7/07/2015

なでしこジャパン

今週のクラスは明日からスタートなのですが、このプログラムが始まって以来時事ネタは絶えません。

もちろん先週末の出来事といえば、女子サッカーワールドカップ、米国対日本の決勝です。

試合は早い時間帯で決定的となってしまったものの、なでしこたちは最後まであきらめずに良く頑張った、というような論調が日本では多数を占めているのでしょうか。そして、ワールドカップの決勝まで戦える実力のある彼女たちにサッカーだけに専念できる環境を整えてほしいななんて声も聞こえます。

準優勝の賞金は前回よりも多くなり、今回優勝はならなかったもののキリン等のスポンサー企業からの継続的なサポート、報奨金も期待できるのでしょう。

彼女たちの環境は一見良くなっているようです。

でも本当にそうでしょうか。すべて一時的な効果に留まるのではないでしょうか。

誰も声高に構造的な問題の指摘、打開策を提言できていないのが現実ではないでしょうか。

プロ契約できない選手が多いのは、プロを雇うチームの収益力が低いから。リーグの広告収入が少ないのはメディア戦略を作る人材がリーグに欠けているから。

チーム、リーグどちらにも欠けている要素が多く、それに抜本的に取り組もうとする人材が足りないのでしょう。観客動員を増やすといっても、Jリーグでも苦戦しているチームがあるので、なでしこリーグにとってはさらに厳しいことでしょうが、サッカー協会主導でチーム、リーグをマネジメントできる人材を増やすことは急務でしょう。

サッカーが好きでやっているというなでしこたちに続く人たちは、今後果たしてサッカー選手という職業は将来有望かなんていう視点を持ち込むかもしれませんから、環境整備は必要です。女子サッカー選手を稼げる職業にしなければ、世界で戦えるチームの継続難しくなります。