業の一貫だったので、英語版を購入してやりましたが、別に英語でやる必要はないと思います。日本語版で自分の強みを識別することをお勧めします。時間制限みたいなものがありますが、英語学習中の方が英語でassessmentを受けるのもいいかもしれません。

7/07/2015

なでしこジャパン

今週のクラスは明日からスタートなのですが、このプログラムが始まって以来時事ネタは絶えません。

もちろん先週末の出来事といえば、女子サッカーワールドカップ、米国対日本の決勝です。

試合は早い時間帯で決定的となってしまったものの、なでしこたちは最後まであきらめずに良く頑張った、というような論調が日本では多数を占めているのでしょうか。そして、ワールドカップの決勝まで戦える実力のある彼女たちにサッカーだけに専念できる環境を整えてほしいななんて声も聞こえます。

準優勝の賞金は前回よりも多くなり、今回優勝はならなかったもののキリン等のスポンサー企業からの継続的なサポート、報奨金も期待できるのでしょう。

彼女たちの環境は一見良くなっているようです。

でも本当にそうでしょうか。すべて一時的な効果に留まるのではないでしょうか。

誰も声高に構造的な問題の指摘、打開策を提言できていないのが現実ではないでしょうか。

プロ契約できない選手が多いのは、プロを雇うチームの収益力が低いから。リーグの広告収入が少ないのはメディア戦略を作る人材がリーグに欠けているから。

チーム、リーグどちらにも欠けている要素が多く、それに抜本的に取り組もうとする人材が足りないのでしょう。観客動員を増やすといっても、Jリーグでも苦戦しているチームがあるので、なでしこリーグにとってはさらに厳しいことでしょうが、サッカー協会主導でチーム、リーグをマネジメントできる人材を増やすことは急務でしょう。

サッカーが好きでやっているというなでしこたちに続く人たちは、今後果たしてサッカー選手という職業は将来有望かなんていう視点を持ち込むかもしれませんから、環境整備は必要です。女子サッカー選手を稼げる職業にしなければ、世界で戦えるチームの継続難しくなります。

7/03/2015

留学の英語力

これからは授業以外のトピックについても投稿していこうと思います。

自分の英語力に過信してはいけないと思います。TOEICで900点以上やTOEFL iBTで100点以上のスコアを記録したことがあったとしても、授業で聞く英語というのは正直難しいです。特にクラスメートが何を言っているのか聞き取るのが難しいです。

おそらく留学する日本人のほとんどが直面する共通の課題です。特に私のクラスメートはアメリカ人が多いので、ここ1ヶ月超苦労しています。

あやしいとは思っていましたが、ネットで見つけたモゴモゴバスターというのをちょこちょこはじめています。

http://www.mogomogobuster.com/

1万円もしない値段で無制限にネイティブ(アメリカ東海岸)の発音のリスニングトレーニングができます。

Lesson 7くらいまですすみましたが、知っているものも多くあり確認に役立つ一方、知らないことの発見も多くあり、収穫はありそうです。

毎年多くの人がニューヨークなど東海岸に旅行して生の英語に触れているんだと思います。でも実際に日本の学校教育で教えている英語が現実世界から離れたものとなっていると思うと、少し残念です。

アメリカ現地にいる日本人は各個人として課題に直面したらそれに対処する方策を考えます。インターネットが普及する時代になってその方策を見つけるのも容易になりました。ネットは瞬時に海もわたることができますから、日本の学校教育の英語も変わってほしいものです。

まずは日本の英語の先生が過去に課題に直面したことがあるか。それを伝えようとする努力をしているか。今課題をもって対処しているか。教育機関、組織が対処すべき課題を認識しているか。
受験だけの小手先だけならば、実践的な英語からは離れてしまいます。

本物のアメリカ英語に触れたことがない人はモゴモゴバスターのトライアルをやってみるといいです。
tの音がdに聞こえる法則とか(私はなるべくdの音で発音します)一度も日本で教わったことがありませんでしたが、10年前にアメリカに留学したときに初めて知りました。

6/29/2015

Week 6 Everest simulation

Sports Leadership & Managementの授業でのことです。

Harvard Business School PublishingのEverest simulationという教材を用いてleadership/teamworkのシミュレーションをしました。

https://cb.hbsp.harvard.edu/cbmp/pages/demo/7000

5人一組でエベレストへの登山です。チームはリーダー、医者、写真家、登山家、環境保護家で構成され、ベースキャンプからCamp 1、2、3、4、5と進んでいきます。各自に設定された目標に沿ってチームはポイントを獲得し、チーム間で目標の達成度/獲得ポイントを競います。

