1/27/2016

アディダスのスポンサーシップ離脱

先日アディダスが国際陸連のスポンサーシップから離脱するというニュースがありました。

国際陸連というのはIIAFと略称される、いわばサッカーでいうFIFAのような組織で世界陸上などの大会を行っています。

前のセメスターにとったメディアのクラスでのことです。中東及び北アフリカのスポーツメディア市場を調査するプロジェクトで、カタールにてIIAFのChampionshipが2019年にカタールで行われることが決まっていたので、その際にIIAFの存在を知りました。

さてこのアディダスの離脱のニュースですが、伝えられている内容によると2008年から2019年までの11年契約で、契約期間から察するにカタール大会までを含む内容で、期間途中で契約を破棄したことに大きな意味があります。ドーピング問題が実施競技の公平性を大きく阻害しており、その結果ファン離れが起こり、広告価値が減少、そしてスポンシーと継続的に関与することがアディダスのブランドまでを阻害するとまで考えた、それゆえのスポンサーシップ離脱といってもおかしくはありません。

昨年のFIFAの混乱ではVISAなどのスポンサーが組織の透明性を求めて声を挙げました。スポンサーもお金を出すことでの広告だけに留まらず、スポンシーの透明性まで求める時代に突入したことの幕開けといっても過言ではないです。

収入源が絶たれたIIAFに組織改革は待ったなしです。ここでNikeやNew Balanceがスポンサーとして積極的に前に出てくるのでしょうか。あるいはこのタイミングではどのスポーツブランドも静観を維持するのでしょうか。今後の動きに注目です。