1/22/2016

CRM

アメリカで旅をするとき、予算を考えるとどうしても一流ホテルに泊まることに躊躇してしまいます。

そこで、かなりの頻度(といっても2回だけですが、)でHilton系列のHampton Innを利用しています。品質はMarriott系列のResidence Innと同じくらいです。Residence Innも2回利用したことがあります。

両方の共通点はバッフェスタイルの朝食が無料で利用できることです。

なぜホテルの話をしているかというと、最近Sales Promotionのクラスの教科書を読んできて、特に既存顧客をどのようにつなぎとめるかに敏感になっていたからです。

前回Hampton Innを利用したのは去年のThanksgiving休暇中のOrlandoでした。そう、Disney Worldのすぐ近くで、Disneyの無料バスも停車するホテルです。

何に感心したかというとチェックアウト日の朝に部屋の扉に挟まっていたStatementの裏側に書いてあった文章です。電話番号とemail以外はタイプしてある通りに下記に記載します。


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How was your stay?

Were you EXTREMELY satisfied with the accommodations and the services we provided?

If you are NOT extremely satisfied - Please give me a chance to fix it.

Please call me at xxx-xxx-xxxx OR email me xxx@hilton.com.

Your satisfaction is our guarantee. We love having you here!
[Name], General Manager.

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タイトルのHow was your stay?の両端にはミッキーとミニーのロゴが付いています。

部屋に歯磨き粉がなくて、フロントデスクにて無料で入手できると部屋の中に案内があったので、フロントデスクの人に問い合わせをすると、最初は少量の1回使えるくらいのをくれたのですが、加えて何日泊まるのか聴かれ、3泊と答えると気を利かせてもう少し大きいの(普通にお店で売っている小サイズの歯磨き粉)をくれました。
また、タクシーもぼったくりではないちゃんとした運転手を手配してくれたりと、非常に親切でした。

個人的には非常に満足の滞在ができるホテルでしたが、それに加えて問題があればそれを直す機会を与えてほしいという姿勢にも感心を持てます。

上記のような文言がはいったStatementは私の記憶する限りではOrlandoのHampton Innだけです。

スポーツの世界のみならず、サービス業の世界では日本は「おもてなし」「おもてなし」と叫ばれて、ついサービスを提供する側の自己満足に終始してしまう可能性がないわけではありません(日本のサービス品質を否定するつもりは全くありません)。

日本でサッカーを観戦したときのことですが、今日の観戦の体験はどうだったかというサーベイを受けたことは個人的にはありません。多くの人は勝ち負けに関心があるのは確かですが、多くの人に再び観戦したいと思える環境づくりに努めることも運営側には必要です。

観戦に訪れるスタジアムでは安かろう、まずかろうの食べ物(実際には割と高いです)の提供ではなく、温かいものを温かいままで提供できるように日本のスタジアムも変わらないといけないでしょう。

Washington Nationalsの本拠地、Nationals Parkに行けば、私がよく利用するのはスタジアム内のShake Shackです。そう日本で大人気の神宮外苑前にあるShake Shackです。そのほかにもおいしいものが取り揃えてある売店があります。繰り返しになりますが、日本のスタジアムも変わらないと(私がまだ知らないだけかもしれませんが、少なくとも2014年の冬までの日本のスタジアム経験と比べるとアメリカのほうが格段上です)。