登山の途中体調が悪くなったり、凍傷になったりして、campに留まるか、数が限られた薬を使うか、酸素ボンベを誰にいくつ割り当てるかなどチームで協議の上決定を行うという点で、リーダーシップ、チームワークが試されます。実際にそれは試されました。

チームは最終的には78%の目標を達成したので、決して悪い結果ではありませんでした。44%というチームもありましたから。一方で96%達成というチームもいました。私個人としては29%くらいの達成ということで、個人の目標を犠牲にし、チームの目標達成に貢献したということができますと思います。

おそらく44%達成とかだと、チーム内で構成員の利害が対立し変な方向に進んでしまったのでしょう。

役割が決まっているとはいえ、リーダー以外の序列は決まっていないため、各自が言いたい放題になる可能性も秘めています。現実世界とはシチュエーションは当然異なるでしょうが、チームの目標を達成するという点で各自の犠牲が払われなければならないということを確認できたのは収穫でした。

6/21/2015

Week 5 ゲストスピーカー

今週のSports Ethicsのクラスはゲストスピーカーのシリーズが二回ありました。

一組目はNFL Playersから4人、二組目はプロサッカー、女子プロサッカー、フィールドホッケーの元選手たち。フィールドホッケーの女性は今年の5月にSIMのプログラムを卒業したOGです。

元NFLの選手たちは今でも屈強な体格です。

選手のキャリアは短いもの。大学を出てドラフトされて、NFL選手としてお金を稼いでも、引退の時期は必ずやってきます。相当なお金を稼ぐとそこにつけこんでFinancial adviserがやってきたりしますが、本当に選手の利益にかなう仕事をやってくれるのか、専門知識のない選手にとっては判断のしようがありません。一攫千金で新人選手時代にお金を水のように使ってしまっては、次に述べるセカンドキャリアへのステップに支障がでます。

セカンドキャリア-引退後は選手生活の時間より長い時間が待っており、生計を立てなければなりません。

パネリストの一人は現在pre-medの学生をしているそうです。pre-medというのはよくわかりませんが、医学の道への準備課程と理解すればいいのでしょうか。強い精神力で現役時代を怪我とともに乗り越えた経験がセカンドキャリアの礎になるのはいうまでもありません。

スポーツチームというのは小さい組織ですが、選手たちにセカンドキャリアの重要性、そしてスポーツマンとしてのフィールド内とフィールド外の倫理的行動の重要性は伝える責任があります。どんなに組織がセミナー等を通して説いてみようが、最終的には選手自身の裁量、行動に寄ってしまうところですが、組織がセミナー等の機会を作らない限り、責任を果たしていないことになってしまいますから。

今回ゲストスピーカー二組をつれてこられたのは、教授陣の個人的なつながりからです。こういう機会を実現できるのはプログラムの特長といっていいと思います。

Week 5 Nationals

今週のSports Leadership & Managementの授業はNationals Parkで行われました。

現在Nationalsで働くSports Industry Managementの4人の卒業生をパネリストとして、司会進行も現在Nationalsで働く法律専門家のGeorgetownの先生が行いました。

現在私たちが学んでいるプログラムの卒業生をスピーカーとして話を聞ける機会を持てるのは多くの学生にとってとても有益です。

というのは、各人は違うバックグラウンドをもっていても、同じプログラムで学んだ先輩たちがどのようにして、Nationalsのような組織で働くチャンスを得ることができたのか、自分に重ねながら目標への道のりや、足りないものを認識できる機会になるからです。

4人のパネリストはやっている業務内容はバラバラです。とくに私にとって役立った話は、現在法務部門で働いている人のキャリアチェンジです。ロースクールを出て、法律事務所で働いたものの、スポーツの世界に移りたいという強い気持ちからSIMで学び、複数のインターンをした結果、Nationalsへ。

複数の、また全く異なるインターンをすると正規雇用のインタビューの機会で、インタビュアーからこの人は何をやりたいのだろうと疑われる可能性もあるので注意したほうがいいと話がありました。たしかにその通りです。当地でインターンをする時間が持てるか不明ですが、こころに留めておきたいと思います。

