12/31/2008

衆議院議員選挙

ちまたでは選挙が近いといわれています。

次回の選挙の争点となってほしいテーマとして派遣労働者に関する労働環境の改善です。

今のままでは好況時には派遣労働者は企業に多数受け入れられ、今日のような不況時にはもっとも早く切り捨ての対象となります。

派遣労働者は派遣労働者としての地位に満足しているのでしょうか。多くは正規社員のような働き方を望んでいるのでしょう。一部を除いて。

昔、僕もUSCPA受験時代に派遣会社に登録して単発の仕事をいくつかやりました。周囲にも現在の仕事に就く前に派遣社員であった人もいます。当時は景気も今よりはだいぶよく、単発の仕事でもアルバイトよりは時給がよく、長期的な仕事を望んでいなかったので派遣登録も悪くはありませんでした。しかし、一生派遣会社にお世話になろうとは全く思っていませんでした。

派遣会社のほうも、受け入れ先の需要に応じて労働者を派遣し、受け入れ先は求人広告費をおそらく抑えられるから、派遣会社を使っていたのかもしれません。派遣労働者を使用した方が労務費を抑えられるといった計算から派遣社員は増える一方だったと思います。

派遣は悪か?一定期間ののち、正規労働者となれる派遣は雇用のミスマッチを解消する点からこれからも残すべきでしょう。

しかし、正規社員になることを望んでも中には期間の定めのない、正規社員になれない人もいるでしょう。景気悪化傾向になる前に、好況時に派遣会社は派遣社員のトレーニングを適切に行っていたでしょうか。目先の利益だけを追って、派遣社員のトレーニングを怠ってはいなかったでしょうか。これだけ派遣労働者が増えてしまったのだから、派遣会社にも社会的責任はあるはずです。労働者のスキルや教育の充実を通して、好況時よりも不況時にその真価が問われるはずです。

契約期間満了前に契約を切ることがあると契約書に書いてあるから受け入れ会社との間で、柔軟性をもって派遣社員を切ることが可能となってしまっているのでしょうか。そうなると景気悪化の影響を直に受けるのは派遣社員です。派遣会社は非難の対象とならないのでしょうか。

ニュースを見ていると、派遣社員の扱い方に残念な気がします。

次回の選挙では、派遣会社と派遣社員にスポットライトを当てるべきです。