我々が選んだテーマはNikeによるSoutheast AsiaへのCSR活動。Cause Marketingではなく、CSRです。
NBAとWNBAに所属するNikeと契約する選手とともに、Indonesiaの工場(Nikeの工場ではなく、契約工場)で働く従業員へのLeadership/Management skill教育を実施。資金は北米市場で販売する特別ラインのバスケットボールシューズの販売から。
プレゼンはこんな構成でやりました。
- Background
- Program overview
- Leadership education
- Health and wellness
- LEAD and Nike
- Alignment with Nike
- Marketing
- SWOT Analysis
- Benefit and partner
- Accounting
- Monitoring and evaluation
- Closing
成果物の質はというと、かなり仕事でやるようなレベルと近似する感じです。ちゃんと我々の考えたプログラムの実現可能性を十分に考慮に入れた成果物となりました。そして、しっかりしたチームメンバーに恵まれました。SIMのプログラムは入学タイミングが1月、5月、9月と3回あり、この学期で卒業するチームメンバーはいないものの、卒業の時期に近い熟練のメンバーや私よりも先に入学したメンバーがいたりと、本当に構成に恵まれました。チームワークのchemistryで仕事と違うのは上司、部下の関係にはないということです。でも、自然と本人の経験等に基づいてアドバイスを提供する側、提供される側など、関係性が確立されていきます。
プレゼンが終わると二人の先生から質問と批評があるのですが、これも非常に役立ちます。先生の批評はプレゼンの中で役割が明確になりすぎているという点でした。これはうまくメンバーそれぞれでの強みを生かした成果物を導くという趣旨でもあったのですが、もうちょっとメンバー内で重複するような調整が見えても良かったのかなという指摘がありました。
仕事の場面ではお客さんからダメだしもあります。そして、内部のステークホルダーとして上司からこうしたら良いというアドバイスもあると思います。そういったアドバイスはお客さんの意向に沿ったものに意図的に導く場面もあろうかと思います。こういった授業の中で、先生がいわば独立した立場で将来スポーツの世界でのリーダーになっていく人たちに建設的なアドバイスを提供してくれるというのは最高の練習舞台に置かれているのだなという充実感があります。自分たちだけでなく、他のチームへのフィードバックを聞けるのも本当に良い機会だなと思います。思わず頷きたくなることが良くありました。
最後に、この授業では4人から5人のグループが4つ構成されたのですが、2つのグループがNike、別の2つのグループがUnder ArmourをCSRのグローバルパートナーとして選択した点は興味深い点でした。とはいってもUnder ArmourはBaltimoreに本社を置く企業ですから、地理的に近いのでもっともな選択でもあります。東のUnder Armour、そして創業者が退いたOregonに本社のある西のNike、どちらの今後も注目です。