また、スケジュールの違いも。法律事務所で働く時間と、プロ野球チームの労働時間というのも違います。平日であれば、ゲームは7:00pmくらいのスタートですから。しかし、実のところ、ゲームが始まるころにはゲームは観ないで、帰宅するそうですが。

これからプログラム修了後に働こうとする国はアメリカではありませんが、現場の卒業生の意見をボールパークで聞けるのはなんだかワクワクするものですね。

パネリストのトークが終わったら、当日のゲームを観戦してきました。試合の内容はNationalsにとって一つもいい場面無く終わったものでしたが、気づきもあります。

ボールパーク内でテレビがついている箇所がいくつかあるのですが、アンパイアの後ろのバックネット裏の席には全てにLの広告が。全国放送であれば、Lexusのエクスポージャーはとんでもないです。スポーツニュースなんかでも一瞬でも映り込むことでしょう。Center fieldからの入り口にもLexusの新車が置いてありましたから、Ballpark内とテレビの向こうのファンに向けて、Lexusの広告が光っています。

皮肉なことに、空席があればあるほど、テレビに映りこむのが、バックネット裏の座席の広告です。

最近日本の野球を現場で見ていないので、どのようになっているのか比較してみたいです。

6/17/2015

Week 4 MLBAM

MLBAMという略称を聞いて何の事かわかる人はかなりの通でしょう。

Major League Baseball Advanced Media
http://www.mlbam.com/

Week 5のSports Leadership & ManagementのクラスのケーススタディーはMLBAMが題材でした。

このケーススタディーを学ぶずっと前に、ふと気になっていることがありました。というのは、MLBの各球団のホームページは同じプラットフォーム、見た目が非常に似ている。

解決しました。MLBAMがその理由でした。

MLBAMはもともとMLBの30球団のオーナーの出資により設立されたMLBとは別個の法人で、MLB各球団のウェブ戦略や、インターネットでのチケットの販売、再販売市場、モバイルデバイスによる試合のストリーミングなどなどを一手に引き受けている組織です。

MLBAMが各球団のホームページを作成しているとなれば、ホームページの見た目が似てくるのは必然です。内容を見比べるときには非常に助かります。

ちなみにMLBAMは利益を生み出して、各球団のオーナーに配当金という形で分配するのですが、各球団は「上納金」をMLBAMに支払い、一部ウェブ戦略を限定されるような形を取られるのですから、MLBAMとの対立も発生するようです。

そして、MLBAMが各球団のウェブコンテンツやメール配信もするのですから、意図しない失敗も起こりえます。

クラスで共有されたひどい例がこれです。

Nationalsがプレーオフで敗れた際に、その翌朝にMLBAMがNationalsに代わって配信したメールが、「Nationals、Series優勝おめでとう」。試合が始まる前にメールの内容は作成されていて、間違って配信されてしまったのでしょう。各球団の職員がメールの配信をすればこのようなことは起きないのに。

問題はあるにしても、ウェブコンテンツに統一性があるというのはユーザーからすると助かります。日本の各球団のホームページを見比べると、形式はバラバラ、ほしい情報はどこやらなんてこともありますから。各球団のページでは従業員数を開示しているチームもあれば、ないチームもたくさんありますし。

各球団、リソースの共有はなく、リソースの質もバラバラでしょうからね。

6/08/2015

Week 3 Ethics

週が経過するごとにEthicsというのはアメリカのスポーツ界、ひいてはアメリカ社会全体に付いて回るのだなと強く感じます。

教科書のCase studyを読むと、実際に起きたトピックが多種多様です。

教科書の章によりますが、
  • Major League BaseballでかつてのNigro Leagueでプレーした選手たちへの引退後の保証(通称Nigro League Medical Plan,Nigro League Supplemental Income Plan)に対する人種による差別問題(結果的には差別とはいえないですが)
  • National Football LeagueのRooney Rule
などなど。

日本では起こりえないことがたくさんです。しかし、起こらないであろうから知らなくても良いというわけではないでしょう。ビジネスの世界がグローバル化しているなら、スポーツの世界もグローバル化しています。一つの国の中で単一のリーグで完結しないのは明らかです。日本のリーグから見て、アメリカのリーグ関係者の思考方法やその思考の背景を知っておくというのは、結論に至るプロセスを理解するのに役に立つことは間違いないですからね。

