12/08/2015

MLBのストーブリーグ

つい先日前ジャイアンツの青木選手のSeattle Mariners入りが発表されました。すでに情報が出ていますが、全Marinersの岩隈選手はLos Angeles Dodgersと複数年契約を結ぶようです。

青木選手のMariners入りが確定した時点で私はMarinersの視点からは何が何でも岩隈選手との再契約は優先事項ではなくなったと思っていました。

なぜか。

Marinersのオーナーが任天堂というのは有名な話ですが、Marinersの本拠地Safeco Fieldで行われる公式戦のバックネット前広告は佐藤製薬であったり、その他日本企業であることが多いです(イニングごとに切り替わります)。球団にとってボールパーク内の広告は貴重な収入源ですから、球団は明らかに日本市場を向いているというのはわかります。

岩隈選手の前にもいくつもの日本人選手が在籍したMariners。イチロー選手、佐々木投手、長谷川投手。岩隈選手は先発投手ですから、登場するのは5日ごととかで、しかも必ずしも本拠地での登板とは限りません。もちろん生中継だけでなく、スポーツニュースにも流れますが、先発投手のエクスポージャーは頻繁ではありません。一方、これから入団する青木選手。レギュラーが獲れれば、毎日試合にでるわけで、スポーツニュースに打席のシーンが登場することも多くなるでしょう。エクスポージャーが増えれば、それだけ広告価値も高まり、広告収入の上昇も見込めます。

もちろんチームが勝つことは重要でしょう。現に、Marinersは何年もプレーオフから遠ざかっているため、地区優勝することを目指すなら戦力の充実は重要です。ただ、戦力を充実させていくためにはお金も必要で、その点でMarinersが絶えず日本市場も視野に入れて日本人選手を在籍させている、特に今回は野手の青木選手を獲得という点は見逃せません。