7/08/2007

BIG8からBIG4へ

机の前にある伊藤邦雄著「ゼミナール現代会計入門」を手にとってみると、「ビッグ5と日本の監査法人」という部分が気になりました。あらためてビッグ8の歴史を振り返りたいと思います。

87年に米国のPeat Marwick International(PMI)と英国のKlynveld Main Goerdeler(KMG) が合併して、Klynveld Peat Marwick Goerdeler(KPMG)が誕生しました。おもしろいことに新名称はPMIがKMGにサンドウィッチされている形になっています。

そして、89年に業界第5位のErnst & Winnieと業界第6位のArthur Youngとが合併してErnst & Young(E & Y)が誕生しました。

続いて業界第7位のDeloitte Haskins & Sellsと業界第8位のTouche Ross Internationalも合併してDeloitte Touche Tohmatsu(DTT)が誕生しました。この当時でビッグ8からビッグ6と数が減りました。

その後10年間は業界に大きな再編の動きはなかったものの、98年には業界第4位のCoopers & Lybrandと業界第6位のPrice Waterhouseが合併して、世界最大規模のPricewaterhouseCoopers(PwC)が誕生しました。この時点でビッグ5への再編です。僕が持っているこの本は2001年版ですのでこれ以降の再編については言及していません。

しかし、皆さんもご存知の通り、Arthur Andersenの消滅によりビッグ4へと再編が進みました。この本が記述された時点ではエンロン事件は起こっておらず、消滅という形でビッグ4へ再編されるとは予想もつかなかったと思います。

最新版には記述が追加されているかもしれませんので気になる人は書店で確認してください。日本経済新聞社発行の伊藤邦雄著「ゼミナール現代会計入門」です。

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