次週はCoachがトピックです。こちらも教科書を予習したところ、盛りだくさんです。高校、大学のスポーツの世界ではCoachの影響力が絶大ですから、その力の乱用のケースがたくさんです。

Week 3 Monitoring & Evaluation

毎度のこと、週末は宿題に追われています。

Week 3の振り返りということで、ここにメモしておきます。

おもしろかったのは、CSRの授業にPeace Players InternationalのDirectorの人がゲストスピーカーとしてクラスに来てもらい、彼女の仕事の話をしてもらったことです。

どのような仕事かというと、M&Eをやっているとのこと。M&EとはMonitoring & Evaluationの略です。

彼女の働く組織はNPOで沢山の人、組織から寄付金を集めています。その集めた寄付金を元手に発展途上のキプロスや南アフリカでスポーツを通じて子供たちの運動能力向上に寄与するのですが、支援活動をやったままにせずに、その成果を測るというのです。

これを練習すれば、いつまでにあれができるようになると、活動を目的ごとに細分化してゴールまでの道のりをMonitoringし、成果をEvaluationするのが彼女の仕事です。

話を聞いていると内部統制活動をRCMに基づいて評価するのと似ています。実際にエクセルを画面で見せてもらった時に、活動とゴール、頻度などが書いてあって、以前仕事で見ていた手続書とよく似ているのに気が付きました。ステークホルダーに説明するために成果を評価するという点も似ています。

NPOで今後注目のM&Eです。

5/31/2015

Writing Seminar 5/29


5月29日の金曜日、6:00pm-9:00pmはWriting Seminarというものがありました。

これは主にSchool of Continuing StudiesのSports Management Program(SIM)に入学した新入生に向けて実施されるものです。

まず最初にSeminarの趣旨説明がDeanであるGoldwater先生からありました。

最近はTwitterやらTextingで若者(そんなに自分たちは若くないですが、先生から見たら若者)の書くスキルは著しく低下しているとのことです。事実、Academic writingとTwitterやメールで見る英語の文章構成は全く次元の異なるものです。

SIMのプログラムを修了する最後の学期には全員が必ずCapstoneというクラスをとって、30ページの論文(+プレゼンテーション)を書くそうです。実際のCapstoneの論文を見ている先生は、最近の学生の文章力に不満を持っているそうで、このようなSeminarを実施することにしたそうです。
Seminarの中では、絶対にAcademic writingで用いてはならない単語というのも紹介されました。
  • That
  • Went(→attendとか違う単語を選ぶ)
  • Honestly(→この単語の前は嘘言っているのだろうか?)
  • Absolutely
  • Very
  • Really
  • Amazing
  • Always(→主観的)
  • Never(→主観的)
  • Literally
  • Maybe
  • Stuff
  • Things
  • Irregardless(→存在しない単語)
  • However
  • Amongst(→シェークスピアじゃないから、amongでよし。詩人を目指しているわけでもないので)
使ってはいけない単語というのはそのほとんどが口語です。Howeverを使ってはいけないというのは驚きですが、これはパラグラフを構成するときに、そのほとんどがHoweverの意味をなしていないからという理由でした。その文脈にHoweverがなくても文意は通じるよねということです。

かつてGMATのPrepコースを受講して、知ってはいたのですが、アメリカ人が良く勘違いする英語というのは存在するそうです。英語を外国語として学んだ我々は間違わないのですが、その例は「affect」と「effect」、どちらが名詞、動詞という質問です。このSeminarでも聞かれたのですが、アメリカ人の中には100%自信をもって答えられない人もいます。

修了後スポーツの業界に就くか否かに関わらず、リーダーには適切な言語力、writing skillが備わっているというのが長年スポーツの世界に携わって観察してきた先生の洞察なので、各コースの宿題、Capstoneはその訓練の機会として大いに活用してほしいというのがこの日のSeminarの第一目的でした。 これを入学直後に聞けて良かったと思います。
その他にも論文のcitation(引用)の例についても触れられました。かつてCapstoneの論文でその100%を他の論文から引用もなしに、あたかも自分のものとして論文を書いた人がいて、オンラインツールで引用の有無、盗用の有無を調べたところ、100%のplagiarismが発覚したそうです。その学生はプログラムから追放され、二度と入学することができませんでした、とのことです。Academicの世界に入ったというつもりはないのですが、将来の就職に役立てることのできるテーマを自分で選び、それを30ページに収めるというわけですから、やってやれないこともないでしょう。もちろん大変でしょうが。

図書館システムについても紹介がありましたが、Georgetown Universityのみならず、Washington Metro Areaにある7つほどの大学とも提携し、リソースは当然豊富です。Georgetown Universityは学問分野も豊富で、学術誌や雑誌の購読量もとてつもないです。すべて実際に取り寄せないといけないというわけではなく、オンラインで見られる文献もたくさんあって、一昔前とは違う世界にいる感じです。多くのお金がそこにつぎ込まれているわけです。私たち学生一人あたりの学費が高くなるのも納得です。

Seminarの最後に先生がパワーポイントに記した言葉を。

Aspire to excellence.
Aspire to be great.

