10/04/2015

Week 5 The Business of Sports Media ESPN

ESPN
スポーツを見たことのある人ならば、特にアメリカでスポーツを見たことのある人ならば必ず知っているCable Networkです。

そのほかにもFox Sports Netとかもありますが、パイオニアといえばやはりESPNでしょう。アメリカでケーブルテレビを契約している各家庭はESPNを見るのに毎月約6ドルを支払います。かつては4ドルとかだったそうですが、高騰気味です。

アメリカでテレビを見るときは、通常Comcastとかと契約をして、毎月60ドルとか人によっては90ドルとかインターネットを含めて契約するのですが、実に60パーセント以上がESPN等のスポーツに関連するチャンネルにComcast等を通して支払われるとのことです。いろいろな番組がbundleとして契約させられるので、お得とも思いきや実態はスポーツ番組を支えるために、全く見ない番組のコストも支えていることになります。

スポーツ番組の費用が高いのも納得です。NFLやNBAの放映権のとてつもなく、それらを番組プログラムとして成立させるにはそれなりのコストがかかります。

ESPNを例にとれば、親会社であるDisneyの利益の半分を稼ぐとまで言われていますから、スポーツ番組の制作費用はもちろん高いですが、売上も稼ぎます。

日本ではテレビ番組は広告モデルで支えられているため、タダという認識が浸透していますが、ここアメリカではスポーツ番組は無料ではなく、むしろ買い物です。ネットで見るという選択肢も現れてきていますが、スムーズなストリーミングには課題も残りますから、テレビからネットへの本格シフトはまだもう少し先でしょうか。

では日本でスポーツを有料で見る日は来るのか。一部全米オープンテニスがWOWOWで放送されるということがありましたが、相撲はNHK、野球や日本代表のサッカーは民放という構図が浸透しているため、有料化へのシフトはなかなか起きないでしょうね。