僕が監査法人の面接を受けて今後必要となると言われたスキルなどをいくつか述べたいと思います。
逆説的に聞こえるかもしれませんが、まずは日本の会計制度や税務について精通することが重要です。USCPAなのだから、日本の会計は国内の会計士に任せておけばよいなどとのんきなことは言ってられないのです。外資系のクライアントはもちろんありますが、日系企業のクライアントを担当する機会は多々あると思います。監査法人に入ってすぐに日本の会計制度を熟知することは難しいですが、日々地道に監査小六法にあたることが重要でしょう。その過程で日商簿記検定1級に挑戦することも有益でしょうし、税理士試験の簿記論や財務諸表論に挑戦する人もいるかもしれません。監査法人によっては、ある年次までにそれらのうちの何れかに合格していることを求めるところもあるでしょう。
そして、監査実務スキルを身につけることです。試験のために勉強する監査『論』から抜け出して、実務で必要となる監査マニュアルに精通しなければなりません。試験に合格したらそれでおしまいなどということはなく、試験合格はあくまでスタートラインに立てることを意味します。試験を受験された方なら感じているでしょうが、試験で問われていることはごく一部であって、実務ではもっとたくさん勉強することがあります。
好き嫌いを問わず、ITについても勉強しなければなりません。クライアントの業務プロセスではITが活用されていますから、それを理解するためにもITの知識は重要です。
英語力。苦手な人もいるかもしれません。日本の試験に合格した人の中にはできるだけ英語には触れたくないと思っている人もいるかもしれません。でも国内企業のクライアントでも海外と取引することはありますし、USCPAが海外展開している日系企業や外資系企業を担当することとなれば高い英語力が必要となることはいうまでもありません。
とにかく身につけることはたくさんあります。
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