Week 2

今週も引き続き、CSR、Leadership、Ethicsの授業があり、宿題が盛り沢山の週末を迎えています。

Week 1の授業のときですが、必ずその授業のsyllabusと教授の自己紹介のあとにわれわれ学生の自己紹介の時間が設けられます。クラスメートの中には私と同じ授業を2つあるいは3つとっている人もいて、私の自己紹介を2回または3回聞いた人もいたはずです。多少は自己紹介の中身を変えたりもしていますが。

クラスメートのアメリカ人の自己紹介というのはとても早口で特に名前の部分を聞き取ることが非常に難しいです。聞き取れない。。中には2回、または3回聞くチャンスのある人もいましたが、自己紹介の中身はわかっても、名前だけは?なことがよくあります。

水曜日のLeadershipの授業のときのことです。

クラスメートのほとんどはアメリカ人ですので、自己紹介のときは日本から来ている留学生ということを述べています。その授業の先生は毎回2人いるのですが、その一人が実務家でWashington Nationalsで法務関係の仕事をしている女性で私が日本からの留学生であることを覚えていてくれました。

Week 2の休み時間にその先生が私のところにやってきて、同僚の日本人の名前とメールアドレスを紹介してくれました。全く予期していないことでしたので、嬉しさとともに驚きました。

私がまだDCに来て2週間程度で全く現地の「コンタクト」がないこと、かつ今スポーツ業界にキャリアチェンジしようとする私を応援する意味でのローカル「コンタクト」を紹介してくれたことに感謝です。

おそらく先生自身が業界で働くにあたって「コンタクト」の重要性を踏まえているからでしょう。旦那さんもPhilliesで働いているようなことを言っていました。スポーツ組織というのはプロチームといえど、上場企業と比べると小規模で動いていますから、「コンタクト」日本流に言えば「つて」みたいなものが重要ですね。

5/25/2015

Week 1

Sports Industry Management(SIM)というプログラムを学びにDCに来ているわけですが、Summer semesterは下記の必修3つのコース、9単位をとることにしました。Summer semesterは全部で12週ですが、6:00pm-9:20pmというタイムスケジュールでかなり凝縮されています。

  1. 520 Globalization, diversity, and social history found
  2. 510 Sports leadership and management
  3. 500 Applied ethics in sports
1番目は要はスポーツに関わるCSRです。2番目は科目の名前そのままです。3番目も科目の
名前そのままで、このコースは評価がB以上でないと卒業できないので、評価も気にしつつ絶対に落とせないコースです。

Week 1を終えてすべての科目を通して言えるのは、このプログラムはスポーツの世界で将来を担う真のリーダーの養成を目指しているということだと思います。OrientationでのAssistant DeanのBobby Goldwaterからの言葉からもそれを感じ取ることができました。また、授業では思考を促すために問題を提起しようという姿勢が随所に現れていました。

どこのMBAコースでも当然ビジネスの世界でリーダーの養成を目指していると思いますが、比較的新しいGeorgetown SCS-SIMでも「スポーツの世界」でのリーダーが現れることを期待されています。

教授陣の陣容は、そのほとんどが外部の現役のスポーツ業界で働く人たちです。また、クラスメートもパートタイムで勉強している人は、地元のプロスポーツチーム、Nationalsで働く人たちもいます。しかし、私の感覚では大学を卒業してすぐの人、職歴が3年くらいの人などが多く、また、留学生の比率はこのプログラムに限っては1割に満たないといったところでしょうか。

オリエンテーション 5/18

5月18日はオリエンテーションでした。
School of Continuing Studies(SCS)のダウンタウンキャンパス、640 Massachusetts Ave. NWにて。

