8/21/2015

Fenway Park

先日ボストンまでMLBの試合を見に行ってきました。8月14日金曜日の7:10pmプレーオフです。

会場はもちろんFenway Park。

この球場に行くのはこれで3回目です。1回目は10年前、Boston Career ForumでBostonを訪れたときでしたが、その時は10月の下旬、ポストシーズンの時期でRed Soxは既にシーズンが終わっていたので、球場のツアーにだけ参加しました。グリーンモンスターを初めて見て、レフトはすごく狭いなと感じました。

2回目は2年前にBoston近郊に出張に行った際に、現地に前日入りして自腹でホテルを取って観戦に行きました。MLBの試合を見るのがものすごく久しぶり、しかも対戦カードはYankeesだったので、ラッキーでした。テレビで観るのもいいのですが、たまには生で観戦すると野球の魅力に取りつかれます。

そして今回は、Seattle Mariners戦。Red SoxもMarinersも地区最下位を争うような展開にも関わらず、5pm前に会場に到着すると、地元ファンは長蛇の列の作り、入場の時間を待っていました。皆席は指定されているのに、早くFenway Parkに入場したいと思わせる魅力がそこにあります。

しばらくして、列が少し捌けてから入場すると会場内の廊下の一部にFenway Parkが映画の撮影に使用された作品の写真とタイトルが貼ってあるコーナーがありました。その数は6つでした。最近の作品でいうと、Brad Pitt主演のMoney Ballがあります。おすすめは、Fever Pitchですね。

右翼ポールより少し上にいった座席につくと、その座席は最悪でした。ピッチャーとキャッチャーの間に柱があり、ピッチャーがボールを投げるとそのボールが一瞬消え、バッターは全く見えません。少し左に体を傾ければバッターは見えるのですが、こんなの初めてです。正直、35ドルの座席はハズレ席、不快です。近所のファンの人もやはり同じ思いをしている人がいました。こういった視界を遮る柱がFenway Parkにはいくつもあります。2倍の値段のチケットを払えばInfieldの席で視界を遮ることはないのですが、1シーズンで何回もゲームを見に来るファンにとっては高額なチケットとなってしまいます。

MLBで最古の球場ということもあって、屋台のスペースは他の球場と異なります。普通、球場を一周するような感じで、その通路から試合が見られるようになっているのですが、ここFenway Parkは内野、外野席下の廊下に屋台スペースがあって、そこからは試合は観られません。その代わり、限られたスペースに座席がぎっしりと詰まっています。改修を重ねて座席数を増加させた結果だと思います。プレーボール直前になると球場内の座席はほぼ埋まっている状態でした。夏休み中とはいえ、金曜日の夜に座席が埋まるくらいですから、チケットは完売になるほどの人気と推察されます。

ここまでいうとこの古い球場は最近できた最新鋭の球場と異なり、ファンにとってフレンドリーな球場とは呼べないのですが、ファンを魅了して止まない歴史が詰まっているのがFenway Parkです。

この日も田沢を除いて日本人選手の出場は見込まれない試合ではあったものの、はるばる日本から試合を見に来たと思われる日本人が何人かいました。日本の球場とは違う雰囲気を確かに感じ取ったのではと思います。これまでSeattleのSafeco Field、DCのNationals Park、ChicagoのUS Celluer Fieldに行ったことがありますが、アメリカにおいてもこの球場は異質な存在であるかと思います。Fenway Parkに行ったことがないという方にはぜひ観戦をお勧めしたいです。