当日のメニューはこんな感じです。

4:45-5:00 p.m. Registration
5:00-5:15 p.m. Networking Reception
5:15-5:30 p.m. Welcome Remarks


http://scs.georgetown.edu/students/new-student-welcome/

Registrationの前には、留学生向けにCompliance sessionということで、アメリカでの過ごし方(やってはいけないことなど、(至極当然のこと))の説明があり、アメリカへの入国を済ませたことを示すI-94とパスポートを提供しました。また、I-20にサインをもらいました。

担当者のサインがないとアメリカの外に出国した際に入国することができなくなり、出国の際には都度担当者のサインが必要だとか。一度サインをもらったので、次回出国する際には問題ないと思いますが、確認が必要です。

さらに、再度入国するときには成績証明書(=ちゃんと学業をやっている)、財政証明書のコピー、SEVISの支払いレシートのコピーがあったほうが良いようです。SEVISは再入国の際に支払の記録を確認できず、トラブルになるケースもあるようです。

Compliance sessionに参加していたのは中国3人(全員女性)、台湾1人(女性)、エジプト1人(男性)、南アフリカ1(男性)、インド1人(男性)、コロンビア 1人(男性)ということで、日本人は私1人でした。また、スポーツマネジメント専攻の学生は南アフリカ人コロンビア 1人ということで、そのほかの人はPublic Relationsやらを様々な選考に分散していました。SCSのポートフォリオの拡大を感じます。

Welcome Remarksでは学部長等からのお言葉、入学生はたくさんの投資をし、新たなステップを勇気をもって踏み出したことへの賛辞が送られました。

5/02/2015

VISAの手配 その3

今回はVISAの手配にかかる、エッセーのお話です。

通常、学生VISA申請に際してエッセーを作成することは求められていないはずです。事実、私が10年前に初めての留学でF-1 VISAを申請したときはエッセーを書いたことはありませんでした。

今回エッセーの作成をVISA代行業者にアドバイスされたのは以下の理由からでした。
  1. アメリカへの渡航歴が多い
  2. 過去に留学経験がある
  3. 扶養家族などの同伴者がいる
という3つの理由からです。

その他にも、アメリカ現地で就労する可能性がある、移住の可能性がある、就学以外の活動をする可能性がある、と審査官が疑う可能性がある場合には、エッセーの作成が補足資料として機能するようです。機能という意味は、審査官の?が解消され、質問の数が減少するということです。

美容系の仕事では手に職ありとして、アメリカへの就労が危惧されるようです。そのようなケースが多いのでしょうか。CPAなんかも手に職なので、同様の理由が当てはまりそうですが、代行業者からはアドバイスされませんでした。

エッセーにはひな形が一応ありますが、使えるのは導入と最終パラグラフぐらいで、中身は完全にVISA申請者により異なると思います。

私の場合はキャリアチェンジを目指す留学のため、
  • 留学の目的
  • これまでのキャリア
  • スポーツマネジメントへの興味
  • キャリアゴール
  • Georgetownを留学先に選んだ理由
  • 留学を終えてから日本で働くこと
  • 同伴者の活動方針
を記載しました。Wordで3ページです。

繰り返しになりますが、審査官の?を解消し質問の数を減少させることが目的です。冗長な表現が散見されるような長文のエッセーだと、面接の場で初めてエッセーを見る審査官はエッセーを見るよりも質問してしまったほうが早いと判断し、エッセーが無駄死にしてしまうことになりかねません。

VISA申請を円滑化するエッセーの作成がキーです。

4/30/2015

F-1 VISA到着

米国大使館での面接が4月21日の火曜日、そしてその週の金曜日、3営業日後の24日にはビザが到着しました。

ウェブなどの情報ですと1週間程度を目途に到着するものとの情報があり、面接の際にも翌週に到着するだろうとの言及があったので、面接と同じ週に到着するとは予期していませんでした。

面接の日からアメリカでのプログラムが開始するまでの期間が3週間程度と短かったからかもしれませんが、I-20の入手からビザの取得までのプロセスは滞りなくスピーディーに完了しました。

4/22/2015

F-1 VISA面接終了

昨日、米国大使館にF-1 Visaの面接に行ってきました。

今回VISAの面接のために米国大使館に訪れたのは、およそ10年ぶり。

だいたい予約した時間に到着すると、まずは入口で持ち物チェック。お決まりの電子機器は1個まで預け入れ可。ほとんどの人はスマートフォンを預けることになります。

そして領事館入口というところで、持ち込み書類を確認。クリアファイルに入った予約確認書を確認されると番号を渡され、それが呼び出し番号として機能します。

中で書類を提出すると、先方では書類が揃っているか確認しているようです。

まず呼び出しを受けると、指紋を登録。左右10本の指の指紋がとられました。親指以外の4本を左右それぞれ、そして左右の親指を両方という順序で。

指紋登録が終わるといよいよ面接。

DS-160にあらかじめ登録された情報に基づき、男性面接官は質問しているようです。

基本的には下記の4つでした。
  1. 名前の確認
  2. 米国のどこの教育機関に行くのか
  3. 何を学びに行くのか
  4. 学費は誰が支払うのか
さらにDS-160に登録した私のかつての雇用主の会計事務所に言及し、「○○会計事務所を辞めて、全く違うことをするのか」と私の新たなチェレンジに少し驚かれました。私の会計事務所の名前を知っているようでした。

最後に、「ビザは来週に郵送されるよ」と言われ終わりました。5分に満たないあまりにあっさりの面接だったので、「All set?」と確認してしまいました。

Georgetownという大学の名前、これまでの職務歴、学費を支払うことも証明されていることから、心配はなかったようです。

本当に楽でした。ちゃんと書類を準備して臨んだからでしょう。

中には苦労する人もいるようです。面接官のサジ加減か、あるいは書類の不備からか、わかりませんが、私が列に並んでいるときに、明らかに長い時間を面接に要している人も散見されました。英語がうまく話せない人にとっては酷でしょう。

スピード写真を使ったことにより、写真が規定のサイズ(頭部のサイズ等)通りに準備できていないとか、論外ですからね。

ビザ代行業者を使うとか、ちゃんと準備して臨むにこしたことないですね。

4/20/2015

VISAの手配 その2

前回はI-20の入手からSEVISの支払いまでについてお話しました。

書類がそろったら米国大使館にて面接ですが、今回はどのような書類が必要になるかのご紹介です。

  1. パスポート(現在有効なパスポート(滞在期間+6 months)と過去10年間に発行された古いパスポート)
  2. オンラインビザ申請書DS-160確認ページ
  3. カラー写真:5cm×5cm
  4. 面接予約確認書
  5. I-20(家族の分を含む)
  6. I-901 SEVIS支払い確認書
  7. 財政証明(銀行の残高証明)
  8. 成績証明書(大学と過去のアメリカ留学時の成績証明)
  9. 婚姻証明(戸籍謄本)の英訳
  10. エッセー
私が今回準備したのは上記の10点ですが、こうして見ると盛りだくさんです。

正直学生ビザF-1の発給に際して、どのようなものが必要になるか、どれだけの労力を必要とするか見えていませんでした。なので、今回は対価を払って代行業者に任せてみました。ビザ発給支援を本業としている業者であれば、日常業務からビザ発給に関する知見が蓄積されるはずです。渡米までにそれほど時間がなく、迅速かつ正確にビザの入手に漕ぎ着けたかったので、実績のある業者に任せておくのが無難です。

実績があるという点で今回、2つの違いが出ました。

一つが、成績証明書です。日本の大学のものは簡単に入手できましたが、過去のアメリカに留学時したときの成績証明を入手するというのは盲点でした。早めに業者に指摘してもらってよかったです。

二つ目が、エッセーです。大使館の審査官にエッセーを書くことは必須でないと思いますが、代行業者の指摘により、手間をかけてエッセーを作成しました。内容については別の機会に書きたいと思います。

さて、いよいよ明日米国大使館でビザの面接です。

4/18/2015

VISAの手配 その1

アメリカで、学位取得を目的とした留学や語学学校に通う場合には、入学する教育機関が発行した「I-20」という書類を入手しなければなりません。入学をしたことがある人であれば、必ず聞いたことのある書類の名前でしょう。

そこには大まかに、
  1. 留学する本人の名前、生年月日、生まれた国、市民権のある国
  2. 通う学校の名称、住所、School Code
  3. プログラムのレベル、期間、必要とされる英語のレベル
  4. (12ヶ月までの)プログラムの費用(学費、生活費、付帯家族の費用、保険その他)
  5. 費用を支払う証明(個人の資金、奨学金等、その他の資金出資者からの援助、オンキャンパスのアルバイト資金)
  6. SchoolのCertification(担当者のタイトル、名前、場所、サイン)
というのが記載されています。

そして、留学する本人もそれにサインをします。

私の場合は上記4のプログラムの費用がちょうど年度の改定時期にあたり、確定するのが遅くなったため、学校からのI-20の入手が遅くなりました。

確実に、早く入手するには学校指定のFedexなどを使って、42ドル前後を支払って、郵送してもらいます。発送から2営業日程度で書類が届きます。ホントに早いです。トラッキングもできて、現在書類はどこにあるか確認できて安心です。

eShippingというサービスを使いました。
https://study.eshipglobal.com/

I-20を入手すると、I-20に記載されているNから始まるStudent No.と、School Codeに基づき、SEVIS Feeというものを(オンラインで)支払います。SEVISというのはStudent and Exchange Visitor Information Systemの略ですが、200ドルの支払いが求められます。本人の分だけでOKで付帯家族については必要ありません。

ここから支払います。
https://www.fmjfee.com/i901fee/desktop/index.jsp


続きます。

4/14/2015

USドル決済のクレジットカード

今回は留学に役立つクレジットカードのお話を。

よく、留学関連の本を見ると、短期長期の留学にはクレジットカードを作成して持ち込むことを勧めています。海外では現金を持ち歩くことが賢明ではないからです。そのため、クレジットカード会社の広告なんかを見かけます。

留学にはクレジットカードはないよりあったほうが当然良いです。

そして、クレジットカードを作成するなら、日本にいる間にやったほうがいいです。米国に到着してから、クレジットカードを作成するのは、一部の人を除いて、米国での信用履歴がないため簡単ではないです。

だから、日本でクレジットカードを作成することです。ただ、通常日本で作成するクレジットカードの決済通貨は日本円です。米国に到着後、カードの請求金額は、米国でカードを使用した日の、クレジットカード会社が用いる決済レートを用いられるので、手数料込みで高額になりがち、かつ為替レートに決済金額が大きく左右されることになります。これが積み重なると相当な金額になることは想像に難くないでしょう。

この問題を解決する方法として、日本でUSドルで決済できるクレジットカードを作成しておくことです。いくつかの手段があるようですが、私が選んだのはこれです。

  1. 住信SBIネット銀行に口座を開設する
  2. SBIカード(MasterCard)を作成する
  3. 住信SBIネット銀行に日本円を入金する
  4. 住信SBIネット銀行の円預金から、タイミングを見て同銀行のUSドル口座に移す
銀行口座の開設、クレジットカードの作成は全てネットで完結しますが、審査を含め数週間を要します。時間的余裕をもって行いましょう。

まだ決済はやったことはないのですが、SBIカードで行った買い物は、日本円の口座から引き落とすか、USドルの口座から引き落とすかを選択できるようです。USドルで行った買い物はUSドルの口座からの引き落としを選択すればよいのです。

別に私はSBIの関係者ではないのですが、このようなサービスができる銀行、クレジットカード会社は限られるため、有効に活用すべきサービスの一つではないでしょうか。

もちろん、留学時に限定されず、日本でUSドルで行った買い物についても、上記のサービスを活用すれば、ある意味為替予約のように、買い物の都度の為替変動を回避することが可能です。

新規オープニング

このたび、アメリカのワシントンDCにある、Georgetown University School of Continuing StudiesのSports Industry Managementという修士プログラム
(http://scs.georgetown.edu/departments/14/sports-industry-management/)
に1年間留学することになり、本人と家族の記録として、留学等に興味のある人向けに、思いのままに書いていこうと思います。

「「つれづれなるままに」書いていく」としようと思いましたが、「やることがなくてぼーっとして」というのが本来の意味のようで、実際にはやることがたくさんあるのが、留学生活です!

渡米前にやる準備というのも今思いつくだけでも沢山あります(実際には、コンサルタントのようにWork Breakdown Structure(通称WBS)を用いてプロジェクト管理をしないと、忘れてしまうタスクが出てきてしまうので、要注意です!)。
1. 留学先の大学からI-20という、米国大使館でビザ面接を受けるための書類の入手
2. 留学保険への加入(→米国で保険未加入で病院に行ったら、とんでもない金額の請求があるでしょう!)
3. (片道)航空券と一時滞在先ホテルの手配
4. 現地携帯電話の手配
5. USドル決済のできるクレジットカードの手配

次回は、上記の1から5に挙げた項目についてコメントしたいと思います。